愛犬があくびをする理由と発生している様々な気持ちや病気が分かるようになりましょう。
あなたはあくびをした愛犬に対して
「なんで、真剣な時にあくびをするんだろう」
または
「今はあくびをするタイミングじゃないでしょう。」
と思ったことはありませんか?
実は私も、犬があくびをする理由を知らなかった時はそう思ったことがあります。
私達の場合、暇な時や退屈なときにあくびをするといった事があります。
しかし、実は犬のあくびには私たち人間と違う深い理由と原因があるのです。
また、あくびの様子がおかしい場合など病気を抱えていることも考えられます。
この記事を読むことであくびをする犬に対して病気の早期発見が出来るようになります。
更に、愛犬の気持ちを今よりもっと汲み取れるようになることでしょう。
是非最後まで読んでいってくださいね。
目次
犬があくびをする理由と原因
犬のあくびは、私達がイメージするあくびとは違う理由があります。
私達が想像するあくびもあります。
たとえば、眠たい・ため息・リラックスなどです。
しかし私達が予想していなかった犬のあくびもあります。
それは、病気や体調不良・歯周病・あなたの真似・緊張・気持ちを伝えるためといった状態があります。
深彫りして説明していきましょう。
眠たい
私たちと同じで犬も眠たいとあくびをします。
長時間起きていると脳が疲れてしまい、頭を使って考える処理能力が落ちているので身体が回復させようと判断します。
脳に酸素を行き渡らせるために、あくびをさせて一時的に脳を回復させようとします。
この場合、すぐに眠りに入ってしまうのが特徴です。
例えば、大学の授業中に教授の話を聞いていると眠たくなるのは同じような理由があります。
一定のリズムで難しい話を延々と聞かされたら頭が疲れてしまい眠くなるのです。
病気や体調不良が原因のあくび
あくびの回数が普段より多い場合、歯周病を患っている可能性があります。
犬は普段から、歯磨きをする習慣がなく歯垢(しこう)や歯石(シセキ)が溜まりやすいのです。
歯垢と歯石が歯の周りに付着していて、それが不快であくびをしてしまう犬がおおいです。
歯垢と歯石にはバイ菌や色んな菌がいっぱい住んでいることが多く、他の病気も抱えていることが多いので注意が必要です。
普段から、歯磨きをしてあげる必要があります。
あなたの真似をしている
人間と同じで犬もあくびがうつります。
特に集団生活していた犬は、周りと同じ行動をすることで、安心するといった心理があります。
また、犬の前で人があくびをすると、犬もあくびをするという実験の結果が出ています。
実は緊張している
あくびは高ぶった気持ちをおさめる働きがあります。
また相手に自分のあくびを見せることで興奮状態を抑える効果があります。
他の犬と入る時は、攻撃をする意思は無いと伝えていると受け止めることが出来ます。
感情を伝えるため(カーミングシグナル)
あくびは自分の感情を相手に伝えて、無駄な争いを避けるための行動の中のひとつでもあります。
他の犬と喧嘩になりそうになった際、あくびをして争う気はないと伝えている場面があります。
叱っている時にするあくびは、反省していないと思われる行動ですが、愛犬からすれば「争いたくない」という意思表示をしていることが多いようです。
意味は分かっていないけど、何か反省はしていると判断してあげてくださいね。
人間で言う「ごめんなさい」とか降参など白旗を挙げている状態です。
それ以上に責めるのは可哀想なので許してあげてください。
ため息と同じ
私たち人間はいきなり知らない人間が近づいたり、触れたりすると不快感を覚えます。
たとえば通勤の満員電車などがそれにあたりますね。
犬も同じで知らない人間にいきなり触られたりすると、嬉しくないなど気分やテンションが下がった気持が出ている場合があります。
リラックスしている状態
私たちと同じで、自宅のソファーやベッドの上など落ち着く場所や安心した時にでるあくびです。
お気に入りの場所で普段と同じようなゆったりしている様でしたらこの場合が殆どです。
ストレスを感じている
知らない人や犬に始めて接触して時や、周囲の状態で何かしらストレスを感じている可能性があります。
あくびにはストレスを緩和させる作用もあり、気分や緊張を落ち着かせるためにあくびをします。
私たちの深呼吸と似たようなものです。
あくびの注意点
普段のあくびに関してはまったく問題ないですが、
「あくびが多くなった」
「あくびの時になにか様子がおかしい」
といった場合は病気をしていたり、ストレスを抱えていることが多いです。
あくびの時にいつもと違う鳴き声など、なにか叫んでいるようなときは口の中が痛いということを伝えていることがあるので注意してください。
以下のような病気や症状を抱えている場合があります。
歯周病
歯周病が進んでしまい、痛くてあくびをする犬がいます。
こういった場合はあくびをしている時に「キャン」などと声を上げることが多いのですぐ気付くことが出来るでしょう。
しかし、歯周病は放っておくと悪化して、早い時期に歯がなくなってしまったり、炎症がおきてしまうので注意が必要です。
ここまで歯周病が進む前に気づく必要があります。
あくびの時の顎(あご)の動き
何かの拍子で歯が抜けてしまい無くなっていたり、歯石が歯茎に当たって痛みを感じている場合があります。
顎のかみ合わせの調子が悪い時に、あくびで大きく口を開いてしまって噛み合せが進行して悪化する可能性があります。
口を全開にあけていないあくびの後に、顎をガタガタ震わせている様子がしばらく治らない時は歯周病の疑いがあります。
あくびの時の舌の状態
あくびをした際に様子がおかしい場合は舌に注目してください。
舌の色は通常ピンク色をしていますが色が普段よりも異なる場合こういったケースが考えられます。
紫色
病状としてチアノーゼの可能性があり舌だけではなく、歯茎も紫色に変色します。
チアノーゼは低酸素状態(酸素が十分に体に取り入れられない状態)におきるので呼吸器疾患(犬の呼吸器官に異常が出来ている)の可能性があります。
早めに動物病院に連れて行ってあげてください。
貧血
特徴として舌が白色もしくは普段より薄くなっている。
上記の場合は貧血の可能性があります。
見て分かるぐらい白くなっているのでしたら、結構進んでいるケースが多く、ご自身で回復させるのはとても難しいです。
また他の病気が潜んでいて、併発して貧血を起こしていることも考えられます。
早めに動物病院に連れて行きましょう。
まとめ
私達と同じ場合
眠いとき
暇な時
ため息
あくびがうつった時
リラックスしている時
私達と違う場合
(カーミングシグナル)
ストレスを感じている
反省している
緊張している
考えられる病気
歯周病
最後に・・・
私たち人間と違い犬のあくびは色々な複雑な感情や状態を表しています。
犬のあくびは、眠たい時やリラックスしているだけと思っている人が多いですが、全く違う場合があります。
言葉がしゃべれない為、あくびを使って気持ちを伝えようとしています。
また、いつもと様子が違う場合、口の中や様子を良く観察する必要があります。
特に愛犬がいつもよりあくびが多い時は、愛犬のことをよく見て小さな変化も見逃さないであげてくださいね。