犬のヒート(整理)について理解して、リスクや危険を回避できるようになりましょう。
「愛犬がヒート(生理)を迎えたけど、具体的にどうすれば良いか分からない」
「ヒートについて気をつけることや、注意点があれば知っておきたい」
といった人に向けて伝えていこうと思います。
ヒート(生理)のことや時期を詳しく知る事はとても大切です。
ヒートについて知っておかないと・・・・
知らないうちに妊娠させてしまったり、愛犬に必要以上のストレスがかかってしまう場合があります。
この記事を読むことで、あなたはヒート(生理)中に起きる事故や望まない妊娠を避けることが出来るようになります。
是非最後まで読んでいってくださいね。
(目次をクリックしていただければその箇所まで飛ぶことが出来ます。)
犬の生理(ヒート)の症状についての説明と対策。
犬のヒート(生理)とはメスの犬が発情期が来ることで体が大人になって受胎準備が揃ったという体のお知らせが来ます。
症状として、妊娠できるように子宮内膜が充血して出血します。
小型犬ほど生理が来るのが早くて、大型犬ほど遅くなるといった傾向があります。
理由として大型犬より小型犬のほうが成熟だからです。
妊娠(ヒートの期間)
ヒート(整理)中の期間として始まり期間~発情期後に入るまでで、約20日ほど続きます。
訪れる周期として1年間に2回から1回で、平均として年に2回ぐらいです。
時期を周期で説明すると以下のようになります。
始まり期間(0日~4日)
①発情前期(5日~10日間)
②発情期(9日~14日間)
③発情後期(約2ヶ月間)
通常期(約4ヶ月)
ヒートの期間について犬により若干個体差があります。
②の発情期の時だけ交配をして妊娠する事が出来ます。
③の発情期後の後に4ヶ月間の通常(無発情)期間に戻ります。
それぞれの時期に様子や特徴がありますので見ていきましょう。
ヒート(整理)の始まりと症状(0日~4日)
生理が始まるとソワソワしたり落ち着かなくなり興奮気味になります。
更に進むと水を大量に飲んだり、刺激の強いフェロモンを含んだオシッコをします。
フェロモンを含んだオシッコの匂いがオスにはとても強烈で魅力的な匂いになります。
生理を迎えたメスはオスの近くへ行きたがります。
①発情前期(5日~9日間)症状など
発情に向かい子宮や卵巣が準備を開始します。
ヒートが始まってから約9日ぐらいで、陰部が膨らみ出血が始まります。
フェロモンを含んだ尿でマーキングできるようになります。
メス犬はマーキングによってオス犬に発情したことを伝えるのです。
発情したメス犬はエストロジェンという発情ホルモンが混ざった尿を分泌させます。
この尿がオスの本能を刺激して呼んでくる働きをします。
メスのフェロモンはなんと2キロ以内の距離にいる発情したオス犬に感じ取れるようになります。
ですが、この時点ではまだオス犬を受け入れる行動はしません。
②ヒート発情期(約9日~14日)症状など
この時期になると交配して妊娠することが出来ます。
出血が少しずつ減っていき、オスを体に受け入れることが大丈夫な状態になります。
この時、陰門の腫大がピークになります。
雄犬のマウンティングを許すことができるようになります。
普段オス犬に対してあまり興味が無い犬も、この時期になると興味を持つようになったりすることがあります。
精神状態も不安定であなたに反抗したり、甘えたりなどといった行動をすることがあります。
また、ぬいぐるみなどにマウンティングするといった行動が目立つようになります。
注意点
この段階で出血が減って止まってしまうことで、飼い主は生理が終わったと勘違いする可能性があります。
実は、この時期はまだ血が止まってもヒート(整理)は終わっていません。
他のオスとは接触させないようにする必要があります。
③ヒート(発情期後)の終わり。症状など
妊娠・授乳の時期になります。
出血が完全に終わり、この時期になるとメスはオスを受け入れることはありません。
また、この期間に偽妊娠(にせにんしん)といった症状を発症する犬もいます。
偽妊娠が起こったからといって特に問題はありません。
10日~15日ほどで終わります。
期間として約2ヶ月間です。
無発情期(ヒートが完全に終わった)
行動や精神状態も落ち着いてきて体調や行動も普段と同じ普通の状態になります。
以降は通常の期間です、この期間(4ヶ月)を終えてまた発情期に入ります。
ヒート(整理)注意点や様子
生理が来る前の症状は陰部の腫れ、元気が無いなど、いつもと違った様子が見られます。
ホルモンバランスがいつもと違うため、ストレスを感じやすくなったり神経質な性格になるといった特徴があります。
ヒートで出血の直後が妊娠しやすい
初めてのヒートは、生まれてから6ヶ月〜10ヶ月の間に生理が始まります。
犬の場合は人間と違ってヒート(生理)は一生続きます。
年を重ねるに連れて生理の感覚が長くなり、出血も減るので飼い主さんが気づかないときがあります。
ヒート中は他の犬との接触を避ける
できるだけ他の犬との接触を避けましょう。
生理中のメス犬はデリケートで、散歩に行きたがらない場合は無理に散歩に行く必要はないです。
どうしても散歩に行かせる必要がある場合。
マナーパンツを履かせて他の犬が散歩していない時間に行く事を選ぶなどの工夫をしてあげてくださいね。
犬はすぐ妊娠する動物
散歩中にちょっと目を離した隙に・・・他のオスと接触して妊娠してしまう可能性も0ではありません。
気を付けていると思いますが、ヒート(整理)中は特に目を離さない様にしてあげてください。
また、他のオス犬を飼ってらっしゃる人の意見として
「生理中の犬はドッグランやドッグカフェなどに来て欲しく無い」という考えをしている人もいらっしゃいます。
ドッグランに発情したメス犬がいると大変。
オス犬たちが発情に目覚めて争ったり、怪我をさせたり、会場内を大混乱させてしまうことも考えられます。
オス犬にとってヒート中のメス犬のフェロモンはそれだけの強烈で好奇心と興味を煽る効果があります。
ヒート(生理)中は食欲不振になることも
またヒート(整理)中のメス犬は食欲が無くなるということがあります。
ウェットフードやドライフードをふやかして食欲を湧かせてあげる工夫をして、食べやすくすることで少しの改善が見込めます。
ヒート(生理)は避妊手術をすると無くなる
ヒート(生理)中に起こる不安やトラブルをどうしても避けたい時。
また、ヒート中の症状に愛犬やあなたが悩んでいる場合。
避妊手術をすることでこういったリスクや心配事を避けることが出来ます。
また、ホルモンに関する以下の病気の心配も要らなくなります。
乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)
子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)
ヒート中の症状に悩んでいるのでしたら、信頼の置ける獣医さんに一回相談してみても良いでしょう。
犬のヒートについてまとめ
ヒートの時期と特徴
始まり期間(0日~4日)
陰部が腫れ始めて、ソワソワして落ち着きが無くなる。
①発情前期(5日~10日間)
出血が始まり体が交配の準備をする。
まだオスを受け入れる事はない。
②発情期(9日~14日間)
オス犬を受け入れて交配が可能になる。
妊娠させたくない場合は絶対、オス犬を近づけない!!
③発情後期(約2ヶ月間)
オス犬を受け入れる事は無い。
特に注意する点
②発情期の前後の時は特に気をつける。
発情期の出血が終わっていてもヒートは続いていて、他のオスと交配して妊娠する可能性がある。
ヒート中の特徴
食欲が変化する。
落ち着きが無くなる。
ストレスを抱えやすくなる。
元気が無くなったり、急に元気になる。
情緒不安定になる。
最後に・・・
ヒート中のときは特に散歩の時や他の犬との公共の場などでは、きちんとマナーを守ってください。
初めて迎えた時は特に出来るだけ外出を控える方がお勧めです。
愛犬がヒート中(生理)中の時は出来るだけ一緒にいて安心させてあげてください。
お互い支えあって頑張って乗り越えて行きましょう。
メス犬はあなたのパートナーとしての適正と性格を持ち合わせているとブリーダさんからよく聞きます。
お互いに尊重しあいながら、どんな事も乗り越えて一緒に幸せに暮らしていくことが出来るはずです。
あなたと愛犬がいつまでも幸せでいることを願っています。