愛犬のお腹の膨れる原因ついて対処方法、病気だった場合の特徴を伝えていこうと思います。
「なんだか最近、愛犬のおなかが膨れてきた・・・」
「ん?なんかお腹がだけぽっこり、膨らんできている」
と思っているあなた。
是非この記事を見ていってください。
犬のお腹が膨れてきている場合。
重病を患っている可能性や体の中に寄生虫がわいていた場合などの病気の場合そのままで放っておくと大変なことになります。
この記事を読むことで愛犬のお腹が膨れている原因が早く分かるようになり、原因を早く突き止めて安心した愛犬生活を送るようになります。
病気を特定するのは難しいかもしれませんが、特徴なども伝えていきますので是非最後まで読んでいってくださいね。
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目次
犬のお腹が膨れる原因と考えられる病気。
おなかが膨れるには大きく分けて2つ理由があり病気の場合と違うケースがあります。
単に肥満でしたらまだ安心できそうですが、問題は病気だった場合です。
発見が遅れたりすると手術する事になったり、軽くても定期的な通院が必要になるので早めに病院に連れて行く必要があります。
何よりあなたの愛犬が痛くて怖い・不安な思いをするのを防ぐことが1番大事です。
腹水(ふくすい)
分かりやすくいえば、お腹に水が溜まることです。
腹水自体は病名ではなく、フィラリア症・うつ血性心不全・肝硬変・腫瘍(ガン)・腹膜炎などの病気が原因で結果的に腹水の症状を患(わずら)ってしまいます。
こういった病気が原因での腹水が発生している場合は重症になっている場合が多く、手術や高度な治療をする必要性があります。
各場所に起こる炎症(えんしょう)
炎症(えんしょう)とは細菌や真菌などに感染して発症する場合が多く特定箇所が腫れたりする場合があります。
排泄関係に関連する箇所が炎症を起こすことで膀胱炎などを併発(へいはつ)させてしまい、尿が出にくくなってお腹に溜まるといった事で腹が膨らんだりします。
腎臓や肝臓の機能低下
急にお腹の中に水が溜まってしまうのは、腎臓(じんぞう)や肝臓(かんぞう)の機能低下した影響で、尿が排泄しずらくなっている可能性があります。
この場合は早めに病院に連れて行く必要があります。
腹膜炎(ふくまくえん)
ワンちゃんでは少ない病気ですが、外部からお腹に何か刺さったり、体の内部からの胃袋や腸に穴が開いてしまいその内容物がお腹の中にもれた時に起こります。
誤飲・誤食が原因で起こることもあります。
症状としては、発熱・嘔吐・腹部の疼痛・お腹の膨張などです。
胃捻転(いねんてん)
胃がねじれてしまい、胃の中のガスが急速に増えてお腹がパンパンに張ってくる病気です。
犬の様子として苦しそうに口をあけながら「ハーハー」と呼吸をしながら、あえぐように何度も吐くようなしぐさをします。
放っておくと急死の可能性がありますので、大至急動物病院に連れて行ってください。
この病気になる犬は大型犬が多く、一度に早く大量に餌を食べた時に起こりやすいようです。
予防法として一度に大量の餌を与えないようにして、食後の運動を控えるようにしてあげましょう。
肥満(ひまん)
「なんだーただの肥満か・・」って安心したら駄目ですよ。
ただの肥満だったから、良かったと思うのは間違いで、犬の肥満はさまざまな病気を引き起こします。
私たち人間と同じで犬も肥満はとっても良くありません。
しかし、あなたの判断で思いつきで急にあれこれやるのは良くありません。
急にダイエットをすると体に負担が掛かりますので、あせらずじっくり計画的にダイエットしていきましょう。
ダイエット方法は私たちと同じで、基本的には食事制限と運動です。
いつものドッグフードに野菜を混ぜるなどのがお勧めです。
癌(ガン)腹空内腫瘍など
癌(ガン)は私たち人間と同じく犬でも死亡率が1番高い代表的な病気です。
別名腫瘍(しゅよう)とも呼ばれています。
体の外部のお腹や足など目に見えるところなら分かりやすいのですが、体の中の内臓に出来ると分かりにくくて発見が遅れることが多かったりします。
お腹が膨らんでいたり、お腹のどこかに固まりやしこりなどがあれば、早めに獣医さんに相談するべきです。
特に、お腹の中に腫瘍ができる腹腔内腫瘍は犬が最も多く死亡する病気で有名です。
良性の腫瘍や早期発見ができれば手術も必要がなかったり、軽い手術や薬の投与や定期的な通院を繰り返すことで完治できたり助かる可能性があります。
癌(がん)も種類により様々で、出来た場所により名前が変わります。
精巣腫瘍・前立腺腫瘍・乳がん・などお腹以外に出来た癌(ガン)のせいでお腹が膨れてしまう場合もあります。
癌(がん)は少しずつ大きくなり症状が悪化していきますので年に1,2回の定期健康診断で早期発見できることが多いです。
発見例として
犬のお腹付近を触ってみたら、どこかにぐりぐりとした塊がある場合があります。
この場合ガンが肥大する前に病院に連れて行きましょう。
私の意見として
ぶっちゃげ(癌・腫瘍)ガンはどうしようもない所があるのが正直な意見です。
私達、人間でも亡くなっている人が一番多い病気です。
極端な話、どうしても直したいという気持ちがある人は海外に言って技術の高い獣医に手術を頼むといった方法になります。
現実的な意見として医療科学の進歩を待つぐらいしか思いつきません。
気になる人は下記リンクにガンについての説明をしています。
前立線肥大や子宮蓄膿症などホルモンに関する病気
前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)や子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)といったホルモンに関係するからだの場所に起きる病気です。
前立線肥大(ぜんりつせんひだい)
オスの犬に多く見られる病気で加齢などにより、ホルモンバランスが崩れたりすることでおこる症状です。
症状として
肥大化することで腸や膀胱・尿道が圧迫されて排尿が難しくなります。
さらに、細菌感染がおこりやすく、膀胱炎を引き起こす可能性があります
治療法と予防法
症状が軽い場合は、薬を投与したり食事療法で治しますが、重い症状の場合は手術で前立腺を摘出する必要性が出てきます。
犬が若い時期に去勢手術を受けることで、前立腺の肥大化を防ぐことが出来ます。
子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)
子宮の中に膿が溜まってしまい、細菌が入り込んで炎症を起こします。
とくに若い犬で発情を迎えたメスの犬は子宮の入り口が開く為、そこから細菌などが入りやすいので注意が必要です。
症状として
水を飲む量が増えたり、外陰部が腫れたりお腹が膨れるといった症状が現れます。
その他に、食欲の低下、嘔吐などの症状も。
また、膀胱炎や賢不全の病気を引き起こして、併発(へいはつ)させる場合があるので早めに病院に連れて行く必要があります。
治療方と予防法
子宮(しきゅう)と卵巣(らんそう)を摘出する手術をするのが普通ですが、事前に避妊手術をしておくことで予防することが出来ます。
寄生虫(きせいちゅう)
糸状の虫が内臓やお腹の中にいる症状です。
体が痩せているのにお腹だけがぽっこり出てきている場合や、お腹が熱などを持っている場合。
フィラリアなどの内臓に寄生する寄生虫が体内にいる可能性があります。
フィラリアでお腹が膨れている場合は進行している可能性が高いので、急いで病院に連れて行きましょう。
蚊が出現する時期の1ヶ月前と蚊がいなくいなった一ヶ月後に予防薬を投薬することによって予防できます。
(蚊の発生する時期は場所や気候によって違います)
腸閉塞(ちょうへいそく)
誤飲・誤食などが原因で胃や腸に何か物が詰まってしまい、排泄されずにガスなど排泄物が体の中で止(とど)まってしまい、お腹が膨れてしまう病気。
原因として、消化できない石やビニールなどの誤食や便秘が原因で発生したり消化器官内にできた腫瘍などが原因になることがあります。
内視鏡で取り出せるかどうか診断して取り出せない場合は手術して直接、胃や腸の中から摘出(てきしゅつ)することになります。
毎日のウンチやトイレがきちんとしているか確認することで、早めに気付いたり防いだりすることが出来ます。
また、犬が誤食しないように普段から気をつける必要があります。
妊娠(にんしん)
当たり前ですが、メスのワンちゃんがなります。
犬は妊娠しやすい動物なので、散歩中にほんの少し目を放した隙に交尾を済ませてしまい、妊娠してしまうといった事故が起こってしまう可能性があります。
ワンちゃんの妊娠期間は63日で、交尾後45日ぐらいからお腹が膨らみ始めます。
特徴としてお腹が大きくなり、息があらくなったりしても栄養を必要とするために食欲や元気があります。
栄養価が高い食事を与えて、十分な運動や散歩をしてあげてください。
まれに、ホルモン異常として偽の妊娠をするワンちゃんがいて妊娠していないのに妊娠とそっくりな兆候(ちょうこう)を現します。
この場合は期間が過ぎれば、自然と普通の状態に戻ります。
望まない妊娠を心がけているのでしたら、時期を迎える前に避妊手術を考えても良いでしょう。
最後に・・・
お腹が膨れるということは食べ過ぎや太りすぎ、または妊娠すればお腹が大きくなるのは当然です。
しかし、注意したいのは体の内部にガスや水が溜まってしまっていたり、病気による腫れなどによって大きくなるときです。
こういった病気や身体に異常が起きるている場合は、大抵は少しずつお腹が膨れきたり、愛犬の行動や様子が変わっていきます。
どこか体がやせてきたり、飲む水の量が増えてきたり、なんだか呼吸が苦しそう、などといった。
お腹が膨れてきていると同時に他の部分にも異変が起きているなど、身体全体の異常から病気を発見できるようになります。
気付かないで放置していると重大な病気の発見に遅れてしまいます。
高額な医療費が必要になったり、動物病院に連れて行った時には「もう手遅れになっていた」などと悲劇を起こさないために普段から愛犬の状態をよく観察しながら生活してください。
身体の異常から病気を早期発見できることで、病気が軽い状態で治療できるようになります。
少しの変化でも見逃さないであげてくださいね。
あなたの小さな心がけが愛犬との幸せな暮らしを積み重ねていく土台となっていくのです。