このページでは愛犬の飛びつき癖について直し方やしつけを伝えていこうと思います。
疲れて家に帰ったときに愛犬が真っ直ぐ向かってきて、前足をピタリと足にくっつけてくる姿はとても愛らしいですよね。
嬉しい愛情表現ですが、この飛びつき癖は直さないといけません。
「なぜ飛びつき癖を直さないといけないの?」
「飛びつき癖が凄くて困っている」
といった悩みや疑問を持った人に向けて伝えていこうと思います。
私達が思っている以上に、実は犬の飛びかかりには骨や関節に負担がかかっています。
さらに飛びつき癖によって引き起こす病気や思わぬ事故を起こす可能性があります。
飛びつき癖の積み重ねで、負荷がかかった骨や関節係の病気は手術が必要な場合が多いです。
特に関節や骨関係は高額な医療費や通院が必要になっていくことが予想できます。
最悪な場合数十万円単位の手術費代になってしまうことも。
更にあなたの愛犬は治療で痛くて辛い思いを経験することになります。
こういったことを防ぐために飛びつき癖を直すように訓練していきましょう。
また、飛びつき癖を直すことで愛犬に落ち着きと賢さを身に付けることが出来るでしょう。
訓練の内容自体は簡単なので、是非最後まで読んでいってくださいね。
目次
犬の飛びつき癖で引き起こされる病気と防ぐ方法。
飛びつき癖の直し方のレッスン方法として、1人で実施する方法と友人と2人で実施する方法があります。
飛びつき癖の訓練は、友人や知り合いとする方法がありますが、根気強く実施していただければ一人でも治すことができます。
愛犬の飛びつき癖の直し方。
ここでは飛びつき癖の直し方について説明して行きます。
多くのパターンとして愛犬の飛びつき癖は、今までの経験から「飛びついたら→構ってくれる」ということを犬が覚えてしまっていることが考えられます。
ですので、基本的なことは「飛びつきをやめたら、良いことがあるよ」といったことを愛犬に教えて無くして行く方法になります。
簡単な一連の流れとして下記のとうりになります。
飛びついたら→無視
飛びつきを止めたら→褒めたり構ってあげる
この繰り返しです。
状況別に訓練を解説して行きますので是非、覚えていてくださいね。
①飼い主さんの帰宅時の訓練(無視をする)
①飛び掛ってきても犬を無視しましょう。
犬を無視して声も掛けないでください。
立ったまま飛びついてきても、犬に背中を向けて無視しましょう。
犬には「飛びついても構ってもらえない」と教えてあげましょう。
②回り込んできても無視しましょう。
犬が目の前に回りこんできても、背中をプイッとむけて無視します。
③犬が自分から座ったら「ただいま」と声を掛けてあげましょう。
オスワリしたら構ってあげて「オスワリしたら声を掛けてもらえる」と教えましょう。
注意点として
犬の目を見たり、声を出さないことです。
黙って背を向けても、その時は手などで触らないようにしましょう。
上記のレッスン1だけでも根気良くすることで飛びつき癖を直すことができます。
更にもうひとつの訓練をすることで効果的に早く飛びとびつきを防止させることができます。
この訓練は2人一組でやる必要がありますが、飛びつき防止の効果がより早く覚えさせることができますので家族、友人やパートナーさんがいる人でしたら是非協力してもらって実践して欲しいです。
②帰宅時の訓練2(友人やパートナと一緒にする。)
飛びついたら犬から離れるを繰り返す。
AとBは登場人物のことです。
①一人(B)がしっかり犬にリードをつけた状態で、一人(A)が無言で犬に近寄ります。
②犬が(A)に犬が後ろ足だけで立ち上がったり、飛びついたら無言のまま近づくのをやめて立ち止まりましょう。
③(A)が犬に背を向けて無言で離れていきましょう。
その場から離れると犬は「飛びついたから、構ってもらいたかったのに、どこかにいってしまった」と理解します。
①から③を繰り返します。
④そして自分からオスワリしたらおやつを与えて褒めてあげます。
犬に「飛びつかずに、オスワリしたら構ってもらえたりいいことがある」と教える訓練をしてあげましょう。
レッスン1とレッスン2を並行して行えばより早く、飛びつきグセの習慣を断ち切ることができます。
③家に客が来た場合
来客にも協力してもらって犬を無視してもらい、みんなで無視しましょう。
①チャイムやインターホンが鳴ったらリードをつける
犬にリードをつければ飛びつきを防止できて、自由に動けないので興奮しにくくなります。
②接客中はリードを踏んで飛びつき防止しましょう。
オスワリしたときに少し、リードが張るような長さにしておくと良いです。
③落ち着いて待ってたらお客さんに撫でてもらいましょう。
みんなで無視をしていると犬は理解して、「オスワリ」や「フセ」をして待つようになります。
そしたらお客さんに愛犬を褒めてもらいましょう。
静かにしていれば「お客さんに構ってもらえる」ということを教えましょう。
④他の人と散歩ですれ違うときの訓練。(散歩中)
①人に近づけないようにしましょう。
リードを短くもって飛びつきを防いでください。
リードは両手で、犬と並んだときにJの字になるように少したるむような長さで持ちましょう。
他の人や犬を見かけたら犬の名前を呼んであなたに注目させて褒めてあげましょう。
その時に、愛犬とアイコンタクトができるとなお良いでしょう。
「飛びつかずに歩くと褒めてもらえる」と教えてあげましょう。
②立ち止まるときはリードを踏んで飛びつきを防ぎましょう。
そして愛犬が静かに待っていた時だけ、目の前にいる飛びつきたい相手とあなたが一緒になって褒めたりして構ってあげましょう。
レッスンのコツやまとめ
③帰宅時のレッスン2を外出時にも練習してあげましょう。
犬に離れたり近づいたりする(A)役はあなたや家族ではなく、散歩中に飛びつきたがる近所の方などに協力してもらうと効果的です。
飛びつきグセを直すために様々な場所や人物で繰り返し練習しましょう。
「オスワリ」を有効に使う
喜んで興奮したり、飛び掛りそうになったら「オスワリ」や「フセ」をさせて、落ち着かせることが大事です。
素直に「オスワリ」をしたら。
すばやく褒めたり、構ってあげたりしてあげてください。
「オスワリをしたら良いことがあるよ」と理解させることでも飛び掛り癖を直して行くことができます。
飛びつけないように環境を見直す方法として
3時間までの留守番でしたら、箱型のハウスに留守番させてしまえば飼い主が帰宅した時の飛びつきを防げます。
飛びつく代わりに、ハウスで吼えたり興奮していたらそのときは外には出さないで、落ち着いたら出してあげてください。
「静かにしていれば、外に出してもらえる」と教えましょう。
犬の飛びつき癖が原因で引き起こされる病気
ここでは飛びつきが原因で引き起こされる病気を紹介します。
飛びつきが原因で起こる病気を実際に確認して意識することで直そうといった意識が湧いてきます。
他人事だと思わずに目を通すだけでも良いので見ていってください。
椎間板(ついかんばん)ヘルニア
飛びつくことで背骨まわりに負担がかかり、背骨と背骨の間にあるクッションに代わりになっている椎間板が圧迫されて発病する場合があります。
環軸関節不安定症(かんじくかんせつふあんていしょう)
環軸関節という首にある関節で、飛びつきの負担で首に負担がかかり発症すると首を痛がることが多くなります。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
飛びついたり、後ろ足だけで経つことで、ひざに負担がかかってしまいひざの皿の位置がずれてしまうことで発症します。
股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)
繰り返し飛びつくことで足腰に衝撃がかかってしまい股関節が緩んで脱臼を引き起こしてしまいます。
骨折(こっせつ)
ジャンプしたとき着地による衝撃で骨が折れます。
特に足の骨が細い小型犬などは、高いところから降りた衝撃で前足が骨折する可能性があります。
前十時靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)
飛びつきや二足歩行を繰り返していくうちにひざへ負担がかかり十時靭帯が切れることがあります。
繰り返しの飛びつきや二足歩行で骨や体の負担は蓄積されていきます。
愛犬の骨・関節まわりに負担を掛けないために早めに飛びつき癖をなくしてあげることが大切です。
また散歩中に犬が人に飛びついて、驚いた人が転倒して怪我をさせてしまう事件も起きています。
最後に・・・
犬は無視されることが一番嫌がりますので無視を利用して理解させることは効果的です。
犬は嬉しいときや興奮したときに相手や飼い主に飛びつくことがあります。
飛びつきを愛情表現だからといって放っておいたり、制御するのは可哀想だからという理由でそのままにしておくのは良くありません。
将来的にもし、病気になってしまったら病院の医療費は凄く高いですし、あなたにも経済的に負担がかかります。
可哀想などと思わずに鉄の意志を持って訓練に取り掛かってくださいね。
飛びつきを直すことは愛犬の健康のためでもあり、将来のあなたと愛犬の幸せを守るために必要なことなのです。