犬にさつまいも初心者が安心・安全に食べれるように注意点や与え方を伝えて行きます。
「さつまいもって犬にあげてもいいの?」
「はじめて食べさせるから、すこし不安」
といった人に対して伝えていこうと思います。
さつまいもを与えるにあたって注意する事は、蒸すか焼いて食べさせることです。
基本的にはこれだけで大丈夫です。
ビタミンCや炭水化物も豊富あるので、エネルギーとしても栄養価の高い食べ物になります。
実はさつまいもの皮の部分も、一緒にあたえても大丈夫です。
むしろ、犬によっては与えたほうがメリットがあります。
しかし、皮も一緒にあたえることについて少しの知識とコツを掴んでもらったほうが、より有効な食べさせ方が出来るので本編で少し深堀りしていきます。
そのほかに注意点や詳しい栄養成分なども説明して行きますので、是非本文まで読んでいってくださいね。
目次をクリックしてもらえればその箇所まで飛ぶことが出来ますので、飛ばして読んでもらっても大丈夫です。
目次
犬がさつまいもを食べることについて(大丈夫)
甘いさつまいもは、犬にとって大好物であることが多いでしょう。
さつまいもは犬にとって特に目立つ中毒症状なども無く、安全な食べ物といえるでしょう。
さらに栄養素なども調べて行いくことで、期待できる健康の効果などを知ることができます。
さつまいもの栄養素
野菜をひとつに凝縮するとさつまいもになるといわれるぐらい栄養バランスが良く炭水化物とビタミン類・食物繊維が豊富といった特徴があります。
栄養素がどんな効果をもたらすのか見ていきましょう。
炭水化物
人間でいうご飯と一緒で、身体を動かすエネルギーの源になり、炭水化物が不足すると身体を動かすことが出来なくなります。
ビタミンC
イモ類の中で一番ビタミンCを多く含んでいます。
さらにサツマイモのビタミンCは加熱してもほとんどが残るといった性質を持っています。
ビタミンCは抗酸化作作用といった身体の酸化を防ぐ役割があり、犬の老化を予防したり、癌(ガン)に対する抵抗力を持つ働きをします。
そのほかに体内にコラーゲンを作る役割を果たしますので、健康な皮膚や骨を作るのに役立ちます。
100gあたり23mg
ビタミンB6
身体の免疫力を高めたり、炭水化物の中にある(脂質)やたんぱく質などを有効的に吸収して処理することをサポートする水溶性(水に溶ける性質)のビタミンです。
ビタミンE
老化の原因になる活性酸素の生成を抑えることができるので、老化防止とホルモンバランスを整える働きがあります。
食物繊維
腸を刺激して、身体に不要なものをウンチにして外に出す役割をします。
カリウム
利尿作用が働いて、身体に不要な塩分や毒素などを尿にして外に出す働きがあります。
注意点として(さつまいもを食べさせる時)
愛犬にサツマイモを食べさせるにあたって様々な注意点があります。
犬の体質や患っている病状に影響を与えることがあるかも知れないので、一応確認しておくことをお勧めします。
生で食べさせない
犬にとって、野菜や果物はあまり消化が得意ではありません。
特にさつまいもを生の硬いまま食べさせると、消化不良を起こしたり下痢を引き起こす可能性があります。
必ず加熱させる必要があります。
肥満に注意する
愛犬が喜ぶので、ついつい与えがちになりますが、蒸したさつまいものカロリーは100gあたり134Calと高いです。
与える際はおやつとして1口ぐらいにとどめましょう。
サツマイモは糖分を多く含んでいる割には、血糖値があがりにくい食べ物なので肥満になりにくいといわれていますが、与える量を計算してあげてください。
サツマイモを与える量として
体重1kgの犬に対して8g
体重3kgの犬に対して17g
体重5kgの犬に対して26g
体重10kgの犬に対して45g
体重15kgの犬に対して60g
上記の量が目安になります。
食物繊維のとり過ぎに注意
元々肉食だった犬は、食物繊維の消化はあまり得意ではありません。
食物繊維をとり過ぎると、消化不良を起こしてしまい、柔便や下痢を引き起こしてしまう可能性があります。
特に注意して欲しいのは、サツマイモの両端の部分は食物繊維が固まっていますので、真ん中付近をあげてください。
食物繊維は芋を焼くと増えてしまいますので、蒸してあげることをお勧めします。
シュウ酸
カルシウム尿結石の原因になる、シュウ酸という成分が含まれています。
皮を剥いて、焼いたり蒸したりすればさつまいものシュウ酸はほぼ無くなります。
ですが、念のため結石になりやすかったり、過去に尿路結石になった事がある犬には皮付きでサツマイモを与えないようにしましょう。
カリウム
100gあたり540mgとサツマイモはカリウムが多いといった、特徴があります。
カリウムを減らしたいのであれば、皮付きのままで蒸すといった調理法がお勧めです。
また、カリウム制限を受けていたり、腎臓や心臓系の疾患を抱えている犬には与えないほうがよいでしょう。
さつまいものアレルギーについて
ほとんどの犬は、アレルギーに対して大丈夫ですが、個体差により身体に合わない場合があります。
症状として
おなかを壊す・下痢・嘔吐・湿疹・じんましん・目が充血する・一定箇所に腫れが出来る。
などといった症状が出た場合アレルギー反応を起こしている可能性がありますので、獣医さんに相談するといった決断が必要になるでしょう。
最初は半分ぐらいの少量からあげることをお勧めします。
食べた後も症状が出ないかよく観察してあげてください。
人間の食品用に加工されたものは与えない。
犬用のおやつとして売られているさつまいもの食品は大丈夫なのですが、人間用の料理や食品は、砂糖や塩分が多いので与えないでください。
人間の食べ物の例として下記の食べ物になります。
スイートポテト
大学芋
さつまいもチップス
など人間の料理や味付けされたものは与えないようにしてください。
さつまいもの食べさせ方(調理法)
サツマイモは生のままだと硬くて消化しきれずに、胃の中で滞在したり、消化不良で下痢を起こす可能性が高いので基本的には加熱してあたえることをお勧めします。
さつまいもの代表的な料理法として蒸して食べさせると焼いて食べさせるの2つです。
さつまいもは加熱すると甘みが出るので愛犬の食欲があがります。
与えるときは食べやすいように、輪切りなどにして薄く切って小さくカットしてあげてくださいね。
また、おやつにしたり、ドッグフードなどにトッピングするのもお勧めです。
さつまいもの皮について
冒頭で伝えたとうり、皮の部分をより有効に与える知識としてさつまいもの皮には2つの有効な成分があります。
皮に含まれている有効な成分とはクロロゲン酸とヤラピンの2つで、調理法やあたえ方によってこれらを多く摂取させることが出来ます。
両方の成分を有効に摂取させるには、蒸して皮ごと食べさせましょう。
クロロゲン酸
サツマイモの皮にはクロロゲン酸を含んでいます、しかし焼いて加熱すると成分が少なくなるので皮ごと蒸して犬にあげることをすすめます。
クロロゲン酸はポリフェノールの一種で抗酸化力を持っており、犬の老化防止とダイエットの効果が見込めます。
ヤラピン
さつまいもの樹脂にヤラピンといった成分があります。
包丁でサツマイモを切ると切り口から白い液体が出てくると思いますが、これがヤラピンという成分です。
効果として腸の粘膜を保護したり、動きを活発にして、ウンチを柔らかくする働きを持っており便秘にとても良いといわれています。
サツマイモの皮付近にあるので、皮ごと食べさせる必要があります。
さつまいもについてまとめ
メリット
炭水化物でエネルギーを補給。
ビタミンCで老化防止やガン予防。
食物繊維で便秘改善。
栄養バランスが良い。
注意点
加熱させて柔らかくして食べさせる。
消化しやすいように小さくして与える。
硬い両端の部分は食べさせない。
食べさせ過ぎない。
カリウムに気をつける。
シュウ酸カルシウムに気をつける。
最初は少量から食べさせる。
最後に・・・
さつまいもは栄養価が高く健康にも良いということが分かります。
そしてビタミンCも豊富なので、コラーゲンを有効に作ることが出来て、あなたが食べても美容に良い。
何より愛犬が喜んで食べてくれるさつまいもはとてもお勧めだということです。
しかし、与えすぎると肥満や犬がわがままになってしまい、さつまいもをドッグフードに添えないと食べなくったり、フード自体を食べなくなる可能性があります。
与える頻度はほどほどにして、仕事帰りなどのスーパーの安売りで見かけたらたまに買ってあげてください。
愛犬と一緒に食べておいしさを互いに分かち合うといった感じで良いでしょう。