犬にかぼちゃをおやつなどに与える時の注意点やメリット、食べさせる方法を初心者の人に向けて伝えて行きます。
「犬にかぼちゃをあげてみたい、でも少し不安」そう思っていませんか?
この記事を読んでもらえれば、不安が消えて気楽に犬にかぼちゃをあげることができるようになりますよ。
甘いかぼちゃは犬は好物です。
きっと喜んで食べてくれるでしょう。
もちろんあげても大丈夫ですよ。
でも与えるには少しコツがあります。
それは柔らかくなるように加熱してあげること。
そして皮と種をきちんと取り除くことです。
①柔らかくなるように加熱する。
②種と皮をきちんと取り除く。
この2点をきちんと守れば基本的には大丈夫ですよ。
続いて食べさせるにあたって簡単な注意点や加熱する方法などを詳しく説明していきます。
読んでいただければ分かるようになりますので、最後まで見ていってくださいね。
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目次
犬にかぼちゃを食べさせることについて(おやつやトッピングなど)
冒頭で話したとうり、かぼちゃは犬の身体に悪影響を及ぼす危険な成分など入っていません。
栄養素も豊富でおすすめできる食べ物といえるでしょう。
栄養素
かぼちゃの栄養素としてビタミン類や食物繊維が豊富なことがあげられます。
ビタミンA
犬の粘膜にアプローチして、細菌や病原菌から身体を守る役割があるので犬の健康に関わってくる重要な栄養素といってよいでしょう。
ビタミンC・ビタミンE
犬の体内の酸化を防ぐ抗酸化作用があるといわれており、老化防止やガン細胞の抑制に効果があります。
またビタミンCはコラーゲンを作るのに有効に働きかけますので、皮膚を健康に保つために必要な栄養素でもあります。
カリウム
血圧の調整や身体の代謝機能アップ・神経の働きを正常化をするために必要であり常に供給しておきたいミネラルの成分です。
食物繊維
犬の腸内環境を整えて、腸に程よい刺激を与えて便を促す働きがあり、便秘を予防する効果があります。
βカロテン
犬の体内でビタミンAに変化したり、他のビタミン類と同じ抗酸化作用の働きもあります。
注意点
細かい注意点を説明して行きますね。
大体想像ができる範囲ですが、初心者向けなので念のために目を通していてもらえればと思います。
食べさせすぎない
かぼちゃはカロリーが高く、食べさせすぎると肥満になっってしまいます。
(かぼちゃのカロリーは100gあたり91カロリー)
参考程度に他の果物のカロリーをあげていきます。
バナナで71kカロリー
リンゴで54kカロリー
桃で40kカロリー
キャベツで23kカロリー
白菜で14kカロリー
(100gに対してのカロリーです)
甘い果物より1.4倍~1.5倍ぐらい高いです。
また、犬は野菜や果物を消化できる器官が人間ほど発達していないので大量に食べ過ぎると消化不良を起こしたり下痢をしてしまいます。
ドッグフードに混ぜるなど少しの量をトッピングしてあげれるぐらいで調度よいでしょう。
食べやすいように小さく切る
犬は食べ物を食べる時に、人間みたいに口に入れたものを噛むという習慣が無く、そのまま飲み込んでしまうことが殆(ほとんど)です。
喉に詰まらせないようにするために小さく切ってあげる必要があります。
加熱する
冒頭で伝えたとおり、かぼちゃは生のままだと固くて消化しにくいので、過熱して柔らかくしてあげる必要があります。
皮と種を取り除く
種と皮も固消化できないので取り除いてください。
特に種は、食べてしまうと腸にそのまま残ってしまい、大きかったりすると最悪な場合、腸閉塞(ちょうへいそく)を起こしてしまうことがあるので特に注意が必要です。
腸閉塞とは…犬の腸にモノが詰まって出口をふさいでしまう病状で、直すには手術して直接取り出す必要がある。
万が一、犬が種を食べた後は、きちんとウンチになって外に出ているか確認しましょう。
気になるのでしたら、獣医さんに相談してみましょう。
ビタミンAの過剰摂取に気をつける
栄養素というのは、調度良い量を身体に与えることで発揮します。
かぼちゃはビタミンAが豊富ですが、過剰摂取させた場合は中毒を起こす可能性があります。
特に犬の場合はビタミンA中毒を引き起こしやすい体質だといわれています。
ビタミンAの中毒症状として、骨折や内出血、内臓の機能低下などの発症をしてしまう可能性があります。
ですのでかぼちゃを常食させるのはやめてくださいね。
アレルギーに注意する
中にはかぼちゃに対するアレルギーや身体に合わないといった犬もいますので最初は少しずつ食べさせていきましょう。
そのほうが犬の身体にやさしいとといえるでしょう。
せっかく作ったんだからいっぱい食べさせたい、喜んで食べているからもっとあげたい。
と思うかもしれませんがそこはぐっと我慢してくださいね。
ククルビタシン
かぼちゃ・きゅうりやメロンなどのウリ科の植物にはククルビタシンを含んでいる可能性があります。
特徴として強い苦味があり下痢・腹痛など食中毒を引き起こす場合がありますので心配な場合は先にあなたが味見して確認すると良いでしょう。
アレルギー等の症状
身体に合わなかった、アレルギーが発症しているときの症状として下記の症状が表れます。
下痢や嘔吐・目の充血・元気が無くなる・目が充血する・皮膚を痒がる
などの症状は現れた場合は、一旦あげるのを中止して様子を見てください。
酷くなったり、一向に回復しなかったら獣医さんに相談する決断が必要になるかもしれません。
食べさせかた
冒頭で伝えたととおり、種と皮を取り除き、加熱してあげる方法がベストといえるでしょう。
中には生で食べる犬もいますが、身体のことを考えたら加熱してあげるほうが良いです。
調理法
かぼちゃの特徴として時間をかけて加熱をするほど甘みが出るという特徴があります。
その理由はかぼちゃに含まれるアミラーゼという酵素が含まれていており、これが熱を加えられていくことによりかぼちゃの中に大量にあるデンプンを糖に変化させるためです。
アミラーゼは特に30℃~60°の間が活発に働きますのでこの温度帯が長いほど甘みが出て美味しくなります。
加熱する方法として、お湯で茹でたり、フライパンで加熱したりと電子レンジで温める方法などがあります。
料理方により味が変わっていきますので、おいしい順であげていきますね。
蒸す
ゆっくりと熱を加えることで、深い甘みが出て、濃いかぼちゃ本来の十分な甘みが凝縮されます。
茹でる
時間を使ってじっくり煮込めば、甘みが増えて行く調理法ですが、お湯に若干甘みが逃げてしまうといった特徴があります。
焼く
加熱していけば甘みは増えていきますが、かぼちゃ本来の水分が蒸発していき、みずみずしさは無くなっていきます。
電子レンジ
お手軽で早い時間で完成させることが出来るのでお勧めですが、急速に過熱するので、若干甘みが薄くなりがちです。
与える量
かぼちゃを与える量として以下の量を参考にしていただければと思います。
体重4kgの犬で15~25gぐらい
体重10kgの犬で50g~60gぐらい
体重10kgの犬で80~100gぐらい
犬の種類や年齢・個体差などによって変わってくるので調整してあげてくださいね。
味付けはしない。
かぼちゃ自体に自然の甘みがありますので、犬に与える際には調味料を混ぜたり、かける必要はありません。
人間用の調味料は味が濃ゆく、カロリーが高いので肥満や糖尿病になる恐れがあります。
また、濃い味に慣れてしまうとドッグフードは薄味なので、ドッグフードを食べなくなる可能性があります。
皮と種を食べさせたい場合
種を食べさせるのは面倒なのであまりお勧めはしませんが種と皮を食べさせる方法は一応あります。
皮を食べさせる場合はすりつぶして細かくしてあげるといった方法です。
皮をあげるメリットとして、実の部分より皮に近い部分のほうが栄養素がたくさんあります。
かぼちゃの栄養を摂取させてあげたい人は与えても良いでしょう。
種の場合はフライパンで焼いて焦げ目が付くぐらい炒めてあげましょう。
そうしたら美味しそうな匂いが出てきますので、皿に移して冷やして皮を剥いたら食べさせることができます。
かぼちゃ自体の種には毒素など無くて、生だと単に大きかったり固くて消化しにくいです。
種は炒めて皮をはいだ後に少しだったら食べさせることが出来ます。
最後に・・・・
犬はドッグフードと水だけで良いといわれています。
ですが、それはあくまで他の人の意見であって色々なものを食べさせたという思いがあるなら食べさせたほうが良いに決まっています。
ドッグフードには無い栄養素もあるのですから。
せっかくかぼちゃをあげてみたいと思ったあなたの気持ちはとても大事です。
適量にあげることに注意して、是非挑戦してみてくださいね。
新しいことに挑戦することは少し勇気がいるかもしれません。
しかし、あなたと愛犬の新しい発見が出来れば可能性と視野が広がることで、より充実した愛犬との生活を送れることになると思います。