犬の聴覚について人間より遥かに優れている事に対して詳しく説明して行きます。
「犬の聴覚ってどれくらい優れているの?」
と思っている人に対して詳しく話していこうと思います。
嗅覚の次に優れているといわれている犬の聴力。
ミニチュアダックスフンドや、パピヨンなどは耳が特徴的で可愛いですよね。
私がたまに朝早くの5時から家を出る時。
愛犬はリビングと家族で寝ているのですが・・・・寝室→階段→廊下(横にリビングがある)玄関→外出とリビングに入らないで起こさないように。
隣の廊下を「そろり そろり そろり そろり」 となるべく音を立てずに行くわけです。
![](https://anzen-dogfood.com/wp-content/uploads/2019/02/猫-sinobiasi.jpg)
しかし、微妙な音に感付かれて結局リビングのドア越しから吠えられてしまいます。
わずかな音とドア下のわずかな漏れている匂いで感知しているのでしょうね。
犬は人間より聴覚が優れているのでとんでもなく地獄耳でもあります。
この記事を読んでもらうことで、犬の聴力について詳しく知ることが出来ます。
是非最後まで読んでいてくださいね。
目次
犬の聴力は人間よりとても優れている理由
![](https://anzen-dogfood.com/wp-content/uploads/2019/02/犬の耳について.jpg)
犬の聴力がどれぐらい優れているか検証して行こうと思います。
犬の耳が聞ける音量
人間の4倍から10倍の音を聞くことができます。
特に僅(わず)かな小さな音に対して人間より16倍も敏感に察知することが出来ると言われています。
犬の耳が聞き取れる周波数(ヘルツ)
人間が聞き取れる音の周波数は20〜20000ヘルツ迄(まで)といわれています。
しかし
犬の場合は私達の倍以上の40〜65000ヘルツまでの広範囲の音を聞き取ることが出来ます。
高音域に対しては私たちが聞き取れない音を聞くことが出来るんです。
犬が高い音を聞き取れるのは、昔狩りをしていた時などの影響といわれています。
獲物の足音や小さな鳴き声などの音を聞き逃さない為でもあるんです。
犬の耳が聞こえる距離
私達が10メートル先の音を感知できることに対して、なんと犬は40メートル先の音を聞くことが出来ます。
また犬の耳は左右17個の筋肉があり自由に動かすこともできます。
人間の耳はせいぜいピクピクさせることが精一杯の動きの範囲です。
犬の場合は音の方向に耳自体くるくると動かすことのできる構造をしています。
これにより音の種類を聞き分けるだけではなく、どこから音が出ているのか探知できるのです。
そして聞こえる方向は私達が16方向に対して犬は何と2倍の32倍です。
可愛い小首かしげポーズは実は音を探っている
![](https://anzen-dogfood.com/wp-content/uploads/2019/02/首かしげ.jpg)
たまに犬が首を傾ける首がしげの仕草します。
これは、耳の左右の位置を意図的に変えてより音の発生音源を探るための仕草です。
決して私は可愛いのよとアピールしている訳ではありません。
耳の形による聴覚の影響
大きく分けて犬には立ち耳とタレ耳の2種類の犬がいます。
犬種別に分けると下記の様になります。
犬の耳の形による種類
立ち耳
柴犬・パピヨン・ヨークシャテリア・雑種犬・コーギー・ハスキー・
シェパード・チワワ・日本スピッツ・ボストンテリア・ポメラニアン
日本犬(秋田犬・紀州犬・北海道犬)・サモエド・チャウチャウ・
ミニチュアピンジャー・スキッパーキ
タレ耳
ミニチュアダックスフンド・シーズー・トイ・プードル・チン・
ゴールデンレトリバー・アフガンハウンド・キャバリア・
ダルメシアン・ドーベルマン・パグ・ビーグル・ボルゾイ
ビジョンフリーゼ・ボーダコリー・マルチーズ・
ミニチュアシュナウザー・ラブラドールレトリバー
などです。
人間の好みで、タレ耳の犬が増えてきた影響もあるのでしょう。
立ち耳の犬に比べてタレ耳の犬の方が垂れた耳が穴を塞ぐ形になっています。
当然聴力は悪くなります。
また他の国ではタレ耳を半分切って、立ち耳にさせる断耳という手術も行われています。
断耳という手術の役割について
人間と一緒に狩猟をする時に怪我を防ぐためや、犬の優れた聴覚をより活かすために採用されています。
海外ではグレートデーンやドーベルマンなど断耳したほうが「勇ましくてカッコいい」と思っている人たちや文化が根付いている地域が今だに多くあります。
犬が好きな私たちの足音
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犬は私たちの発する足音をハッキリ明確に事前に覚えています。
仕事から帰ってきたときなど、家ドアに近づくと玄関で待ち伏せをしている事が多いですよね。
帰ってくるのを分かっていて待っているのでしょう。
それは、遠くからの私たちの足音を察知をしているからできるのでしょう。
首を長くして待つという言葉がありますが、犬の場合は耳をピンと伸ばして待つということでしょう。
救急車のサイレンの音
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救急車の鳴らすサイレン音に合わせるように犬が遠吠えする事があります。
実はサイレン音の周波数が他の犬の遠吠えに似ているのです。
飼い犬も反応して遠吠えをしていると考えられます。
まだ、野生の狼だった頃の習性が、残っている事を表しています。
小型犬はあまり吠えませんが昔、田舎の実家で飼っていた雑種犬や近所の犬はよく吠えていました。
昔の田舎は中型犬や雑種犬を外飼いしていた家族が回りに多かったのです。
私の実家は大きな道路沿いなので救急車が音を鳴らして通るたびに「ワウォーン、ワウォーン」と鳴いていました。
更にそれを聞いた近所の犬が遠吠えを聞いて「ワウォーン、ワウォーン」と吠え出します。
続けて他の犬がまた吠えるのループになってしまい。
救急車が通るたびに田舎の犬の合唱団♪が夜中に開催されていました。(笑)
犬が苦手な音
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雷の音
雷のが落ちる時のゴロゴロという大きな音は怖がる犬が多いとよく聞きます。
特に耳が良いからいきなり大きかったりする雷は苦手なんでしょう。
機械の出す高い音
ドライヤー・電気工具・掃除機・芝刈り機などの音は私たちが聞くよりの不快感を感じて苦手な犬もいるようです。
うちの犬なんかは特に掃除機は怖がって尻尾を巻いてテーブルの下に隠れたり、逃げていきます。
犬笛を使った狩猟
30キロヘルツの音を出す事が出来る犬用の笛がある事はご存じでしょうか?
人間には聞こえない音ですが、犬にとっては有効に聞くことが出来ます。
犬笛を上手く有効活用しながら、人間と犬がパートナーとして生活を習慣している人達もいます。
しかし、犬も人間も高齢化する事によって聞こえる音域が限られていくということは共通です。
まとめ
犬の聴力についてまとめました。
音量については私達の4倍から10倍の聴力。
わずかな音については約16倍も感知できる。
人間の3倍以上の高い音(ヘルツ)を聞くことが出来る。
距離については40メートル先まで聞くことが出来る。
耳をくるくると動かして私達の倍の32方向を探る事が出来る。
最後に・・・
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犬の聴覚が優れているのは狩りをするため獲物の出す僅かな音や足音などを感知できる能力だといえるでしょう。
盲導犬はよく聞きますが最近では聴導犬を育てていく研究もされています。
まだまだ研究段階で数は少ないですが聴導犬はこれから増えていくでしょう。
今度、良く愛犬の耳の動きをよく観察してみてください。
面白い動きをしていたり、息を吹きかけたらパタパタ動かしたり、思わぬ面白い発見があるでしょう。
そして定期的な耳掃除などの耳のケアするのを忘れずにしてあげてください。