犬の鼻に異常があった場合考えられる病気と症状について書いていこうと思います。
鼻の病気は意外と気づきにくいので、油断していたり、見落としていたりで発見が遅れて悪化している可能性があります。
何か違和感を感じたら、良く観察してあげましょう。
この記事を読むことで、あなたは愛犬の鼻について異常が起きたときに早期発見できるようになります。
目次
犬の鼻の異常な症状により予想できる病気について
早期発見のポイント
鼻の先を頻繁に舐める場合は鼻水が多く出ている場合があります。
そのほかに鼻血が出ていないか、または鼻が腫れていないか毎日確認してあげましょう。
予防方法
鼻の病気に関しては有効な予防法がないのが現状です。
アレルギー性の病気が多いので、事前にアレルギーを特定すれば予防することができます。
鼻水がポタポタたれる
興奮したときに、鼻水の量が増えたりすることがあるらしいのですがこの場合短時間で終わります。
ですが長期間鼻水が出るときは鼻の病気の可能性が高いです。
水っぽい透明な鼻水でしたら、アレルギー性鼻炎にかかっていることが予想できて
さらに、決まった季節や月に鼻水が出るのでしたら季節性に関連したアレルギーの場合も
食べ物や化学物質など犬の体質によってアレルギーの原因は変わってきます。
また鼻水が濃厚で粘り気があって黄色や緑色をしていたら細菌感染・真菌感染(カビ)など菌が原因の病気の疑いがあり、また副鼻腔炎(蓄膿症)を患っている場合も。
鼻が乾く
犬の鼻は活動しているときは湿っているのが普通のじょうたいです。
しかし起きているのに鼻が乾いているときは何かの原因で体調を悪くしていることが多いです。
体調不良の原因はさまざまで、何かの病気で引き起こされている
発熱や腹痛、下痢、嘔吐などです。
特に発熱の場合は、体が熱くなるので鼻が乾きやすくなります。
また、多発性関節炎(からだの関節に痛みが出る)にかかっていたり。
鼻が乾いて、ぐったりしている様子でしたら犬ジステンパーや幼い子犬がよく発症する
ケンネルコフなどの感染病にかかっている場合があります。
「たいしたことない」などと自己判断せずに獣医さんに相談しましょう。
鼻血がでる
犬は私たち人間と違い、鼻血をほとんど出さない動物です。
外部からの怪我でしたら、なにかの事故で鼻をぶつけたなど、鼻に種などが詰まってしまい、鼻の粘膜を傷つけてしまったり。
くしゃみと一緒に水しぶきのように鼻血が出たり、ポタポタ鼻血が出るのは鼻腺がんや悪性の腫瘍ができたり、肺水などが原因のこともまた歯肉炎が悪化すると出ることがあります。
鼻血は重病の可能性が高いので病院にいってCT検査やレントゲン検査を受けましょう。
注意点として鼻血を止めようとして、鼻のなかに綿棒などを入れると奥に入って回収できないことがあるので絶対やめましょう。
くしゃみが多くなる
人間がするクシャミは鼻の中にはいった異物を外に出すときにする体の動作ですが、犬の場合は緊張や興奮したときにもクシャミをしますので、数回で終わるなら特に問題がないことが多いです。
ですが、連続して頻度が多いクシャミをするのでしたら病気の可能性があります。
鼻炎や副鼻腔炎(ふくびこうえん)鼻のなかに細菌が入り粘膜に炎症をおこす病気。
また、くしゃみと一緒に鼻血がでたら、腫瘍の可能性があります。
鼻が腫れる
鼻に腫瘍ができる鼻線ガン(鼻が腫れて顔の形が変わったり目が飛び出したりする)とくに鼻が長い犬種は短い犬種よりも腫瘍が多く確認されています。
また、歯槽膿漏がかなり悪化した場合なども考えられます。
またワクチン接種後でしたらワクチンアレルギーの可能性も。
犬は鼻先をかゆがり脱毛したり、赤く腫れている場合などは皮膚病にかかっているかもしれません。
アトピー性皮膚炎・日光過敏症(日光にあたって発病するアレルギー)
などがあり、日光過敏症はそのままにしておくと皮膚ガンに進行してしまうことも、体毛の薄い犬はとくに日差しの強い日や時間帯は日光さらさないように注意したほうがようでしょう。
番外編(その他)
食欲が急になくなった場合、鼻に腫瘍があったり、粘り気が強い鼻水がつづくと、鼻が詰まってしまうので、嗅覚がよわくなり、食べ物のにおいが嗅げなくなるので食欲が落ちることがあります。
いつも喜んでドッグフードやご飯を食べる犬が、急に食べなくなった場合は、鼻にティッシュペーパーを鼻の前にかざして鼻息が出ているか確認しましょう。
ティッシュが揺れているか、揺れていないかで鼻づまりが判断できます。
最後に・・・
犬にとって鼻は生きていくために必要なとても重要な器官です。
鼻の中の構造はとても複雑で見えずらいですが、毎日のアイコンタクトや愛犬の可愛い顔を見つめるついでに鼻もチェックしてあげてくださいね。
追伸
鼻腺ガンの顔の形がかわったり、目が飛び出るなどの症状はめっちゃ怖いですよね。
私は目が大きく出ているシーズーを飼っているので目が飛び出るなどと聞くとつい反応してしまいます。
同じように目が大きい犬種のチワワなどを飼われている方も、うわっ!そういうこともあるんだ!と思われた方もいらっしゃる方がいるかもしれません。