犬にバナナを食べてさせても大丈夫ですが、初心者向けに食べさせ方と注意点・栄養やメリットについてお伝えしていきます。
「犬にバナナって犬にあげても大丈夫?」
「犬にあげるおやつで何か手ごろな食べ物ないかなぁ?」
と思っているあなた。
実はバナナは、おやつ初心者にとてもお勧めな果物なんです。
バナナを食べさせる方法として、皮を剥いて包丁か果物ナイフで食べやすい大きさに切ってあげるだけです。
とても簡単なんです。
更に、スーパーやコンビ二などで売っているバナナは手軽に手に入ることができます。
実はバナナは果物の中で犬の代表的な好物に分類されるぐらい定番の食べ物です。
仕事の帰りがけに寄ったスーパーで安売りされているバナナを見て「買って帰ろうかな」と思った経験はありませんか?
バナナの特化した長所として、値段が安い割に栄養価が高くコストパフォーマンスが良いところでしょう。
そして気をつけるべき注意点もたった2つだけで簡単。
それは、皮を食べさせない&小さく切って与えることです。
バナナの皮と果肉は柔らかく、噛めば細かく小さくなるから消化しやすいだろうと思いがちです。
しかし、それは私たち人間の食べ方の場合です。
犬は食べる時に物を噛むという習慣が無いのです。
犬の場合そのまま飲み込んでいる状態に近いので消化不良で下痢を起すこともあります。
最悪の場合、腸にそのままバナナの皮が残ってしまい腸閉塞になる可能性だって考えられます。
以上がバナナを与えることで一番気を付けたい所です。
その他に細かな注意点などを書いていますので、是非最後まで読んでいってくださいね。
目次
犬にバナナあげる事について(大丈夫)初心者向け
バナナは食物繊維とビタミン類(B6・B1・B2・C)とミネラル類(カリウム・マグネシウム)が豊富です。
またバナナは数種類の糖(でんぷん・果糖やブドウ糖)などを多く含んでいるのでブドウ糖は体の中で早くエネルギーになります。
果糖はゆっくりエネルギーになるので、素早くかつ体に万遍(まんべん)なくエネルギーを補給し続ける事が出来るといった特徴があります。
素早いエネルギー補給が出来るので、特にスポーツ選手などは試合中にバナナを取ったりすることが多いでのです。
バナナの栄養素
バナナは美容に良いというのは有名な話で日常生活で不足しがちな栄養素をバランスよく含んでいます。
人間に毎日1本のバナナを食べると理想的だといわれているのは有名な話です。
また、犬に一番必要な栄養素のタンパク質が他の果物に比べて多めに含まれているので、犬にとっても当然栄養価が高いということが分かります。
ビタミンC
体内の様々な免疫力を強化してストレスやウイルスに対する対抗力を養う事ができます。
更にコラーゲンを作って強い皮膚や関節を作ることや歯周病予防などその他にも色々な効果があります。
また体内の酸化を防ぐ役割もしているので、老化やガン予防にも効果を発揮します。
犬はビタミンCを自分の体で作ることが出来ます。
しかし、量が限られていたり体の調子によって作る量が上下しますので、食べ物で常時補給すると安定します。
1日に必要な量として小型犬で500mg必要といわれています。
ビタミンB類
有効にエネルギーを代謝させて、体の全機能をサポートします。
カリウム
体の免疫機能を調整して、正常に保つことが出来ます。
体の中にあるナトリウムを尿と一緒に排泄させることで血圧の上昇を予防します。
バナナ100gあたり360mg
マグネシウム
骨や歯を作ったり形成するのに必要です。
バナナ100gあたり32mg
食物繊維
腸内環境を整えたり、要らなくなった便をスムーズに体外に排出する働きがあります。
ペクチン(水溶性)
便に水分を含ませて、便通を良好にします。
セルロース(不溶性)
中性脂肪やコレルテロールを抑えて効果と、便のかさを増やして通弁を促す働きがあります。
タンパク質(植物性)
血液や骨などをつくりながら筋肉を発達させてることが出来ます。
犬にとって一番必要な栄養素です。
バナナ100gあたり1.1g
モリブデン
ミネラルの仲間で、糖質や脂質を分解して尿酸の代謝を補充する働きがあります。
摂取しすぎると、心不全(しんふぜん)になるリスクが高いといわれていますがバナナに対しての量は僅かなので心配する事はありません。
ポリフェノール
ビタミンCと同じように抗酸化作用と、毛細血管を強くする役割を果たします。
バナナの与え方
一言にバナナを犬にあげるといっても様々な方法があります。
代表的なあげ方を3つ紹介させていただきますので是非参考にしていただければと思います。
①生であげる場合
柔らかいバナナといえど犬の消化器官は果物を消化することが得意ではありませんので、すり潰してあげることをおすすめします。
②ヨーグルトと一緒にミキサーで混ぜてあげるといった与え方もおすすめです。
その際は無糖のヨーグルトを使ってください。
注意点としてバナナジュースなどを作りがちですが、バナナを牛乳と一緒にはあげないでください。
人間用の市販の牛乳は乳糖が多く含まれていますので、与えないようする必要があります。
私達でも、牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなったり下痢を起こす人がいます。
これは牛乳の中にある乳糖を消化できない為に起こってしまうのです。
体の中の乳糖を処理するには、ラクターゼという消化酵素が必要になります。
犬の場合は人間よりさらに乳糖を処理できない体質の子が多い為、消化不良で下痢を引き起こす可能性が高いです。
③バナナは小さく切って冷凍保存してもOK
食べさせたい時に、ミキサーなどですり潰して与えるようにしましょう。
冷えすぎたバナナを与えるとお腹を壊してしまう可能性があります。
解凍して温めてあげることをおすすめします。
犬にバナナをあげることでのメリット
豊富な栄養以外に様々なメリットがあるので紹介します。
ストレス解消
殆(ほとんど)の犬が甘いバナナは大好きなため、喜んで食べてくれるでしょう。
甘いものを食べることで愛犬の日頃のストレスや食べ物に対する欲求不満をやわらげてあげることが出来ます。
タンパク質
果物では珍しくタンパク質を多く含んでいることも意外なメリットといえるでしょう。
便秘解消
バナナには上質な食物繊維が含まれているので、ちょうど良い量を与えることで便秘を解消する効果があります。
腸内環境を整える
バナナにはオリゴ糖の一種でフラクトオリゴ糖という成分があり、腸内環境を整えるといった働きをしてくれます。
バナナの保存方法
ここでは、バナナが長持ちする方法をお伝えします。
基本的にはそのまま冷蔵庫の野菜室に入れておくことで鮮度を保つことが出来ます。
この場合、外側の皮の見た目は黒くなりますが、中身の鮮度はきっちり保っています。
次に皮の部分まで黄色い色を保つ方法です。
バナナを新聞紙などで包んで更にビニール袋に入れて冷蔵庫に保管することで、外皮が黄色い色を保ったまま保存できます。
バナナを保存する温度として大体0度~5度までがベストです。
冷蔵庫の野菜室に入れておくだけで長持ちすると言われています。
美味しいバナナの見分け方
ここでは、新鮮で長持ちする美味しいバナナの選び方を伝えていきます。
美味しいバナナの特徴として3つありそれぞれに特長があります。
また、食べごろのバナナの色についても伝えて行きます。
①上についている付け根の部分
バナナの付け根がしっかりと太い根を付けているほうが美味しいです。
②バナナ全体の形
バナナをよく観察すると、端の角の部分が角張った物と丸みを帯びている物があります。
この場合、丸みを帯びたほうが美味しいことが多いです。
③色
分かりや易い判断基準ですが、バナナの色は、青→緑→黄色→といった風に変化して行きます。
全体的にまんべんなく明るい黄色になっている物がお勧めです。
傷が付いたバナナは避ける
傷があるバナナは傷みやすかったり、そこから痛んだりする可能性があるのであまり長持ちしません。
すぐ食べるのでしたら大丈夫ですが、家に少し保存するのでしたらあまりお勧めできません。
食べごろの色
バナナは熟してくると茶色になっていきます。
熟して皮の表面がプツプツと小さい茶色の斑点が現れたころが、甘さが出でいて一番の食べごろです。
バナナを与える時の注意点
冒頭で話したとおり、皮ごと飲み込んでしまうと、喉や腸に詰まらせる可能性があります。
皮ごと与えないことは当然として、誤飲誤食の対策をすることも大事です。
特に、食いしん坊の中型犬以上になると、バナナは美味しいと理解しています。
そういった場合、あなたが目を離したスキに皮ごと食べてしまう可能性があります。
買ってきた際に買い物袋は犬の届かないテーブルに置くか冷蔵庫に入れてしまうことを徹底しましょう。
カリウム
与えすぎると肥満やストルバイト結石など肝臓病のリスクがあります。
バナナ程度では疾患を引き起こす可能性は低いですが、与えすぎないように気をつけてください。
シュウ酸
シュウ酸は多く取りすぎると、結晶化して結石の原因になると言われている成分として有名ですが、僅(わず)かにバナナに含まれています。
しかしバナナに熱を加えてあげることでシュウ酸の量を減らすことが出来ます。
どうしても気になるのでしたらレンジで温めたりすることをおすすめします。
犬にバナナを与える量
1日に与えるおやつの量として多くてもカロリーの10分の0.5~1ぐらいがちょうど良いといわれています。
バナナは100gに対して84kカロリーあります。
一本のバナナは大体100gですので、犬に与える量を計算すると下記のようになります。
体重5kgの犬の場合
10分の1本分(10g~20g)8.4キロカロリー~16.8キロカロリー
体重10kgの犬の場合
5分の1.5本分(20g~40g)16.8キロカロリー~33.6キロカロリー
になります。
上記の数値を犬の体重に計算して与えると良いでしょう。
アレルギー
バナナに対してアレルギーを持った犬は少ないです。
ですが、まれに嘔吐や下痢を引き起こす犬に対してバナナが体に合っていないと判断して今後は無理して与える必要は無いでしょう。
またバナナで中毒を起こすことも聞いたことがありませんが良くあるアレルギーの症状として、下痢・嘔吐・皮膚をかゆがる・元気が無くなる・目が充血するなどがあります。
これらの症状が出た場合は今後、食べさせるのをやめたほうが良いでしょう。
犬にあげるオヤツとしてバナナ以外にも、美味しいものはたくさんあります。
こういった症状が出た場合少し様子を見て、少しずつ回復するのを待ってあげてください。
またひどくなったり、一向に回復しない場合は獣医さんに相談しましょう。
最初はなるべく、バナナを少しずつ与えるようにしましょう。
犬にバナナについてまとめ
メリット
エネルギーを素早く補給できる。
栄養素が豊富。
他の果物と比べてタンパク質がある。(植物性)
便秘予防。
ガンや老化防止。
注意点
犬にとってはカロリーが高い。(100g辺り86kカロリー)
小さく切って食べさせる。
食べさせ過ぎない。
皮を絶対食べさせない。
誤食に注意する。
最後に・・・
バナナを有効に使う場面として、素早くエネルギー与えることができるので運動や競技をする直前に犬の食べさせるといった感じでしょう。
普通に小型犬と一緒に住んでいる人にとってあんまり需要が無いかもしれません。
基本的に良質なドッグーフードを与えていれば犬にはおやつは必要ないという意見があります。
しかし、それは個人の考えで美味しいものを食べたいと思う気持ちは愛犬も同じということを忘れないであげてくださいね。
犬の食欲がない時や、たまにあげるご褒美などバナナが余った時などにあげるといった感じで良いでしょう。
与える量と頻度を守って食べさせてあげてくださいね。