犬に白菜をあげるとき、大丈夫な様に注意する事と調理方法を伝えて行きます。
冷蔵庫にある白菜を見て「もしかしたら愛犬にも、食べさせることが出来るのかな?」
ダイエットが必要な愛犬と暮らしていて「白菜をトッピングにあげてみたい」
「白菜を食べさせてみたいけど、初心者だからどうやって食べさせれば良いか分からない。」
と思っている人はぜひ見ていってくださいね。
基本的には白菜は毒性なども無く、きちんとした与え方を守っていれば大丈夫な食べものです。
さらに各栄養素も、均等に高いといった長所があるのでお勧めですよ。
しかし犬によって、体に合わなかったり注意点があるので気をつける必要があります。
また、ダイエットにも効果があるのか?という点ですが、あたえ方によっては効果があります。
具体的に説明していきますので、最後まで是非読んでいってくださいね。
犬に白菜を与えることついて(基本的に大丈夫)
白菜などの野菜には食物繊維が多く含まれているので、腸内の環境を整える働きをしてくれます。
ビタミンCもあるため、体調を整えてくれます。
白菜は水分が多く95%をしめていますので、水を飲まない犬や水分を取らせてあげたいときにも食べさせると良いでしょう。
犬の中には白菜のシャリシャリした歯ごたえがある芯(しん)の部分が大好きな犬もいるほどです。
油断していたら、冷蔵庫から勝手に食べていたなんてお話も聞きます。
また、ドッグフードに混ぜたり白菜の煮汁をかけてあげることでマンネリの予防になるし食欲増加の効果がが見れるかもしれません。
犬に白菜を食べさせる量
白菜を与える量ですが、小型犬で10g~20gぐらい、大型犬で30g~40gぐらいが丁度いいといった感じです。
また、消化不良を起こさないために最初は少ない量から与えて様子を見ながら、少しずつ増やしていくといった方法がよいでしょう。
犬の体は、野菜を上手く消化するように出来ていませんので、あたえすぎると胃腸に負担が掛かってしまい消化不良を起こす場合があります。
野菜類には食物繊維が大量に含まれているので、あたえすぎるとお腹を壊したり、下痢や嘔吐などをして戻してしまう可能性があります。
あげる量はほどほどにしてあげてください。
がん予防の効果
驚くことに白菜には「イソチオシアネート」という成分があり、このイソチアネートは癌(ガン)予防の効果があるといわれています。
デトックスの効果
白菜にある成分のカリウムは肝臓の動きを高めてくれます。
また煮汁などをスープにして与えると、尿の回数も多くなり、体に中にある余分な塩分や老廃物を外に出してくれます。
食物繊維もたっぷり含まれていますので適度な量を与えれば、体の中にある余計なものを外に出してくれます。
白菜の栄養素(100gに対して)
白菜は水分が95%を占めていて、あまり栄養素が無いイメージをお持ちだと思いますが、意外と様々な栄養があります。
水分(95.2g)
炭水化物(3.2g)
食物繊維(1.3g)
胃腸の動きを活発にしたり、胃腸の調子を整える働きがあります。
ビタミンB2(0.13g)
被毛を健康的に保つ・体の疲労回復などに貢献。
ビタミンC(19~22mg)
風邪予防、体の免疫量を上げる・皮膚を守るコラーゲンを形成するのに必要。
また、体内の酸化作用を防いで、体の老化や、癌(ガン)を予防する効果があります。
ビタミンK
菌やウイルスに対して、体の抵抗力を高めたり皮膚や粘膜を強くする働きがある。
また、怪我をした時に、傷口から血液の流出を防ぐために固まって止血をする効果があります。
カリウム(220g)
ナトリウムを体の外に出す働きをする・肝臓の機能を活性化・利尿作用の促進に効果がある。
カルシウム(43g)
骨や歯を作る栄養素・興奮を抑える・イライラやストレスを和らげる。
鉄分(0.3g)
血液を造る働きがあります。
イソチオシアネート
ビタミンCと同じで体内の解毒酵素や抗酸化力を高めてガンの抑制効果などの効果がある。
白菜をあげるときの注意点
ゴイドロゲン
白菜はアブラナ科という種類の植物でゴイドロゲンという特有の成分を持っています。
ゴイドロゲンにはヨウ素の吸収を妨げる性質があります。
ヨウ素は甲状腺(こうじょうせん)ホルモンを作るのに必要な成分になります。
ですので、ゴイドロゲンを摂取するとヨウ素を十分に吸収できなくて甲状腺の機能低下などを引き起こしてしまう可能性があります。
甲状腺に疾患がある犬の場合、悪化してしまうことがあるので、甲状腺に疾患がある犬にはあたえないでください。
また、消化器官が弱い子など老犬などは無理に与える必要は無いと判断できるでしょう。
生の白菜を使って調理すること
市販の鍋用や漬物などに使われている加工された白菜は大量に塩分が入っていることが多いので食べさせないでください。
食べてしまうと、塩分過多になってしまいます。
特に鍋用に売っている白菜だと、だし汁にたまねぎの成分も一緒に入っている場合があります。
だし汁から出た、たまねぎの成分を飲んで犬が中毒を引き起こす可能性があります。
売ってある生の白菜を味付けせずに調理して与えるようにしてください。
濃い味に慣れたら、フードを食べなくなる可能性があるから駄目よ。
白菜が身体に合わない犬もいる
犬の中には、白菜を身体に受け付けない子もいます。
白菜のアレルギーなどはあまり効いたことはありませんが、アレルギーに似た下記のような症状が出たら注意が必要です。
①下痢や嘔吐
②皮膚の痒みや湿疹
③元気が無くなる
④目の充血
上記の症状が出た場合、少し様子を見て回復するのを待つか、回復しなかったり悪化した場合は獣医さんに相談しましょう。
予防する方法として、最初は出来るだけ少ない量を与えて様子を見て大丈夫か判断しましょう。
白菜の調理方法
白菜を生であたえることは問題ないですが、調理したほうが望ましいといえるでしょう。
いくら水分量が多い野菜でも、硬くて消化不良を起こすことがあります。
味付けは不要で、沸騰したお湯に入れて茹でる方法と電子レンジで水と一緒に加熱してあげる方法があります。
白菜本体は食べやすいように小さく切ってあげてくださいね。
白菜をレンジで加熱する場合。
水と一緒に入れた、白菜をラップして500Wで4分間加熱したら、調度良い柔らかさになります。
後は、レンジの火力や、白菜の大きさで変わりますので微調整してください。
白菜を鍋で加熱する場合。
お湯を沸騰させて、1分間白菜を投入すれば、柔らかく食べやすくなります。
お湯の場合も電子レンジと同じで、火力や時間を少し調整してあげてください。
加熱すると柔らかくなるので食べやすくなります。
茹でた際に煮汁が出るので煮汁に栄養素が逃げてしまいますが、アクも出ることがないので煮汁ごとあげてもよいでしょう。
もちろん煮汁は純粋な白菜だけを煮込んだ煮汁にしてくださいね。
調味料などで味付けすると、余計な塩分が入ってしまいますので、長期保存する場合以外では塩を加えないでください。
煮汁もドッグフードに掛けてあげると食欲増加に繋がります。
また他の食べ物(肉・魚・野菜)などと一緒に組み合わせて煮込んで一緒にあげてもよいでしょう。
白菜の保存方法
白菜を買っても消費できないから、捨ててしまう場合がある。
一人暮らしの方の場合こういった、悩みがあるのではないでしょうか?
実は白菜は、比較的長期保存できるといった長所があります。
ここでは、3種類の白菜の保存方法について説明します。
きちんと保存方法を守れば、1玉の場合や茹でた場合は最長で約1ヶ月間保存できるといった、メリットがあります。
また、半分の場合でも1週間持たせる事が出来ます。
白菜の取り方としては、まず外側から1枚ずつ取って行くといった方法が基本です。
1玉に近い状態を残すことで、保存期間を延ばすことができます。
白菜1玉そのままの場合
基本的に立てた状態で、新聞紙にくるんでそのまま保存しましょう。
大体の冷蔵庫の温度が0度~5度なので白菜にとって調度よい温度設定になります。
巻いている新聞紙が痛んできた場合交換してあげることで、長期間保存できるようになります。
4~5日程度で新聞紙を交換することをお勧めします。
この方法で最長で大体1ヶ月保存できます。
①新聞紙で包む
②縦にして、冷蔵庫に保管
白菜が半分以下に切り分けられた場合
切り分けられて売られている場合、切り口から急速に痛んでいるので、なるべく早く使い切りましょう。
白菜は売られた後でも芯の部分が外の葉っぱから栄養分を吸い取っていくといった性質があります。
芯の部分を縦に切り口を入れておくことで、芯から栄養分を取られることをある程度防ぐことができます。
保存方法として、ラップで包み込んで、冷蔵庫で保存です。
大体1週間ぐらい持たせる事ができます。
①ラップで包む。
②芯の部分を包丁で切れ込みを入れる。
③冷蔵庫に入れる。
白菜の部分が少ないほど、傷みやすくなりますので、白菜の量が減ったら出来るだけ早めに使い切ってください。
茹でた後に冷凍保存
ラップとジップロック、金属トレイがあれば、茹でた後に保存できます。
保存できる期間は1ヶ月間。
まずは、水を鍋に入れれ、水1リットルに対して塩を小さじ1つほど加えます。
芯のほうから白菜を入れて、1分ほど茹でましょう。
白菜の水気を切って、ざく切りにして、水分をキッチンペーパーで吸い取ります。
白菜の余熱が無くなるまで、放っておき熱が冷めたら、1回の量に使うごとにラップを巻いて行きます。
白菜をジップロックなどの、冷凍用の保存容器に入れて、金属トレイの上において冷凍庫に入れてください。
①白菜を切る
②お湯を茹でて塩を少し入れる
③白菜をお湯で1分間茹でる
④白菜を取り出して、キッチンペーパーで水気を取る。
⑤白菜を1回の料理ごとにラップします。
⑥ラップで巻いた、白菜をジップロックに入れる。
⑦金属トレイの上に乗せて、冷凍庫で保存する。
解凍する場合は常温でもお湯で解凍して大丈夫です。
解凍する場合、水気で白菜に霜が出来ている場合があります。
霜が付いたままで解凍すると白菜の風味が落ちてしまいますので、あらかじめ水分をペーパーなどでふき取って解凍してあげましょう。
ダイエットにも効果がある。
白菜の成分を見るとキャベツと同じような感じになりますが、カロリーが10gで約14kcalしかないのでもちろんダイエットにもお勧めです。
あげる際はドッグフードにトッピングしてあげて、その分フードの量を少なくしてあげることでカロリーを調整してあげましょう。
しかし、白菜の量が多すぎると、栄養不足になりがちなのでダイエットの場合、あげるフードの量の10%から15%、多くても20%までにしてくださいね。
白菜の効果まとめ
腸内環境を整える。(デトックスの効果)
ダイエットにも良い。
比較的長期保管することが出来る。
与える量を守ること。
調理法や味付けに注意。
イソチオンアソシネートについて
ガンを抑制する働きがある。
ゴイドロゲンについては、甲状腺の機能を低下させる働きもあるので注意が必要。
最後に・・・
薄薄、気づいた人がいるかも知れませんが、白菜は水分が95%もあるので特にコレ!といった飛びぬけた栄養成分がありません。
しかし、バランス良く比較的多くの優れた栄養素が入っています。
特にドライフードをメインで食べさせている人に水分補給もできるのでお勧めです。
冷蔵庫の中に余っていたり、スーパーなどで安く手に入りやすいので、まだあげた事が無い人は挑戦してみてはいかがでしょうか?
愛犬の料理のレパートリーが広がって、充実した食生活を一緒に送れるでしょう。