犬に人参をあげるとき、初心者でも大丈夫なように注意点・食べさせ方について伝えて行きます。
「犬に人参ってどうやって食べされたら良いの?」
「初めて人参を食べさせるけど大丈夫?」
といった疑問や思いを持った人に対して書いて行きます。
犬にとって人参(にんじん)は栄養もあるうえにカロリーも低くお勧めできる食材です。
もちろん与えても大丈夫です。
注意点として、生ではなく茹でたり加熱して与えることをお勧めします。
そして小さく切ってあげましょう。
食べさせる場合、細かいところで注意点や与え方によっては、栄養成分や効果が違ってきます。
更に深彫りした説明や他の疑問点などを詳しく知りたい方は続きを見ていってください。
是非最後まで読んでいてくださいね。
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目次
犬が人参(にんじん)を食べることついて
人参(にんじん)の栄養素
人参の栄養素として特徴といえるのがβカロテンが豊富ということです。
根菜類(こんさいるい)に分類されています。
身体を温める効果も期待できるので、寒い冬場などにもお勧めといえるでしょう。
また、人参は皮に近い部分ほど栄養が入っているので、栄養を取らせたいのであれば外側をあげることをお勧めします。
βカロテン
βカロテンは身体の中に入るとビタミンAに変わる性質があります。
ビタミンAは必須栄養素といえるほど重要な役割を果たしています。
皮膚や粘膜・目などに栄養を送り健康に保つことに役立てます。
その結果、皮膚疾患や粘膜を強くして、病気を防ぐことが出来ます。
犬は息をする時に活性化酸素を身体に取り込むのですが、この活性化酸素が増えすぎてしまうと体内の酸化が進んでいきます。
βカロテンは身体の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、体内の老化やガン細胞を抑制する働きがあります。
リコピン
人参の赤い色素を発色している理由がリコピンが含まれているからといわれています。
リコピンも抗酸化作用をもっています。
カリウム
身体の余分な塩分や老廃物を尿にして外に出す役割があります。
食物繊維
腸内環境を整えて、おなかの調子をよくする働きがあり便秘を改善するのに役立てます。
人参(にんじん)のメリット
人参を与えるのあたっての以下の長所があります。
低カロリー
にんじんは野菜の中でもカロリーがー低いのでかなりヘルシーな食べ物といえるでしょう。
フードに混ぜてあげるだけで、ダイエットにも有効です。
(100g辺り37キロカロリー)
皮膚や粘膜の健康
βカロテンのおかげで皮膚や粘膜を正常に保つ役割があります。
栄養価が高い
βカロテン以外にも、ビタミンA・カリウム・食物繊維・そのほかビタミン類が豊富で栄養価も高いと評価されています。
歯磨きの効果
生のにんじんの場合、口内を掃除する働きがあるといわれています。
人参(にんじん)の食べさせ方
冒頭に伝えたとおり、茹でたり蒸したり加熱して細かく切ってあげることが基本です。
にんじんは、水溶性のビタミンが多いため茹でてしまうとビタミン類が溶けてしまいます。
しかしβカロテンは加熱すると吸収しやすくなる性質があるので、蒸す方法と炒める事をお勧めします。
また、すりおろして食べさせてあげるのも良いでしょう。
すりおろしてあげる。
犬は野菜を消化する器官があまり発達していません。
消化しやすいようにすりおろすという調理法はとても有効といえるでしょう。
にんじんをすりおろすことで、中にある酵素が刺激されて多く排出されます。
2倍から3倍の酵素を摂取できるといわれています。
皮もあげても大丈夫なのか?
皮を食べさせても大丈夫です。
にんじんの皮自体に毒素など無いですが、農薬が残っている場合がありますのでしっかり洗ってあげましょう。
人参(にんじん)の葉っぱは大丈夫?
人参の葉っぱは、βカロテンが豊富で毒素なども無く基本的には大丈夫です。
硬かったり大きかったりする場合がありますので、茹でたり加熱して柔らかくしてあげると良いでしょう。
フライパンで炒める
ほんの少し油をひいたフライパンで、すったにんじんを炒めてあげてください。
とても食べやすくなり、噛む力が弱いシニア犬でも食べやすくなります。
油は、基本的にオリーブオイルはごま油を使いましょう。
スティックにしてあげる
皮をむいてスティック状に切ってあげて、おやつ代わりにしてあげるのもお勧めです。
しかし、生であげる事になるので喉に詰まらせないようにあなたが見ているときに与えてください。
注意点(人参を犬に食べさせることについて)
冒頭で伝えたとおりきちんと熱を加えて柔らかくして、小さく切って食べやすいようにしてあげる。
犬は人間と違って食べ物を食べるときに噛まないで、丸呑みする習慣があります。
喉に詰まったり、食道を防いでしまう可能性や消化不良を起こして下痢などを引き起こす場合があります。
ネギ類と一緒に料理した人参はあげない。
一緒にねぎ類を煮込んでたりした人参はあげないでください。
ねぎ類の有毒な成分が人参にも含まれてしまうので、犬が食べてしまうと中毒症状を起こしてしまう可能性があります。
人参を与えすぎない。
あくまでドッグフードがメインで人参は補助的な与え方にしておいてください。
繊維質が多いので与えすぎると下痢になる可能性があります。
1日の与える量として、下記の量を参考に与えてくださいね。
体重3kgの犬に対して13g
体重5kgの犬に対して18g
体重10kgの犬に対して32g
体重15kgの犬に対して43g
初めてあげる場合は、身体にあっているかどうか・アレルギーなどのことも考えて少なめに与えることをお勧めします。
人参アレルギーに注意する
人参はアレルギーが発症することは少ないといわれています。
しかし、まれにアレルギーみたいな症状も出るときもあります。
その場合以下の症状が現れます。
下痢や嘔吐
目の充血
皮膚を痒がる
元気がなくなる
アレルギー反応が出た場合直ちに与えるのをやめて回復を待ってください。
時間が経っても回復しない場合や、酷くなる場合は獣医さんに相談しましょう。
病気を抱えている場合は獣医さんに相談
人参に含まれているカリウムの量は比較的多く、カリウムの制限を指定されている犬にあげたい場合は一応獣医さんに聞いておいたほうが良いでしょう。
人参(にんじん)を常食させない
カロテンは肝臓に蓄積されるので、毎日人参を与えていると過剰症になってしまいます。
たまにドッグフードに混ぜてあげる程度でよいでしょう。
人間用の加工された食品はあげない。
人間の用に販売されている人参を中心に使った製品などは塩分や砂糖が大量に含まれているので、あげないようにしてください。
カロリーが高く肥満になってしまったり、濃い味付けになれてしまいドッグフードを食べなくなる可能性があります。
人参まとめ
メリット
身体を温める効果が見込める。
栄養が摂取できる。
ガン抑制や老化防止。
他の野菜よりも消化が良い。
便秘予防。
ダイエットに良い。
口の中をきれいにする。
注意点
加熱して食べさせる。
小さくして食べさせる。
最初は少しの量を食べさせる。
人間用に加工されたものは食べさせない。
カロテンの量に注意する。
(毎日食べさせない。)
知識として
葉っぱや皮を食べさせても大丈夫。
(その場合、皮をしっかり洗ったり加熱する方が良い)
皮に近い部分ほど栄養素が豊富。
茹でるとビタミンCの量が減る。
油を使って炒めることでβカロテンを有効に摂取できる。
すりおろすことで、酵素の量を多めに摂取できる。
最後に・・・
冒頭でお勧めと伝えましたが、あくまで犬の健康のために栄養成分を優先した場合の意見です。
犬は肉食寄りでたんぱく質が必要な生き物ですので、人参はそこまで無理して与えなくて良いでしょう。
中には人参があまり好きじゃない犬もいると聞きます。
しかし、犬用に販売されている人参などのモチーフにした市販のおやつ類は添加物を沢山含んでいます。
市販の犬用おやつを与えるよりは犬の健康を考えると野菜を調理してあげて食べさせる方が絶対に良いでしょう。
また、自然の野菜には添加物をなどの毒を処理する働きがあるといわれています。
愛犬家が手作り食に野菜を取り入れていることが多いのはそういった理由もあります。
普段から私達が食べている食べ物に対して愛犬は興味深々です。
ドッグフードに混ぜてあげるくらいなら、マンネリ防止として与えてあげても良いのではないでしょうか?
あなたと愛犬が一緒に人参を食べる事で2人の食生活に彩りが生まれることでしょう。
冷蔵庫の中で余っていたり、たまにスーパーで目に入ってふとしたときに思いついた時などにあげるのが頻度として調度良いでしょう。
是非挑戦してみてくださいね。