犬が桃を食べることについて、メリット・栄養・注意点などを初心者さん向けに書きました。
「犬に桃って食べさせてもいいの?」
「食べさせてみたいけど、桃を食べさせたことが無いから少し不安。」
と思っている人に伝えて行こうと思います。
この記事を読んでもらえれば、愛犬に安心して桃を食べさせることが出来る様になります。
一番の注意点として、犬に桃をあげる時に種をきちんと取って食べさせるということです。
桃の種には中毒症状を引き起こす場合や、消化しきれずに胃の中に残ってしまうことがあります。
種にさえ気をつければ犬は桃を食べても大丈夫です。
桃を食べさせるにあたって他に特殊なことはありません。
更に細かな点やリスクを避ける為の知識やメリットについての深堀して説明していきます。
是非最後まで読んでいってくださいね。
(目次をクリックしていただければその箇所に飛ぶことができます。)
犬が桃を食べる事について
![](https://anzen-dogfood.com/wp-content/uploads/2019/09/桃-9.jpg)
果物には甘味成分の果糖がたくさん入っています。
犬は甘いものを好む動物なので喜んで食べてくれるでしょう。
また桃は他のフルーツ同様に水分と食物繊維をたくさん含んでいます。
便秘を解消したいときや夏バテを防ぐために水分補給をさせるときなどにあげると丁度よいでしょう。
桃の栄養素
桃の栄養素として、他の果実と同様にビタミンCを中心とした栄養素が豊富で、他のフルーツとの違いにカテキンが含まれているといった特徴があります。
ビタミンC
ウイルスに対する抵抗力を挙げたり、免疫力をつける効果がありコラーゲンを作って身体にバリアを張ることが出来ます。
皮膚病予防や毛並みを良くしたり愛犬の身体に必要な役割をたくさん持っています。
体内から出る酸化物質の発生を抑えることができ、ガンや老化予防などに効果がありシニア犬にも有効です。
ビタミンE
血行をよくしたり、貧血を防ぐ効果があります。
ビタミンCと同じく抗酸化作用をする働きがあり、老化防止やがん予防にも有効です。
健康な身体を作るのに役立つ成分です。
炭水化物
炭水化物には糖質と食物繊維の2種類があります。
糖質
脳や筋肉にエネルギーを与えて、身体の伝達神経を効率よくします。
食物繊維
腸内をきれいに整える働きがあり、通便を快適にします。
また、腸の粘膜を育てて、栄養の吸収を良くする働きがあります。
ミネラル類(カリウム・リン)
身体の中にある不要になった塩分(ナトリウム)や老廃物を外に出す働きをします。
また、神経系の伝達や筋肉の伸縮や犬の脳から体に信号を伝えることを促進させる働きがあるといわれています。
カテキン
カテキンが桃にも同じように含まれています。
血圧や動脈関係調整したり、ガンや糖尿病を予防したり、老化を遅らせる役割があります。
そのほかの栄養素
ビタミンB6・B1・B2・ナイアシン・胴などが含まれています。
愛犬に桃をあげるメリット
適量を愛犬に与えることで様々なメリットがあります。
水分補給
桃は88%水分で出来ていますので、特にドライフードばかりで水分を取らない犬に対して水分を有効に補給できます。
疲労回復
桃にはクエン酸が含まれているため、運動後などに素早く疲労回復できる効果があります。
ガン予防
ビタミンCやEの抗酸化作用により、ガン細胞の発生を抑えることが出来ます。
糖尿病予防
カテキンの効果により血行をよくしたり、血圧調整が出来るようになります。
桃の与え方や調理方法
![](https://anzen-dogfood.com/wp-content/uploads/2019/09/桃-7.jpg)
皮と種を取り除くのは基本で、食べやすいように小さくカットして与える様にしてあげてください。
1日に与える量としては、必要なカロリーの20%までにしておく方が良いでしょう。
下記の表を参考にしていただければと思います。
3kgの犬で10~20g
5kgの犬で20~30g
10kgの犬で35~50g
15kgの犬で50g~70g
犬により若干、個体差がありますので調整してあげてください。
犬に桃を食べさせる時の注意点
![](https://anzen-dogfood.com/wp-content/uploads/2019/09/桃-41.jpg)
冒頭で伝えたとおり、桃を与えることに対して細かいデメリットや注意する点がいくつかあります。
特に食べさせるのが始めての人の場合は目を通して頂ければと思います。
食べさせすぎない。
桃は水分が多くカロリーが低いイメージがあるかもしれません。
しかし、果糖が多いので与えすぎると肥満になる可能性があるので注意が必要です。
また食物繊維やペクチン、水分が多いので与えすぎると下痢や軟便になってしまいます。
与える量には注意して、ねだられても必要以上に食べさえないようにしてください。
桃の種について
冒頭で話した桃の種にはアミグダリンという犬の中毒を引き起こさせる青酸系の成分が入っています。
食べてしまうと消化されるときに体内で青酸化水素を発生させます。
症状として、嘔吐や痙攣を引き起こしたり、呼吸困難などの中毒症状が出る場合があります。
また桃が、完熟するにつれてアミダクリンの成分が少なくなっていくので、出来るだけ熟した桃を食べさせる必要があります。
熟していない桃は青色の果肉なので分かりやすいです。
個体差によりますが、アミダクリンの危険な量として、60mgと表記されています。
種を誤食した場合
万が一犬が種を誤食した場合や、盗み食いをして桃を食べた場合は、便と一緒に外に出ているか、きちんと確認しましょう。
少し様子がおかしかったり3日以内に便に種が出なかった場合などは注意が必要です。
桃の種は犬の胃袋に対して、大きかったりするので胃や腸を詰まらせる可能性があります。
まだ胃の中にある場合は内視鏡で取れることがありますが、腸の中まで入ると危険です。
桃の種は先が尖っていたりするので腸を傷つけたり、時間が経ってしまうと腸が壊死することも考えられます。
そういった場合、手術をして取り出すことになる可能性があります。
桃の種は消化できないので、愛犬の様子がおかしかったら直ぐに病院に連れて行く決断が必要です。
桃の皮について
桃の皮には農薬が付いていたり、食べさせると消化不良を起こす場合があります。
出来るだけ皮を剥いてから与えるようにしましょう。
加工された桃の食べ物は食べさせない。
缶詰やゼリー、アイスなど、人間が食べるように加工された物は糖分が多いので犬に与えるべきではありません。
肥満や糖尿病を引き起こしてしまう可能性があります。
人間用の食べ物は味が濃いため慣れてしまうと、ドッグフードでは物足りなくなって食べなくなる可能性があります。
桃のアレルギーについて
桃はアレルギー反応を起こしやすい食べ物です。
いちご・さくらんぼ・りんご・梨・などバラ科の果物にアレルギー反応を起こした犬には桃にも同じくアレルギーが出る場合があります。
そういった犬には食べさせないほうが良いでしょう。
アレルギーに弱い体質の犬や免疫力が無い犬など体の小さな小型犬などは最初に少しずつあげて、食べた後もきちんと様子を見るなどして注意して見てください。
アレルギーの症状として以下の症状が現れる場合があります。
下痢や嘔吐
湿疹
じんましん
身体を痒がる
元気が無い
目が充血する
まとめ(犬に桃をまとめる事について)
犬に桃を食べさせる事についてまとめてみました。
メリット
ガン予防や老化防止。(ビタミンCの効果)
水分補給。
便秘解消。
疲労回復。
糖尿病予防(カテキンの効果)
注意点
種と皮は取り除いて食べさせる。
種の誤食に気をつける。
食べやすい大きさに切ってあげる。
食べさせる量を守る。
無理に食べさせない。
最後に・・・
![](https://anzen-dogfood.com/wp-content/uploads/2019/08/女性-最後に.jpg)
桃をはじめとする甘い果物は犬の好物になる可能性が高い食べ物です。
愛犬に美味しい物を食べさせてあげたいというあなたの気持ちは分かります。
しかし、食べ物についてあなたが理解した上で食べさせるといったことが大切です。
犬の身体は元々肉を食べるように出来ており、ビタミンCはある程度は身体の中で作ることは出来ます。
「良質なドッグフードと水を与えていれば大丈夫」といった意見もあります。
ですが、私達の周りにある食べ物はフードでは吸収しにくい栄養素を摂取させることが出来ます。
桃は適量を与えれば犬の健康状態を良好にしてくれますし、あなたの美容にも効果があります。
愛犬とおいしい物を一緒に食べるといった喜びはあなたの日常や仕事でのストレスを解消できるでしょう。
日々の生活で少しでも満足感を得ることが出来る思えるなら私は与えることをお勧めします。
何より、あなたも愛犬も美味しい物を食べることで幸せを感じることでしょう。
果物の栄養は犬にとって必須ではない為、たまに与えるオヤツやご褒美にぐらいで十分です。
帰りのスーパーなどで見た際にたまに愛犬に買ってあげたいと思ったときは食べさせてあげても良いでしょう。