犬にりんごを与えるときの注意点やメリット・栄養素などを詳しく解説していこうと思います。
「犬にりんごを食べさせても大丈夫?」
「愛犬にりんごを食べさせてみようと思うけど・・少し不安。」
と疑問に思っている人に伝えていこうと思います。
犬にりんごを食べさせるにあたって大切な注意点がひとつだけあります。
それは必ず種を取り除いて食べさせてあげることです。
以上のことに気をつけていただければ大丈夫です。
また、りんごの皮もしっかり洗って小さく切れば食べさせることができます。
それ以外に栄養素や基本的な知識など細かい注意点を詳しく説明していきます。
是非最後まで見ていってくださいね。
目次をクリックしていただければその箇所に飛ぶことができます。
目次
犬にりんごを与えることについて
犬の好物で甘くてシャキシャキした食感のあるのリンゴは栄養素もあるので、オヤツやトッピングにあげる事はおすすめです。
水分が84%と多いので、夏バテや水分不足の犬に対してあげるのも良いでしょう。
りんごの栄養素
りんごは身近にある食べ物でクエン酸・ビタミン類・食物繊維の3つの栄養素が豊富でわたしたち人間にも人気の食べ物といえるでしょう。
栄養素が高い割にカロリーが100g辺り53キロカロリーと控えめなので、人間のダイエットにも有効です。
ビタミンC
体の抵抗力をつけて、ウイルスや細菌に対して強くなり、病気になるのを防ぎます。
またコラーゲンを作る働きがありますので、皮膚や毛並みを健康的で綺麗に保つのに必要です。
抗酸化作用もあり、老化を防いだりガン細胞を発生するのを防ぎます。
複数のポリフェノール
りんごには100種類以上のポリフェノールがあるといわれています。
この複数のポリフェノールは抗酸化作用を持って、老化やガン予防・高血圧の予防や筋肉を強化するといった働きがあります。
特に皮の部分にこのポリフェノールが含まれています。
ペクチン(食物繊維)
水溶性の植物繊維で、腸内に入ると善玉菌の養分になり、腸内の環境を整える働きをします。
便秘を改善するはたらきもあり、消化器官の免疫力アップにも貢献します。
血液中の毒素やコレステロールを排除します。
カリウム
体の水分の調整をして、いらなくなった水分や塩分を尿にして外に出すといった働きがあります。
腎臓病や高血圧を予防する効果があります。
クエン酸とリンゴ酸
独特の甘酸っぱい美味しさを出しているのが、このクエン酸とりんご酸です。
乳酸を取り除いて疲労を回復させる役割をしています。
犬の尿の中のシュウ酸カルシウムを外に出す働きもあるため、カルシウム結石を予防するのにも有効だといわれています。
りんごの与え方
犬は食べるときに噛まないでそのまま飲み込んでしまうことが多いです。
食べやすいサイズに切ってあげることが必要です。
犬の体は果物を消化するのは得意ではないのです。
大きいまま、あげてしまうと飲み込んでの喉に詰まらせてしまったり、消化不良を起こす可能性があります。
食べやすいように包丁で小さくみじん切りにするか大根おろしなどですりおろしりんごにするのがおすすめです。
すりおろしりんごは子犬にも食べれるのでおすすめです。
みじん切りしたりんごは、ドッグフードに混ぜてあげると喜んで食べてくれるでしょう。
またプレーンタイプのヨーグルトと混ぜてあげても良いでしょう。
りんごの皮について
農薬やりんごの発色をよくするためにニスを使っている場合があります。
しっかりと良く洗って拭いてあげてください。
皮の部分にポリフェノールが多く含まれています。
皮は消化しにくいので、すりおろしたり可能な限り小さく刻んであげることをおすすめします。
りんごの注意点
りんごを食べさせるにあたって様々な注意点があります。
冒頭で話した種のことや果物を与える場合の基本的なことを書いています。
食べさせる量を守る
りんごはカロリーが100gに対して53Kcalと低めですが与えすぎは良くありません。
りんごを初めとする果物には独特の甘さを出す果糖がありますが、与えすぎると肥満になりやすいので注意が必要です。
また、食べさせすぎると下痢や体調不良を起こす可能性があります。
与える量として下記の量を参考にしていただければと思います。
体重3kgの犬に対して20g
体重5kgの犬に対して30g
体重10kgの犬に対して50g
体重15kgの犬に対して70g
犬により個体差ががありますので、上記の表を参考に調整してください。
犬がカリウムに反応する薬を飲んでいる場合
りんご多く含まれるカリウムは塩分を外に出す働きがあり副作用がある場合があるので注意が必要です。
もし愛犬が何らかの薬を飲んでいるのでしたら、獣医さんに相談してみましょう。
りんごの種について
種にはアミダクリンという成分が含まれており、りんごの種を犬が食べてしまうと中毒症状を起こしてしまう場合があります。
私たちでも取りすぎたら悪影響があるといわれています。
人間のからだは抵抗力があるのでリンゴ1個分の種なら問題ないのですが、犬の場合は話が変わってきます。
少しの量の場合は問題が無いことがほとんどですが、消化できないので種は取り除いて食べさせるようにしましょう。
時間が経ったりんごは与えないようにする。
りんごは腐りやすく時間が経つと状態が悪くなるのが早い食べ物です。
犬は食べ物を咀嚼(そしゃく)する癖が無いので、ニオイで食べれると感じたら腐っていてもそのまま口の中に入れてしまいます。
私たちみたいに、噛んでいるときに味が変だと気付いてすぐ戻すことは難しいのです。
新鮮なりんごを与えるようにしてください。
りんごのアレルギーについて
りんごは「バラ科」に属される果物ですので、バラ科の果物や野菜にアレルギーがある犬だと発症する可能性があるかもしれません。
バラ科の果物はいちご・梨・桃・さくらんぼになりこれらの果物でアレルギーの症状が出た場合はやめておいたほうが賢明だといえるでしょう。
初めて与える場合は許容量の半分ぐらいを与えて、慣れさせて少しずつ増やしていく方法がお勧めです。
下痢や嘔吐
皮膚の痒み
目の充血
口の中をかゆがる
アレルギーや身体に合わなかった場合上記のような症状が表れます。
症状が現れた場合は、食べさせるのを中止にしてください。
自然に回復するのを待って、時間が経っても治まらない場合は獣医さんに相談したほうが良いでしょう。
体に合わない犬もいる
りんごを食べたら便がゆるくなってしまったり、嘔吐してしまう場合があります。
アレルギーでは無くても症状が出る時は体に合っていない場合がありますので、欲しがってもあげないようにしましょう。
人間用に加工されたリンゴの食べ物は食べさせない
人間用に味付けされた加工品は犬にとっては糖分や塩分が非常に高いです。
犬に与えてしまうと過剰摂取になってしまいます。
糖尿病や高血圧・肥満の恐れがあるので食べさせないようにしてください。
更に人間用の濃い味付けに慣れてしまうとフードでは物足りなくなってしまい食べなくなる可能性があります。
犬にりんごまとめ
メリット
高血圧を抑える働きがある。
腸内環境を良くする。
乳酸を取り除いて、疲労回復を促す。
老化をやガン予防の効果。
ポリフェーノールでダイエット効果が期待できる。
注意点
芯や種を取り除く。
出来るだけ新鮮なりんごを食べさせる。
食べさせ過ぎない。
最初はごく少量から食べさせる。
消化しやすいように、小さく切ってあげる。
皮を食べさせる場合は、出来るだけ小さくしてあげる。
最後に・・・
りんごは1年中スーパーに売っているので手軽に入手しやすい栄養価の高い果物といえるでしょう。
犬は甘いものが大好きなので、りんごはとても喜ぶと思います。
愛犬の食欲が無い時にりんごをトッピングしてあげたり、りんご汁をかけてあげると食欲が増すのでおすすめです。
しかし、甘い果物は嗜好性が高いので、犬に常食させる食べ物ではありません。
りんごを与える頻度が多くなると犬はりんごばかりを食べてしまい、ドッグフードを食べなくなる可能性がありますのでほどほどにしてください。
また、りんごはあなたにもお勧めです。
1日一個のりんごは健康に良く医者を遠ざけるといわれていますし、美肌効果が高いことで有名です。
あなたが食べるついでに愛犬に食べさせるぐらいで調度良いでしょう。
仕事帰りのスーパーに寄ったときなどに、たまに安売りされているのを見かけたら買って行みてはいかがでしょうか?
愛犬と一緒に美味しいものを食べることで日頃のストレスを緩和することが出来るでしょう。