犬にメロンをあげる時に大丈夫な食べさせ方や注意点などを伝えていきます。
「犬にメロンを食べさせたいけど、どうしたら良いの?」
「メロンを愛犬に始めてあげるから、安全に食べさせる方法を知りたい」
と思っている人に対して書いていきます。
犬は基本的に甘いものが好きなので、メロンは大好物です。
もちろん、簡単な注意が必要ですがあげても大丈夫です。
メロンの特徴としては、カリウムとβカロテンの量が他の果物と比べて圧倒的に豊富といった点です。
それ以外に目立ったメロン独自の有効な成分などは特に無いです。
犬にとってメロンは嗜好性が高い食べ物といったイメージを持ってもらえると分かりやすいと思います。
しかしメロンは結構特殊な部類の果物になるので気をつける所があります。
ミスやデメリットを防ぐために、与え方や注意点・アレルギーなどの細かい点を書いています。
是非最後まで見ていただければと思います。
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目次
犬がメロンを食べることについて
メロンはウリ科の植物に分類されており様々な種類があります。
高級な「マスクメロン」や「アンデスメロン」。
夕張市で作られる「夕張メロン」や、「クインシーメロン」「プリンスメロン」など種類も豊富で価格帯もピンからキリまであります。
メロンはフルーツだけのこともあり、水分量も85%~90%近くあるので水分補給させたい時などにもおすすめです。
また、種も他の果物に比べて消化しやすいので細かいところに気をつければ食べても安全です。
しかしアレルギーがある場合もあるので、気になる方はアレルギーを調べておいても良いでしょう。
アレルギー検査の価格帯として大体2万円~3万円ぐらいです。
メロンの栄養素
メロンの特徴として、カリウムとβカロチンの量が他の果物より多いといった点があげられます。
そのほかにもビタミンAやビタミンC・ミネラル類(カリウム・ナトリウム)や食物繊維などの栄養素があります。
水分も多いので体を冷やす冷却作用があります。
果物の甘み成分の果糖は砂糖より吸収しやすく、疲労回復にもつながり熱中症や夏バテなどにも有効です。
ビタミンC
コラーゲンとタンパク質をつくるのに必須だと言われています。
皮膚や粘膜などの健康維持のための役割を果たします。
さらに日々のストレスへの抵抗力を養い、ストレスに対して強くなる体をつくることが出来ます。
また抗酸化作用もあり、有害となる活性酸素から守る役割から、ガンや動脈硬化・糖尿病などを防ぐことが出来ます。
そのほかにも鉄の吸収を高めたり、体のあらゆるところで活躍しています。
カリウム
カリウムが多いフルーツの代表としてスイカがありますが、メロンにはスイカの約3倍のカリウムを含んでします。
カリウムはミネラルの一種で血管を健康に保つ役割をします。
このカリウムは、他の食材や野菜などでは調理中に外に逃げやすいといった性質があります。
しかし、生で食べることができるメロンは結果的に多くのカリウムを体に吸収出来ることになります。
βカロテン
メロンは、果物の中でクラス最高のβカロテンの量を含んでいます。
βカロチンは体内の酸化を防いで、皮膚や粘膜を健康に保つことで、ガン予防や老化防止の効果が期待できます。
ククミシン
メロンの種類によって、タンパク質を分解してうまく消化吸収を助けるといた働きを期待できます。
このククミシンは高熱に弱く、90度以上になると失われるといわれています。
メロンを90度以上にして食べる事はないと思いますので、普段どうり生で与えるといった感じで良いでしょう。
ククルビタシンについて
熟成させたメロンの中の苦味の元であるククリビタシンという成分があり、抗ガン作用や認知症などの進行を遅らせる効果があるといわれています。
少しの苦味であればこのような効果を期待して食べさせてみても良いかもしれません。
注意点(メロンを食べることについて)
冒頭で話したとうりメロンを与えるの際にいくつか注意点があります。
気になる点や判断は個人により変わってきますので、一応細かいところまで記載しています。
気になる箇所だけを読んでもらえればと思います。
きちんと小さくきって食べさせる。
犬は果物を消化させることが得意ではありませんし、物を食べる時に歯で小さくすり潰すといった食べ方もしません。
消化不良や喉に詰まらせるといったことを避けるために。
柔らかい果肉の部分でもできるだけ小さく切って食べさせるようにしましょう。
皮の部分を食べさせない。
当たり前ですが、皮の部分は食べさせないでください。
食べさせる時は、皮も一緒に出さずに、果肉のところだけを切って食べさせてください。
ウリ科のアレルギーについて
スギやブタクサ・ヨモギ・シラカバ・ニワトコ・スイカといった。
ウリ科にアレルギーを持った犬はメロンにもアレルギーが出る場合があります。
理由として上記の植物とメロンは、近かったり似ている作りの構成をしているといわれているからだといわれています。
「ウリ科」アレルギーの場合は与えないほうが無難な選択だと思います。
美味しいものを与えたいのでしたら、メロン以外にも他に沢山あります。
また、初めはごく少量から食べさせることをお勧めします。
ククミシンのアレルギーについて
ウリ科のアレルギーとは別で、メロンのククミシンによるアレルギーが発症する確立は極めて珍しいといわれています。
確立は低くてもククミシンに犬のアレルギーが反応して、喉や口の中がしびれたりする症状が引き起こされる可能性があります。
特に犬が食べたがらない時は、このククミシンの影響の可能性があるので無理に食べさせないようにしてください。
ククミシンが原因の場合、比較的早めにアレルギー症状が出るといわれています。
アレルギーの症状として下記のような症状が見られます。
下痢や嘔吐をする。
下痢や嘔吐をする。
身体をかゆがる。
目が充血する。
元気が無くなる。
口や喉がしびれる。
もし愛犬がアレルギーを発症したら、いったん与えるのをやめて症状が治まるまで時間を置いてください。
回復しなかったり、酷くなるようでしたら獣医さんに見てもらうようにしましょう。
メロンの与え方と量について
与えすぎると下痢を引き起こす可能性がありますので注意が必要です。
初めて与える時は、様子を見る為に少なめに与えることをおすすめします。
食べさせる量として下記を参考にしていただければと思います。
3kgの犬に対して25g
5kgの犬に対して35g
10kgの犬に対して65g
15kgの犬に対して90g
犬の個体差により多少代わりますので調整して食べさせてくださいね。
カリウムが多いことについて
カリウムは賢臓からナトリウムと一緒に排出される働きがあります。
しかし
賢臓の機能が弱い犬がカリウムを大量に摂取してしまうことで、処理できずにカリウムが体内に溜まってしまうことがあります。
そういった場合低血糖・不整脈などの高カリウム血症などの兆候が見られる場合があります。
腎臓病や心臓病など内臓に疾患を持っている犬は注意が必要です。
事前に担当の獣医さんに相談したほうが良いでしょう。
メロンの追塾期間について
メロンは他の果物と違って、獲ったら直ぐに出荷させずに熟す為に期間を設けます。
このときに間違って塾れすぎてしまうと、果肉に炭酸やアルコールが発生して、若干味が落ちるといわれています。
犬は炭酸が苦手でアルコールも刺激が強く中毒症状があるので万が一の時のために気をつける必要があるかもしれません。
期限が遅れたメロンを買ったりする事はないとは思います。
しかし、犬に与える前に念には念を入れて、まずはあなたが味見をしても良いでしょう。
食べ過ぎの肥満や糖尿病のリスク
メロンは、品種によりますが高カロリーで糖分が高いものが多いので肥満や糖尿病のリスクがあります。
100gあたり42㌔カロリーです。
食べさせる量に気をつけてください。
まとめ(犬にメロンを食べさせる)
犬にメロンを食べさせることについてまとめました。
メリット
水分補給。
ガン予防や老化防止。
疲労回復の効果。
利尿作用。
注意点
小さく切って食べさせる。
皮を食べさせないように気をつける。
最初はごく少量から食べさせる。
食べさせ過ぎない。
最初は自分で味見をする。
きちんと熟したものを食べさせる。
カリウムの量に気を付ける。
無理に食べさせない。
最後に・・・
愛犬に美味しいものを食べて喜んでもらえることをのぞいては、特にあげる必要はないと言い切っても良いでしょう。
私の個人的な意見ですが、メリットよりもどっちかって言うと手間やミス・間違った与え方によるデメリットのほうが若干勝っているような気がします。
冒頭で伝えた通りきちんとしたドッグフードを与えていればメロンは特にあげる必要はありません。
私の意見として、人間でも中々食べれないことがある高級品(特にマスクメロン)なのに犬にメロンなんて贅沢だと思います。(笑)
しかし、美味しいものを愛犬と一緒に食べる喜びはとても幸せを感じることが出来るでしょう。
ですが、あなたも食べすぎは注意してくださいね。
知り合いの女性の方でメロンにハマってほぼ毎日食べていた人がいたんですが、あっという間に太ってしまったという話を本人から聞いたことがあります。(笑)
果物はカロリーが低くても果糖が高いので太りやすいのです。
犬は食べ物に関しては凄く学習能力が高いのは有名です。
そして与えすぎると犬の舌が肥えてしまいます。
あげる頻度としては、愛犬の誕生日など外泊で愛犬が長い留守番を我慢した時。
といった様な頑張った時の特別なご褒美としてメロンやフルーツをあげるなど、たまに贅沢をさせるぐらいで丁度良いでしょう。