愛犬を無視することで出来るしつけの方法をお伝えしていこうと思います。
愛犬がなかなか、しつけをしてもなかなか覚えてくれない。
そのような場合や愛犬の困った行動をやめさせるには、無視して何もしないことが効果を発揮します。
なぜなら、犬は無視されることが一番の苦痛だからです。
飛びつき
イタズラ
粗相
持ち逃げ
興奮してきたときに起こす行動
上記のような事でお困りでしたら、是非見ていただければと思います。
根気良く続けることできっと直すことができる様になるでしょう。
無視・何もしない方法と困った場面別のポイント・対処方法を詳しく説明していきます。
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目次
犬を無視することで出来るしつけの方法と心得!!
無視や何もしない事のポイントとしては以下のとうりです。
しっかり覚えていきましょう。
①目をあわさない
目があうと愛犬は「こっちを見て注目している」と思ってしまい、困った行動を続けます。
愛犬を確認する時は遠くを見るように目をあわさずにしてください。
②声をかけない
声をだしたりかけたりすると愛犬は「反応したと思います」また「ダメ」「いけない」などの叱ることも反応していることになるので禁止です。
無言を貫きましょう。
③触らない
顔や体を向こうに背けてても、愛犬をなでたり、触ってきたときに
振り払うことなどをして愛犬に触れたりすると、反応していることになります。
愛犬の体には触らないことが絶対です。
姿勢とポーズ
出来るだけ背中を向けて愛犬と反対の方向を向きます。
これで愛犬に分かりやすく「相手にしない」ということをアピールできます。
無視をアピールするには座っている場合、愛犬に触れそうな時は立ち上がって背中を向けましょう。
愛犬があきらめずに飼い主さんの前にきたら、再度振り返って背中を見せてください。
それでは困った場面別にいきましょう。
ハウスから出たくて吠える・暴れる
落ち着くまで何もしないで無視して、目をあわさないために背中を見せるのが効果的です。
ハウスに入れると最初は愛犬は吠えたり・ガタガタ暴れますが、愛犬が吠えるのをやめてもまだ落ち着きが無いなら無視を続けてください。
愛犬がハウスのなかで「フセ」をしたら声だけで褒めてみて再び暴れたら無視しましょう。
暴れなくてもすぐにはハウスから出さないでください。
落ち着いて、大人しいなら「いい子」と再び褒めてみてください、
暴れたらまた無視します、おとなしいのなら出してあげましょう。
これを繰り返すことで「吠えても出してもらえない」と愛犬が学習しながら、少しずつハウスの中で落ち着くようになります。
注意すること
ハウスの位置が正面を向いていると犬はこっちを見て反応していると思っているかもしれません。
移動が出来るなら体とハウスが向かい合わない位置におきましょう。
抱っこして欲しくて飛びついてくる
立って背中を見せてあきらめるまで待って、飛びついてきても無視しましょう。
愛犬から目を合わせないようにして、飛びつかれてもよろけないで踏ん張ってください。
愛犬が正面に来てもクルっと背中を向けましょう。
腕に飛びつく時は、腕組をして触ってしまいそうになることを防ぎましょう。
あきらめたら褒めてあげましょう。
飛びつくのをやめて落ち着いたら「いい子」と褒めましょう。
そうしたら、落ち着けば構ってくれると愛犬が学習します。
注意すること
反射的に手で払いのけるのはやめてください。
愛犬は「それを反応してもらった」と思います。
さらにもっと飛びつこうとしてエスカレートさせてしまいます。
遊んで欲しくておもちゃを咥えてきて邪魔をする。
おもちゃの存在ごと無視して目をそらして、とにかく無言でその時やっている作業を続けてください。
愛犬が無駄だと分かってふて寝状態になるまで辛抱強く無反応を続けます。
愛犬がいなくなったら片付けましょう。
もし、愛犬に発見されたら「遊んで」と欲求してくる場合があります。
注意すること
効かない場合はおもちゃに反応している可能性があります。
愛犬のいるところで目の前のおもちゃを拾ったり、取り上げたりしてもダメです。
愛犬は「遊んでくれる」と思って行動をやめなくなります。
飼い主の物を持ち逃げする
徹底的に見ない・追わない・取り上げないを守ってください。
愛犬が物を持ち逃げするのを見ても、叱らず、声を出さずに、その時している作業を続けましょう。
愛犬のほうを見ずに他の作業を続けてください。
愛犬は構って欲しくてとった物を見せにアピールしにきますが、目をあわさないで作業を続けましょう。
愛犬があきらめて物を離したらしばらくそのまま放置しましょう。
直ぐに片付けに入ると興奮する場合があります。
愛犬がどこかにいったら、片付けましょう。
物をとっても反応してもらえないと犬が学習して、気を引くためのイタズラをやめさせられます。
注意すること
大事な物の時だけ飼い主が反応している可能性があります。
持ち逃げのイタズラを直したいのなら、物によって対応を変えないようにしましょう。
トイレ以外でおしっこをしてしまう。
騒がずに、愛犬が見ていない時に片付けましょう。
愛犬がそそうを始めても、おしっこが終わるまで待って終わって、その場所を離れるまで反応はしないようにしましょう。
片付けるところを愛犬に見せると「飼い主さんが反応してくれた」と思って、同じことを繰り返すことがあります。
愛犬が見ていない時に粗相のお片づけをしましょう。
注意すること
効かない場合は、もしかして粗相を叱っているのではないでしょうか?
怒ってしまうと「飼い主の前で粗相したら怒こられる」と思い目の届かないところで排泄するようになります。
日頃からきちんとトイレで排泄が出来たら褒めることをしてあげてください。
嬉しくてお客さんに飛びついてしまう。
落ち着くまでお客さんの愛犬への挨拶は我慢。
お客さんに協力してもらい、愛犬を無視してもらいましょう。
また膝にのらないように腕でガードしてもらいましょう。
愛犬が飛びつくのをやめて「伏せ」をするまでお客さんと待ちましょう。
愛犬が「フセ」を続けたら挨拶しても大丈夫です。
お客さんが「いい子」をして褒めてあげると構ってもらえると学習します。
次第に愛犬は「伏せ」をする様になります。
注意すること
効果が無い場合はお客さん全員が協力していない場合があります。
来客する人全員に、見ない・触れない・声をかけないことに協力してもらいましょう。
無視のしつけで共通する注意点
中途半端なことは逆効果です。
何もしない無視のしつけは以下のとうり。
①犬が困った行動を開始→②飼い主何もしない→③困った行動を激しくする
④それでも無視→⑤犬があきらめる
といった流れになります。
しかし、多くの飼い主さんが根負けして③困った行動を激しくする
であきらめてしまいます。
③であなたが挫折すると困った行動が前より激しくなることがあります。
無視で覚えさせるしつけは1日では直りません、1週間は無視と何もしないことを続ける覚悟が必要です。
犬が「無駄」だと理解すれば困った行動はなくなります。
中途半端な行動例
吠えている犬が休憩や息継ぎをしている一瞬のオスワリしたときに反応。
どこかで無意識に反応してしまっている。
日によって無視が出来ていなかったりする。
家族によって対応が違う。
途中であきらめてしまう。
とても我慢が必要ですがこれら上記をやらないように気をつけてください。
最後に・・・
愛犬は何とかして飼い主さんの気を引こうと、困った行動を更にエスカレートさせます。
ですが徐々に落ち着いてきますので頑張って根気よく続けましょう。
愛犬が賢くて「いい子」になるために是非挑戦してみてくださいね。