犬のしつけ「伏せ」の訓練方法について伝えていこうと思います。
なぜ「伏せ」覚えさせる必要があるのか?
それは、愛犬が「伏せ」を覚えればいざというときの事故防止になります。
「伏せ」を覚えると犬は大人しくして欲しい場面であなたが指示すれば「伏せ」をしてその場で落ち着いてくれるというメリットがあります。
たとえば犬が興奮して何か問題などを起こしそうな時。
「伏せ」と号令をだせば、その場で動かないで「伏せ」をさせることが出来て事故から愛犬を守ることが出来ます。
事故防止の例として
散歩中もし何かの拍子やトラブルで急に首輪やハーネスが取れた時、どうしますか?
目の前には大きな道路があります。
道路に出てしまったら、愛犬は轢かれてしまいます。
しかしあなたが焦って、声をあげたり、追いかけたりしたら、逆効果で逃げてしまうときがあります。
その時に「フセ」を覚えさせてあなたが命令すれば愛犬は落ち着いて瞬時に「フセ」をしてじっと待つようになります。
フセを覚えたことで、こういった危険を回避できる可能性がぐっとあがります。
犬がジッとして欲しい時にジッとさせるという事が大切なのです。
覚えるとメリット尽くしなので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
目次
犬のしつけ「伏せ」を覚えさせる方法。
「伏せ」はゴロンと寝転べばおなかを出す服従のポーズに近いので、実はこの「伏せ」というポーズをやりたがらない犬はとても多です。
「待て」と「お座り」は覚えられてもこの「伏せ」はなかなか覚えられないことが多いと聞きます。
この「伏せ」が出来るようになることはそれだけあなたに対して服従心が強くなったということです。
すこしコツがありますが、根気良くやれば絶対覚える事ができます。
犬のしつけ「伏せ」の訓練に必要な物
公園のベンチか低いイスを使います。
用意するのが難しい環境の場合。
犬が、かがまないとば通れない高さのトンネルなどイスをダンボールなどで自作する事もできます。
家の中でも公園のベンチぐらいの高さの低いテーブル用のイスでも大丈夫です。
公園のベンチや同じような高さのイスの下は、小型犬でも這うような低い姿勢にならないとくぐれませんよね?
本来、犬は猫みたいに前かがみになったり、低い姿勢になることが苦手です。
ですので自分からくぐることはしません。
そこでご褒美を使っていきましょう。
かがまないと通れない高さのイスやベンチをくぐらせることで覚えさせる方法です。
「伏せ」を覚えさせる方法はくぐらないといけない高さのベンチやイスとご褒美を使った訓練です。
犬のしつけ「伏せ」訓練方法
それは初めていきましょう。
①ベンチのイスの対面先におやつ置きます。
犬「わーいおやつだ食べたいなーでも・・くぐらないと食べれない、どうしようかな?」
と思いながらゆっくりと前進していきます。
最初はパクッとおやつを口に入れたとたんズズッと後ずさりをしてしまいます。
しかし
これを何回か繰り返すと・・・動作もゆっくりになってきます。
②今度はご褒美を置かずに手で握ったまま持っていきベンチやイスの真下で停止します。
ワンちゃんは「食べたい一」と強く思いますのでご褒美めがけてベンチをくぐってきます。
ここが重要なポイントです。
手に持ったご褒美は手の中で包んですぐにあげないことです。
ワンちゃんはご褒美が入っているあなたの手の中に顔を突っ込んでご褒美を食べようとしますが、なかなか食べれません。
犬「食べたいけど・・食べれないよお・・・」
この状態が続くと頭を低くしてお尻を上げた姿勢に愛犬は疲れてきます。
③そこで、あげているお尻をペタンと地面にくっつけます。
ご褒美をあげるのはこの瞬間です。
この伏せの状態が出来るようになったら「伏せ」と声を出しましょう。
最初の「伏せ」の命令で姿勢そのものをハッキリ伝えることが肝心です。
そして
④次回から愛犬がお尻を下げ始めて「伏せ」かけたら「伏せ」と声をだしてあげましょう。
「この状態が「伏せ」なのかぁ、少し状態がきついけどご褒美をもらえるのなら、もう一回やろうっと・・」
ワンちゃんがこういう思考になったらこっちのものです。
この訓練を公園のベンチや家のテーブルのイスを利用して何回かやってください。
出来れば覚えるまで毎日してあげれば早く覚える事ができます。
犬のしつけ「伏せ」の訓練中の注意点
焦りやイライラしてなかなか伏せのポーズをしない場合。
手で無理やり手でお尻を押さないことです。
お尻に抵抗がかかると犬は反発して跳ね返そうとします。
あなただっていくら仲がよい家族や友達に四つんばいの体制をしている時。
お尻をパンパンってたたかれたり押さえつけられると嫌だったりなんか抵抗がありますよね?
例えば小学生の頃
食事とテレビを見終わってこれから宿題やろう。
と思っていたときに親に「宿題やりなさいって」言われたことありませんか?
なんかイラっとして宿題やりたくなくなりますよね。
これと同じで愛犬にも自分からやらせることで自主性を持たせてあげることが大事です
犬が「なんか嫌な感じ」という印象を与えないよう出来るだけ抵抗がないようにしてあげてください。
犬から行動してもらうようにしましょう。
ワンちゃんが自分の行動で「伏せ」をするようにしてあげましょう。
なかなか伏せの姿勢をしない場合。
それでもなかなか「伏せ」の姿勢をしない場合。
背中にほんの軽くで良いのでペタンと「伏せ」の姿勢をやさしく誘導してあげましょう。
「そうか、お尻を地面にくっつけると良いんだな」と愛犬は理解します。
上記のように教えるには、背中に当てる手に力を入れないようにしましょう。
あなたの「伏せ」の呼びかけできちんと「伏せ」が出来るようになればご褒美はもういりません。
しつけ「伏せ」の訓練方法まとめ
レッスン①
イスやベンチの対面先におやつを置く。
(この時に犬おやつを食べて後ずさりをする)
これを繰り返す。
レッスン②
イスの対面先にご褒美を置かずに手で握っておく。
(握りこぶしは握ったままにしてご褒美をあげない)
次第に犬の体制がきつくなり腰を下ろして「伏せ」の姿勢になる。
レッスン③
「伏せ」の体制になった瞬間にご褒美をあげて伏せ!!
と号令をかけてあげる。
レッスン④
次から犬がお尻を下げ始めたら「伏せ」と声を出してあげる。
これを繰り返す。
どうしても伏せの姿勢をしない場合。
ゆっくり力を入れずにお尻を地面にペタンと付けてさせて「伏せ」をさせてあげる。
「伏せ」の訓練について最後に・・・
「伏せ」の訓練は冒頭に述べたように服従の中でも最後のほうに教える訓練です。
飼い主と良好な信頼関係が必要になることが多く・・・頑固な犬や強情な犬はなかなか伏せをしないと聞きます。
ワンちゃんによって少し根気がいるかもしれませんが覚えれば毎日がとても楽しくなりますよ。
しつけのコツとしては気長に覚えるまで、焦らず毎日繰り返してあげることです。
焦りも禁物ですよ。
是非、挑戦してみてくださいね。