老犬だと散歩は楽しめない?というのは大間違いです。
老犬を飼っている人で、歩くの辛そう、もう無理させて散歩をさせない方が良いんじゃないか?
正直、愛犬が楽しんでいないのなら面倒くさいしやめてもいいかなあ?
など、もしそう思っている方がいらっしゃるのでしたら伝えておきたいことがありますので是非読んでもらいたいと思います。
目次
老犬の散歩についての説明と重要さ
老いると散歩にこんな変化が
歩く速度が遅くなる
老化が進むと、お知りの肉が落ちて後姿が哀愁漂う姿に、これは後ろ足の筋力が低下したときによるものです。
走ることなど瞬発力(瞬間的に強い力を出すこと)が必要な動作が困難になり若いころのように歩けません。
散歩が億劫(おっくう)になる
筋力や心肺機能が低下してしまうため、若いころと同じように連続してあるこうとすると犬の負担になります。
関節や椎間板などに痛みや病気がある犬は歩くときに痛さを伴いストレスを感じてしまうことも。
新しいコースを歩かない
視力が衰えてしまうと犬によって知らない道を歩くことを不安がってしまうようになります。
しかしシニアになっても視力に問題がない犬なら新しいコースを積極的に歩かせてあげたほうが犬の散歩のやる気があがります。
自力で歩けない
歩行中にふらついてしまうのは老化の兆しで、ケアせずにそのままにすると
「立ち上がれない」→「後ろ足が弱って自力で歩けない」→「両足が衰えて寝たきり」と順番をたどって歩行機能が低下して行きます。
私も15歳の老犬を飼っているので、書いているだけで私も億劫になってきました。(笑)
うちの老犬は廊下に出て散歩連れていけって、吠えててうるさいですがまだまだ元気なほうです。
だけどいつこの日がやってくるのか私も心構えをしておかないといけません。
負担が少なく、脳に刺激を与える散歩とお世話のコツ。
脳に刺激を与えるとそれだけで認知症予防にもなります。
ただ歩かせるだけではなく公園で遊ぶ
散歩道の途中にある公園に立ち寄って遊んだり、友達犬に挨拶したり、草や土の匂いを思う存分嗅がせてあげたり、散歩を歩くほかに楽しさを見出したり演出してあげてください。
そうすることで、シニア犬でもやる気がアップしてさらに足腰が鍛えられて脳も活性化します。
土や芝生の上を歩かせる
歩きづらい砂利道など腰に負担が掛かるところは避けてあげてください。
土や芝生砂地などやわらかい道を選んで。
シニア犬になると体温調整が苦手になるので夏や冬は部屋と温度差が少ない時間帯に散歩させてあげましょう。
視力が衰えた犬はなれたコースを走らせる
老犬になって視力が衰えてしまうと警戒心が強くなり新しいコースを嫌がることがあります。
コースをむやみに変えず慣れた道を歩かせましょう。
たまにはカートを乗せて走った気分を満喫させる
老化が進むと若いころのように思いっきり走ることが出来なくなります。
足が疾患なく元気な犬でもたまにはカートを乗せて思いっきり走らせて走る疑似体験をさせてあげましょう。
体が不自由になった場合
歩行時にふらつく犬は補助ベルトを使いましょう。
後ろ足がふらつく犬は、後ろ足の補助ベルトで支えながら歩かせてあげてください。
このときでもリードを付けることを忘れずにしましょう。
また大型犬や前足がおぼつかない犬はリードをハーネスに替えると安定します。
①両手でリードとベルトを同時にもってそれぞれ進行方向に向かってゆっくり引っ張って立ち上がらせる
②斜め前に引っ張るように愛犬のペースで歩く。
②のとき注意してほしいのは真上に引っ張ってしまうと、背骨に負担がかかってしまうので斜め前に引きながらゆっくり歩きましょう。
後ろ足が弱い犬は立ち上がるときに支えてあげる
歩けても自力で起き上がれない犬は、立ち上がるときだけ支えてあげてその後は自分で歩かせましょう。
自力で歩かせることで関節が硬直せずに済んで寝たきりの予防になります。
①おなかを支えて後ろ足をつかむ
片方の手をおなかの下に入れてもう片方の手で後ろ足の付け根部分をもちます。
②声をかけて両手で持ち上げる
「持ち上げるよ」と声をかけてあげてから、両手で腰を持ち上げて後ろ足を立たせます。
寝たきりの犬はカートに乗せて散歩しましょう。
たとえ歩けなくなったとしても、カートに乗せたり抱っこをしたりして積極的に愛犬を外に連れ出しましょう。
顔に当たる心地いい風や流れてて行く景色を見ることで、愛犬の心が満たされて良い気分転換になるでしょう。
カートに入れるときの注意点として
背中を丸めないようにカートに入れてあげる事。
犬の背中に負担が掛からないように体と地面が平行になるように抱かかえてカートへ入れましょう。
ドライブで気晴らしできるように車に慣れさせる
足が不自由な犬をドライブに試しに連れて行ったら犬が自分から外に出たがり、飼い主さんの補助のもと生き生きした散歩をした。
という話を聞いたことがあります。
獣医さんによると自力で歩けない犬ほど気分転換は大切だといわれる人が多いようです。
外出の手段として若いうちから車に慣れさせておくと寝たきりになったときに気晴らしのお出かけやドライブがしやすくなります。
いまならカーシェアなど1時間から気軽に借りることが、出来ますので是非お車をお持ちでない人でも愛犬とのドライブに挑戦してみてはいかがでしょうか?
愛犬が車に乗らなくても時間性なので1日分の料金をとられませんしリーズナブルですよ。
最後に・・・
体力や健康状態がよろしくないのでしたら、たまにはお休みしてもいいでしょう。
ですが散歩は継続しましょう。
体力が衰えていく中でも日常の動作を、不自由なくするために筋力の維持が必要で脳に適度な刺激を与えられるためシニア犬にも必須といっていいでしょう。
私の意見として
シニア犬と生活できるのは寿命まであと数年といったところです、実際にあなたの立場や辛さは分からないのですから、天寿をまっとうするまであなたに我慢しろとは強くいえません。
ですが考えてみてください、少しずつ食欲もなくなっていく老犬にとってあなたと歩く散歩は唯一の楽しみなのです。
老後のおばあちゃんが見る楽しみにしているテレビや韓国ドラマみたいな感じだと思います。
またはそれぐらいしか楽しみが無いのかも知れません。
私の義理の母はそんな感じです。
老犬の散歩は季節ごとの風景や変わる景色・匂いや人・周りの犬・そして大好きなあなたがそばにいることで安心していられること。
あなたも好きな人がそばにいてくれたらそれだけで幸せを感じますよね?
そして愛犬は昔よりも年老いている今が、一番幸せと感じることが出来ているはずです。
だって健康的なときよりも日々の世話で苦労はかけているけど、あなたに構ってもらえることが多いんですもの。