愛犬と幸せな生活

犬の皮膚へのできもの、目ヤニ、良くない毛艶の原因【基礎知識】

愛犬の皮膚のできもの、目ヤニ、良くない毛艶の原因についての説明。

 

意外と軽く見がちな愛犬の『できもの、目ヤニ、良くない毛ツヤ』ですが、あなたの愛犬は大丈夫でしょうか?

そういった軽く見がちな症状であっても病気の可能性を十分に秘めています。
中には意外な病気も潜んでいる可能性がありますよ。

「気付かない内に悪化していて取り返しのつかないことになっていた」
なんてこと、後悔しかありませんよね。

しかし、きちんとどんな病気の可能性があるのかを把握しておけば、対処が出来ますし早期発見につなげることが出来ます。

犬の皮膚病(できもの)・悪い毛艶・目ヤニの原因

それではこれから可能性のある原因と病気をご紹介しておきましょう。

皮膚のできものの原因

小さめの白や桃色などのできものなら自然に治るので放っておいても問題ないのですが、赤黒かったりサイズが大きい場合には、こういった病気が原因でできものが出来ている可能性があります。

マダニ

吸われたような跡のできものはマダニの可能性があります。

「うちの子はきちんとマダニケアをしているからいるわけない」
そう思うかもしれませんが、マダニは外から連れ帰って来てしまう可能性がとても高いので、甘く見てはいけません。

一度マダニが付くと卵を産んで2000~3000の新たなマダニが産まれてきます。
一生絶滅してくれることはなさそうな量ですね。

だからといってそのまま放っておくわけには行きませんよね。
まずは愛犬の毛をかき分けてマダニがいないか確認してあげてください。

もし発見したときには駆除薬を使ったり、病院で取り除いてもらうようにしましょうね。

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皮膚炎

皮膚炎にはストレスやもともとの体質など、様々な可能性があります。

症状としては激しい痒みやフケ、発疹、カサブタなど色々な症状があります。

特に激しい痒みが出やすいので、できものの部分を異様に掻いていたり舐めていたりする場合には皮膚炎の可能性が高いです。

また、皮膚炎が原因で体の匂いがきつくなったりすることもあります。

割りと気付きやすい症状ばかりですね。
ですが放っておくと掻きすぎで肌がただれたり、愛犬が痛い思いをすることになってしまいますので、気付いた時点で病院に連れていってあげましょう。

その時に、ストレスになるような環境変化やドッグフードを変えたなど、何か変わったことをしていないかをきちんと伝えてくださいね。

濃皮症

濃皮症は、皮膚に発疹が出来るのが特徴です。

散歩中の傷やシャンプーのし過ぎ、ホルモンバランスの崩れなどが原因でなってしまいます。

人間も小さな傷からバイ菌が入ったり、肌ケアのし過ぎで逆に肌が荒れたりしますよね。

それと同じように犬の肌もデリケートに出来ており、きちんとした肌ケアをしていないとあっという間に肌が荒れ、濃皮症になってしまいます。

お肌がボロボロな愛犬は可哀そうになりますよね。

ですので、傷が出来たら消毒をしたり、シャンプーの回数を見直すなどして、正しい肌ケアを愛犬にしてあげてくださいね。

また、上記三つの他にも

毛包腫瘍
脂肪腫
脂肪細胞腫
疥癬(かいせん)

などの病気の可能性もあります。

愛犬の皮膚病の症状と特徴と対処方法

こういった病気を見逃してしまう場合がありますので、シャンプーのときなどにしっかりと愛犬の肌の調子を見てあげてください。

病気の可能性が高いできものと自然に治るできものうち、病気の可能性が高いものとして、できもののサイズが、大きめなものや赤黒いものの場合です。

赤黒いできものの場合、大きさは関係なく病気の可能性が出てきます。

自然に治るものは白や桃色のできもののときです。

人間もすぐに治るような肌荒れやできものがありますよね。

犬にもそういったものがあり、そこまで大きさがないものや白や桃色のものは自然に任せて大丈夫ですよ。

愛犬の目ヤニの原因

寝起きや老化、目に何か入ってしまったなど、問題ない場合も多いですが、目ヤニの色がおかしい場合や量が多い場合はこれらの病気の可能性もあり得ます。

角膜炎

角膜炎は病状が軽い場合は何の異常も出ないことの方が多いですが、段々と目をこすったり、目ヤニが大量に出てきたりと、様々な症状が現れます。

基本的に症状は軽く済むのですが、症状が長く続く場合も多いので、相当な不快感が続くことでしょう。

人間もずっと目に違和感があったり目ヤニが出続けたら不快ですし、異常を感じて病院へ行きますよね。

それと同じように、目をこすっていたり、目ヤニが異常に出ている場合には、病院に連れて行ってあげてください。

ドライアイ

ドライアイは人間でもよくある目が乾く病気ですが、意外と犬もなりことが多いのです。

経験した方は分かると思いますが、目が乾くのが痛いですし、なんとも言えないうざったい感じがしますよね。

しかも、重度になってくると失明の危険さえ出てきます。

人間は軽度の内に目薬をさせば良いだけなのですが、犬は人間用のものとは違う目薬をしなくてはいけない場合があるので、病院に連れて行ってあげなくてはいけません。

早期発見すればするほど愛犬も飼い主さんも対処が楽になりますので、月一程度でも良いのでしっかりと愛犬の目を観察し、異常がないか確認してくださいね。

問題ない目ヤニと危ない目ヤニの見分け方

病気の可能性がある目ヤニは「黄色」「黄緑色」「緑色」などの色をしています。

さらに目ヤニの量が多い、どことなくベタベタしているなど、見た目からして異常そうな目ヤニです。

逆に、問題がない目ヤニは「黒色」「白色」などの目ヤニです。
そういった色の目ヤニでしたら特に問題はないので、濡らしたティッシュなどで優しく拭ってあげてくださいね。

しかし、異常そうな色の目ヤニが出たら病気の可能性が高いので、なるべく早く病院に連れて行ってください。

良くない毛ツヤの原因

良くない毛ツヤの場合は飼い主さんが対処できることも多いと思うので、きちんと対処してあげてくださいね。

シャンプーのし過ぎ

月に1~2回以上のシャンプーは、毛ツヤに必要な油分まで流してしまいます。
人間の髪の毛も洗いすぎるとパサパサになりますよね。

それと同じ原因で、シャンプーをしすぎると毛がどんどんパサパサになっていきます。

もちろん汚れたときは洗わなくはいけませんが、通常のときには月1~2回以上のシャンプーはあまりしないようにしてくださいね

犬のシャンプーとお風呂

栄養不足

ドッグフードやおやつなどに入っている栄養が足りないことで、栄養不足になっていることがあります。

毛だって体の一部ですから、栄養が足りなければ綺麗な毛を作ることが出来ず、パサパサになるのです。

成長するにつれて栄養が足りなくなっている場合もありますので、ドッグフードの見直しやサプリメントに頼ってみても良いと思いますよ。

ですが、「今度は食べ過ぎで肥満になった」なんてことにならないように気を付けてくださいね。

できもの、目ヤニ、良くない毛ツヤに共通する原因

この3つの共通する大きな改善点として、根本的な理由に毎日の食べ物があります。

ドッグフード

「ドッグフード?」と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、正確に言うとドッグフードに入っているアレルゲンが原因で、アレルギーになることによって症状が出るのです。

しかも、小麦や鶏肉、トウモロコシなど、ドッグフードの原料になっているものがアレルゲンになりやすいせいか、アレルギーというのには気付きにくいんです。

ですので、できものや目ヤニ、良くない毛ツヤなどの症状が出る場合にはまず、アレルギーを疑ってみるのも良いでしょう。

アレルギーかどうかは病院で検査が出来ますし、アレルギー対応のドッグフードも売ってありますので、もし可能性が出た場合には病院へ連れて行って、何のアレルギーなのかをはっきりさせましょう。

アレルギーは急に出る場合もありますから、ドッグフードの種類を変えていないからと言って可能性がなくなるわけではありません。

ですから、症状が出た場合は必ず病院に連れて行って検査しましょう。

安全なドッグフードの選び方3つのポイント

まとめ

今回は「愛犬の異変には気付くことが出来ても症状が軽いから放置してしまった」

そんな悲しい結果になってしまわないように、症状別に原因の可能性をご紹介させていただきました。

症状が軽かろうが、一つの症状しかなかろうが、アレルギーなどの病気やシャンプーのし過ぎなどの意外な原因が隠れていることがあります。

ですので、愛犬の肌や目、毛ツヤなどをこまめにチェックし、病気の可能性がある場合には早めに病院へ連れて行って検査を受けてくださいね。

しかし、飼い主のあなたも気にしすぎては気が滅入ってしまいます。

同じ犬種でも他の友人が飼っている犬のほうがなんか毛並みが良いとか、他の犬と比べたりすることは絶対辞めてください。

あまり気にしたり心配しすぎないようにしましょう。

大切なのはあなた自身の愛犬に対する気持です。

でも、あなたに出来る事はきちんとしてあげて下さい。

柔軟剤を使った後の洗濯物のように、ふわふわの気持ちいい触りごこちの愛犬と毎日ふれあいたいですよね。

それではこれからも私たちと一緒に愛犬との楽しい生活を続けていきましょう。

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最近はソファーで愛犬とゴロゴロしながらTVドラマを見ることにハマっています。 シニア犬のシーズとミニチュアダックスフンド×トイプードルのミックス犬(子犬)の合計2匹の犬と生活していてとても毎日にぎやかで楽しい生活を送る中、他の愛犬家と愛犬の健康と幸せをモットーに情報を伝えて行こうと、このサイトを立ち上げました。