老犬の食欲が落ちた時や食べてくれない時のドッグフードの与え方を伝えて行きます。
老犬になってから食欲が無いまたは、突然食べる量が減って大丈夫かな?ドッグフードを変えた方がいいのかなぁ?と悩んでいる人に試して欲しい方法があります。
フードを変えたりするのはこの方法を試してからにしてみてください。
その方法とは3つ。
①食べやすいように工夫する。
②トッピングをしてあげる
③一回の量を減らして、回数を分ける。
この3つです。
はい普通のことです。
しかし、この3つの方法を実行するにあたって、あなたが老犬に対して知っておくべきことがあります。
それは老犬の食欲に対しての知識がきちんとあるうえでやって欲しいのです。
老犬の事を分かった後で実行したほうが理解もしやすく、愛犬に対しての癖や体質さらに病気を患っていたことなどに気付きやすくなるからです。
この3つ実行する前に、ドッグフードを食べなくなった理由を少し掘り下げてから行動に移して欲しいので是非最後まで読んでいってくださいね。
目次
老犬がドッグフードを食べないことについて
老犬の食欲が落ちる3つの理由。
最初に老犬の特徴をみていきましょう。
老犬になると、様々な体の変化が現れてきます。
食欲にも密接に関わってくるので、一度頭の中に入れておく必要があります。
運動量が落ちる
老犬になると、運動量が落ちるので、すぐに疲れてしまったり散歩の時間がかなり短くなります。
わかりやすい特徴としては、息切れですね。
私も昔、中型犬を飼っていたことがあるんですが、3~4歳の小さい頃は、散歩をするときに、リードを引っ張って、我先にと歩いていたんですね。
でも、10歳くらいの老犬なってからは、めちゃくちゃ穏やかになりました。
小さい頃は私の方がすぐ息が切れていたのに10歳くらいになってからは、私の愛犬の方がすぐに息が切れるようになっていました。
歩くのもゆっくりでしたし、リードを引っ張っていたのが嘘のようでした。
まさに老人の方と一緒に散歩しているようで、すごく癒されたのを覚えています。
なので、むりやり散歩につれていったりせずに、息遣いなどを注意深く見て無理な運動を控えることが大事です。
運動量が減ると、消費カロリーも落ちるため食欲も下がってきます。
消化器官が低下する。
消化器官全般の機能が衰えるからです。
消化不良を起こし、胃の中にまだ食べ物が残っていてお腹が空いていないといった事が考えられます。
そのため、食欲自体が落ちてしまいます
活動時間が減りエネルギーを必要としない。
やはり衰えのため、寝る時間がかなり長くなってしまいます。
極端な話、老化が進むと食事やおトイレの時以外は寝ているということもあります。
私の飼っていた愛犬が亡くなる前は、あまりにも寝すぎていたので、生きているのか、死んでいるのか確かめることがたまにありましたね。
眠りの浅いときは、「どうしたの?」というような目でこちらをみてまたスヤスヤ寝ていました。
このような感じで、老犬になるとさまざまな変化が出てくるのでしっかりと飼い主のあなたがサポートをしてあげることが大切です。
睡眠時間が増えると活動時間も減るので、エネルギーも必要がなくなり食欲も無くなるといったことが考えられます。
老犬になって嗜好性が変わる。
私たち人間でもそうですが、子供の頃は大好きだったのに大人になったら食べなくなったといった感じで好きな食べ物が代わったり、食べにくくなったりしますよね?
例えば甘いものとか、ジュースなど子供の時や若いときは食べるけど大人になったらあまり食べなくなります。
なぜかというと、子供の頃は日常が刺激だらけなので覚えることが多く脳は吸収しようとして活発に働きます。
ブドウ糖や唐つまり甘いものは、炭水化物や脂肪より早く脳に栄養を行き渡らせることができます。
脳の栄養源である甘いもの(糖やブドウ糖)を早く必要としているからです。
このように、そのときの体の成長にたいして必要がなかったり、余計な栄養素だと脳が判断して、その食べ物が目に入ったときに食欲を抑えるように脳が命令をしているといった話があります。
年を取れば若い頃よりエネルギーや栄養素やタンパク質の量もそこまで必要なくなります。
そして体が求める栄養素も変わてくるので、それを脳が味覚神経に信号を送った結果、食べ物の好みが変わってしまうといった事が考えられます。
味覚や嗅覚が衰えて食欲が自然となくなる。
食欲を増加させるための嗅覚や味覚などが年齢を重ねることにより衰えてきて、少しずつ食欲が無くなるといった理由です。
私たち人間でもそうですが、犬も同じです。
老犬に最適なドッグフードの与え方。
上記で、老犬の特徴を書いたように老犬になると、体に様々な衰えがでてくるのでドッグフードを与える際には、注意を払わなければいけません。
ドッグフードの与え方ひとつで、あなたの大事な愛犬の今後を左右することもあるからです。
特に老犬になって、体の変化が顕著にでてきたなという場合には、特に気を配ってください。
ではまずどのような与え方がよいのでしょうか。
老犬が食べやすいように工夫する。
老犬は噛む力が弱かったり、歯が弱っていたり、さらに食べること自体の体の内部機能が低下しているので硬いドッグフードなどは、食べたくても食べれないことがあります。
そういった際には、食べやすいように、ぬるま湯で柔らかくふやかしてあげてください。
ここで注意してもらいたいのは、冷たい水や熱いお湯でドッグフードをふやかさないということです。
犬は食べるときに人間みたいに咀嚼(そしゃく)するといった事が出来ないので、熱いお湯で温めた場合はしっかり冷まさないとやけどしてしまう場合があります。
熱いお湯でふやかすと、お湯は温度が高いためドッグフードの栄養素を壊してしまう場合があります。
また水でふやかした場合は、老犬がお腹を壊しまったり、冷たい食事になってしまいますし、胃腸も冷えてしまいます。
だから、ドッグフードを柔らかくする際は、ぬるま湯でふやかすようにしてください。
36度~38度に保ってあげると柔らかくなり、やけどもしないし風味も出てくるのでお勧めです。
また温めたフード手ですくってあげて、直接口元に持ってきてあげると、食べてくれることがあります。
食べて欲しいっていう飼い主気持ちが伝わるのでしょうか?
イメージで言うと、赤ちゃんの離乳食みたいな感じですね。
自分の愛犬が、赤ちゃんの離乳食のようなエサを食べているのは可愛いですよ。
よく考えたら、おばあちゃんくらいの年齢なのでちょっと不思議なんですけどね。
食事の量を減らして、回数を増やす
老犬になると、食事の量が減るので、今まで与えていた食事自体を見直して減らすことも大事です。
ドッグフードのパッケージにライフステージ(年齢)ごとに与える量が記載してあると思うので参考にしてみてはいかがでしょうか。
その場合は一度に与えていたドッグフードの量を少しずつ減らして、食事の回数を増やしてあげる方法が良いでしょう。
一度にたくさん与えても、消化しきれなくて愛犬の負担になるだけですので、出来るだけ負担の少ないような食事方法をしてあげてください。
そうすることで、消化吸収の手助けになるからです。
老犬専用のドッグフードに少しずつ変える場合。
今まで伝えしてきた通り、成犬と老犬は体の特徴も変わりますし、必要な栄養素も変わってきます。
なので、同じドッグフードのシリーズで老犬専用の製品が出ていた場合そちらのドッグフードを選んでも良いでしょう。
フードのタイプにしても老犬は歯が無くなっていることもあるので、ドライタイプのカリカリのドッグフードよりも、柔らかいウェットフードのほうが食べやすい場合が多いです。
老犬専用ドッグフードであれば、老犬に必要な栄養素が豊富に含まれていますし、中には消化を助けてくれるものもあります。
ただ、注意点としてドッグフードを一気に変えると愛犬がびっくりして、体調を崩してしまう場合があるので、徐々に与えることが大事です。
特に、老犬の場合は非常にデリケートな体なので、あまり激しい変化は老犬の体にとって大きな負担となってしまいます。
好きな食べ物をトッピングしてあげる
食欲が無いのでしたら、好きな食べ物をトッピングしてあげる方法もお勧めです。
その際はなるべく、嗜好性の高い肉や果実は避けて、なるべく野菜を与えることをおすすめします。
理由として野菜の中には、老化を予防してくれる野菜などがあります。
また野菜なら、切ったりして作り置きができ、冷蔵庫である程度保存が可能なのでいちいち焼いたりするような手間が掛かりません。
電子レンジを使って温めたり、加熱するぐらいです。
また、手軽なものだと鶏肉のササミを混ぜてあげると食べるようになるといった話をよく聞きます。
しかし、あまりに贅沢な食べ物をトッピングすると犬が贅沢になる可能性がありますからね。
下記にトッピングにお勧めな野菜をリストアップした記事がありますので参考に読んでもらえると嬉しいです。
トッピングする時のために愛犬の好きな野菜を知っておくことも大事ですよ。
【犬に野菜】全25種類を紹介。ドッグフードだけではもう時代遅れ
ヨーグルトをフードにかける
もうひとつはヨーグルトをフードにかけてあげることで食欲が増すことがあります。
ヨーグルトは大好きな犬も多く、消化も良く腸内環境を整えてくれるのでお勧めです。
下記にリンクを張っておきますのでよろしければどうぞ。
犬には牛乳よりヨーグルトをあげた方が効果大。便秘・歯周病予防など
まとめ
1.老犬の食欲が落ちる理由。
①運動量が低下して食欲が落ちる。
②消化器官が低下して食欲が落ちる。
③活動時間が減りエネルギーを必要としない。
④老犬になって嗜好性が変わる
⑤味覚や嗅覚が衰えて食欲が自然となくなる。
2.老犬に最適なドッグフードの与え方とその注意点。
①老犬が食べやすいように工夫する
②食事の量を減らして、回数を増やす
③老犬専用のドッグフードに少しずつ変える。
④好きな食べ物をトッピングしてあげる
最後に・・・
飼い主のあなたがどのような対応をするかで、あなたの愛犬の今後が大きく左右されるといっても過言ではないでしょう。
愛犬に「食べて健康になってという気持ち」が大事です。
老犬になったらお世話をするのが大変そうだなぁ?とマイナスなイメージを持ったりする人もいると思いますが、自分の愛犬の変化はものすごく愛おしいものですよ。
いままで走り回っていた愛犬が、急に穏やかになったりバクバク勢いよく食べていたドッグフードをもそもそとゆっくりと食べていたり。
もちろん細心の注意を払ってあげて欲しいですが、温かい目で変化を見守ってあげるという気持ちで接してあげると、あなたにとっても愛犬にとっても素敵な時間になりますよ。