犬はいちごを食べても大丈夫?注意点やメリット・栄養素などについて詳しくお伝えしていきます。
「犬にいちごって食べさせて良いの?」
「愛犬にいちごを食べさせたいけど・・・少し不安」
といった人に向けて書いています。
この記事を読んでいただければ、安心していちごを食べさせることが出来るようになりますよ。
いちごは好きな犬が多く、味を覚えてしまったら盗み食いする犬もいるほどです。
食べさせる方法として、ヘタを取って食べさせれば大丈夫です。
それ以外に特に大きな注意点はありません。
そのほかに細かい注意点や栄養素やメリット食べさせるにあたって最低限の必要な知識を書いています。
是非、最後まで読んでいってくださいね。
犬にいちご(大丈夫)をあげることについて
実はいちごはバラ科の果菜で果物の中では炭水化物と葉酸が多いのが特徴です。
いちごの旬な時期は4月から5月の間で栄養素が多く含まれ果肉も甘くなります。
いちごの代表的な栄養素
いちごには、ビタミンCを初めとするさまざまな栄養素があります。
ビタミンC
体内でコラーゲンをつくることができます。
コラーゲンの効果によって、皮膚や抵抗力を強くすることが出来ます。
また、体にビタミンCが十分にいきわたることで骨や歯が丈夫になったり、理想的な筋肉を形成するのことが出来ます。
抗酸化作用があり、体の免疫量をアップすることが出来てさらに白血球を強くして病気や感染症に対しての抵抗力を保つことが出来ます。
歯周病や皮膚病などの外部からのウイルスにも発揮するといわれているので歯周病・皮膚病にも有効といえるでしょう。
ミネラル類(鉄・カリウム・ナトリウム・カルシウム・リン・マグネシウムなど)
ミネラル類はタンパク質・脂質・炭水化物の栄養の機能を有効に活用させる働きがあり、犬の体の調子を整える役割があります。
また、骨や体も構成するのに必要な成分であり、体に取り入れることで貧血を予防することが出来ます。
葉酸
いちごは他の果物より葉酸が一番多く、ビタミンCと一緒に取ることで効率的にコラーゲンを作ることができます。
葉酸はコラーゲンを作る働きがありますので、皮膚が弱い犬やトラブルを抱えやすい犬に有効といえるでしょう。
また葉酸は赤血球を作る働きがあり、貧血予防や妊娠中の犬の胎児の成長を補助するといった役割を持っています。
この葉酸が妊娠中の母犬が極端に不足すると、生まれてくる子犬が奇形を背負った状態で生まれてくる可能性が少なからず発生する恐れがあります。
そのため、繁殖させるブリーダさん用に犬用の葉酸を取れるサプリが販売されています。
炭水化物
炭水化物=糖質とイメージされている方は多いかもしれませんが、糖質と食物繊維を組み合わせた呼び名が炭水化物です。
食物繊維は体に要らなくなったものを、便になって一緒に外に排出させる役割があります。
糖質は小腸で吸収されて犬が活動するために必要なエネルギー源になり、不足してしまうとエネルギー不足を起こして疲れやすくなります。
ポリフェノール(アントシアニン)
抗酸化作用があり、毛細血管の保護や血液をサラサラにする作用があるといわれています。
食物繊維
お腹の調子を整える役割がありますが、食物繊維の中にあるペクチンを与えすぎるとお腹を壊す場合があります。
与えすぎずに、ほどほどの量を摂取させることで腸内環境を整えることが出来ます。
キシリトールについて
守られた量を普通にあげるのでしたら、危険なことになるのはまずありえません。
しかし、いちごにはキシリトールが入っていることを一応頭の中に入れておいてもよいでしょう。
10kgの犬が1000mg以上のキシリトールを取ると、インシュリンが大量に体の外に出されていきます。
そして肝の機能低下や低血糖や中毒症状などの症状が出てくる可能性があると発表されています。
特に糖尿病を抱えている犬には注意が必要といわれています。
キシリトールの量の参考として
100gのイチゴにつきキシリトールは350mg
小粒20粒ぐらいで1000mgのキシリトールの量になります。
犬の体重1kあたり250gのいちごが危険ラインと覚えておけばよいでしょう。
分かりやすいように言うとスーパーで売っているいちごは1パック300gです。
普通に考えて1パックのいちごを与えることはまず無いので、大丈夫と言い切って良いでしょう。
メリット
いちごによる栄養分のメリットとして、ビタミンCと他の栄養素との組合せによる相乗的に発生するメリットが大きいといえるでしょう。
もちろん犬にとってビタミンCも栄養素は有効な成分です。
歯周病予防
ビタミンCが丈夫な歯の周りを強く健康にする働きをしてくれます。
アンチエイジング
体に中で酸化を防ぐ抗酸化作用がある栄養素がいちごには複数(ビタミンCやアントシアニンなど)がはいっており、体内の老化を防ぐことが出来るでしょう。
ストレス解消
美味しいものを食べることで愛犬もストレス解消や気分転換が出来るようになります。
水分補給
いちごは水分が90%あるので、有効に水分を吸収できます。
普段からドライフードばかり食べている犬や夏場などで水分が不足しがちなときにおすすめです。
貧血予防
ビタミンCと冒頭に話した葉酸が貧血を予防してくれます。
いちごの与え方
ヘタを取るとその箇所からビタミンCが逃げてしまう可能性があります。
ビタミンCを多く摂取させたいのであれば取らずに洗って、食べさせる直前にヘタを取ってあげてください。
農薬がヘタに残っている可能性や消化不良を起こす可能性があるので、ヘタは絶対取る必要があります。
いちごを1日に与える量
目安量として、1日の犬に与えて良いカロリーの20%以内の範囲です。
体重3キロの犬で(20g)
1粒+5分の1ぐらい。
体重5キロの犬で(30g)
1個+5分の4ぐらい。
体重10キロの犬で(50g)
3個ぐらい。
体重15キロの犬で(70g)
4個ぐらい。
上記の量を基準に個体差により調整してください。
いちごの調理方法
食べさせ方として、犬は果物の消化が得意ではないので出来るだけ小さく切ってあげることをお勧めします。
①そのまま生であげる
しっかり水洗いをして、ヘタを取ってあげてください。
食べやすいように細かく切ってあげることをおすすめします。
②ヨーグルトと混ぜる
無糖のプレーンヨーグルトとイチゴをスムージーで細かく混ぜることで、食べやすくなります、噛む力が弱い老犬にもおすすめです。
注意点
基本的には、ヘタを取って食べさせれば大丈夫ですが、一応細かい注意点も書いておきます。
初めての人は目を通してもらえればと思います。
人間用の加工されたいちごはあげない
市販のいちごジャムやいちごチョコレートなど人間の食べ物は、砂糖が大量に含まれています。
肥満や糖尿病といった病気を引き起こす原因になりますので愛犬が欲しがっても与えないようにしましょう。
一例として下記の人間用につくられた加工品や食べ物などはあげないようにしましょう。
いちごジャム・いちご大福・ショートケーキ・いちご味のチョコレートなど
量をきちんと守り与えすぎない
与えすぎると消化不良による下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
また、いちごや果物は甘みがあり、嗜好性が高い食べ物です。
常食させるとドッグフードより優先して食べてしまい、ドッグフードを食べなくなってしまう可能性があります。
いちごのアレルギーについて
いちごにアレルギーを持っている子も中にはいるの注意が必要です。
最初は少なめに与えたほうがよいでしょう。
また、いちごはバラ科の野菜やさくらんぼ・りんご・桃・梨などで過去に体調が悪くなった犬やアレルギーが出た場合、同じような症状が出やすいので避けたほうがよいでしょう。
下痢や嘔吐
皮膚をかゆがる
元気が無い
目が充血する
上記の症状が表れます。
いちごを初めて食べさせた後は少し様子を見る様にしましょう。
シュウ酸
いちごにはシュウ酸という、尿路結石の原因になる成分が少なからず入っています。
もし尿路結石などを患っている場合は、事前に医者から止められるとおもいますが、与えないようにしてください。
犬にいちごまとめ
メリット
老化防止やガン抑制。
皮膚を良くする働きがある。
水分補給。
貧血の予防。
便秘予防。
注意点
食べさせる時はヘタを必ず取る。
食べさせる量に気を付ける。
食べやすい大きさに切ってあげる。
加工品は食べさせない。
シュウ酸カルシウムに注意する。
初めはごく少量から食べさせる。
最後に・・・
いちごは美味いので愛犬にあげてみたい気持ち分かります。
しかし、犬は体の中でビタミンCをつくることが出来ます。
質のよいドッグフードをあげていれば果物をあげるといった事をする必要がありません。
しかしそれは専門家や栄養学者などが言っていることです。
いちごを食べれる喜びを犬にも伝えてあげることは大切だと私は思います。
もし与えるか迷っているのでしたら、是非与える方を私はおすすめします。
いちごを食べることで、愛犬も日々のストレスを解消できることでしょう。
果物はビタミンCが多いのであなたの美容にも良いし、犬にも自然の甘味を伝えてあげることで食のバリエーションも増えることでしょう。
私たち飼い主にとって犬と同じ果物を食べて楽しむことは、一緒に幸せを感じることができます。
いちごを食べている愛犬も同時にあなたと同じ幸せを感じていることでしょう。
でも、いちご与える量と注意する点はしっかり守ってあげてくださいね。