犬に栗を食べさせたい人や初めてあげる人に対しての知識や注意点を説明していきます。
犬に栗ってあげていいの?ていうか食べるの?
犬に栗を初めて食べさせるけど大丈夫?
という疑問や質問を思い浮かべている人に対して答えていきます。
結論として、栗は犬に食べさせても大丈夫です。
特に犬は甘い食べ物を好むので、喜んで食べてくれるでしょう。
しかし、食べさせる時の注意点など知識が多少必要になります。
この記事をしっかり読んでもらえれば、注意点や食べさせ方などの犬に栗をあげることについての知識がしっかり身につくことができます。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
目次
犬に栗を食べることについて
水分が58%と意外と水分補給できたり、タンパク質も多いのでドッグフードにトッピングさせればエネルギー補給としての効果が見込めるでしょう。
栗の栄養素
栗にはビタミンやミネラル・炭水化物などの栄養がたくさん詰まっています。
特にビタミンCは加熱すると逃げるといった性質がありますが、栗の中にある成分のデンプンが逃さないようにする働きがあるため加熱しても有効に摂取できます。
ビタミン類
ビタミンCは皮膚や被毛を健康に保ったり、ウイルスや細菌から体を守る働きがあります。
さらにビタミンEと一緒に体内の酸化を防いで、老化やガンを予防します。
ビタミンB類
ビタミンB6はタンパク質をエネルギーに変えることができるので、タンパク質を多く摂取しないといけない犬にとって必要不可欠な栄養素です。
ビタミンB1(チアニン)
糖質からエネルギーをつくったり、皮膚や粘膜を健康維持する働きがあります。
パントテン酸
炭水化物とタンパク質を代謝させるのに必要で、さらに脂肪燃焼や解毒作用があるといわれています。
カリウム類
犬の体の中にある老廃物や余分なナトリウム(塩分)を尿にして外に出す働きがあり、むくみや高血圧の予防します。
亜鉛
ミネラル類の一種で、体の新陳代謝を起こすのに必要です。
ポリフェノールのタンニン
ビタミンCと同じ抗酸化作用があり、老化防止やガン抑制以外でも動脈硬化なども防ぐ役割があります。
食物繊維
腸内環境を整えながら腸の活動を活発にするので、便秘を解消する効果があります。
植物性タンパク質
犬の体をつくるのに1番必要な成分で健康維持や、筋肉や体を作るといった様々な働きがあります。
100gあたり2.8g
栗の食べさせる方法
犬は食べるときに私たちみたいに、噛んですりつぶすという習慣がありません。
極端な話ですが、栗の皮を剥いただけで大きい実を加熱もせずにそのまま与えると食道や腸に詰まってしまう可能性があります。
必ず熱を加えて、柔らかくしてあげて消化しやすいような大きさに切ったり、砕いてあげる必要があります。
栗はかぼちゃと同じく、熱を加えると甘味も出るのでおすすめです。
調理法
鍋と電子レンジを使った調理法を紹介します。
茹で方(鍋)
鍋に水と塩を(小さじ2杯ぐらい)入れて溶かします。
栗を洗って、鍋に入れて弱火~中火でゆっくりと沸騰させる。
沸騰したら弱火にして30分ぐらい茹でます。
火を止めて鍋に入れたまま冷やします。
冷めたら取り出し、包丁で鬼皮ごと真っ二つに切りましょう。
茹で方(電子レンジ)
栗を洗って下の固い部分をあらかじめ剥いておきます。
耐熱容器に入れて、お湯が浸るまで入れる。
レンジの500Wで5分~8分ほど加熱します。
栗が冷えたら皮を剥いて食べさせる。
与える量
与える際に下記の量を参考にしてもらえればと思います。
体重3kgの犬に対して1粒の半分ぐらい
体重5kgの犬に対して1粒ぐらい
体重10kgの犬に対して1粒と半分ぐらい
体重15kgの犬に対して2粒ぐらい
食べる量は犬の個体差にもよりますので調整してもらえればと思います。
栗の保存方法
ここでは栗の保存方法を紹介していきます。
栗を加熱させた後の保存方法と過熱していない状態で保存する方法の2通りあります。
加熱させた後の保存方法
基本的には加熱後は密封された容器や袋に入れて冷蔵庫に入れておけば2~3日ほどは大丈夫です。
更に長期間保存したい場合は冷凍庫で冷凍しましょう。
食べるときに、加熱させて解凍しましょう。
加熱していない状態で保存する方法
皮が付いているとはいえ、そのままにしておくと空気に触れてしまい乾燥してしまいます。
そうなると風味も落ちて実も少なくなってしまいます。
使うまでにポリ袋包んで入れて、冷蔵庫に保管しましょう。
この方法で1週間は大丈夫です。
美味しい栗の選び方
美味しくて新鮮な栗を選ぶ時のポイントがあり、下記の4つが美味しい栗を選ぶ時のポイントになります。
スーパーなどで選ぶ際に参考にしていただければと思います。
①美味しい栗は皮に艶と光沢がある。
②全体的にふっくらと丸みがあるものを選ぶ。
③皮が破けていたり傷が入っているものや穴がある物は、傷んでいたり虫が入っている可能性があるので避ける。
④手に持った時にずっしりと重みがある物を選ぶ。
栗を食べさせるときの注意点
栗を食べさせるときの注意点を書いていきますので、特に初心者の方は見逃しがないように目を通していってください。
皮をきちんと剥いてあげる
鬼皮
固い皮で、この皮をかぶった状態でよく売られています。
渋皮
鬼皮をむいたら出てくる薄い茶色い皮です。
タンニンが含まれていますが、食べてしまうと消化不良を起こしてしまうので基本的には剥いてあげてください。
食べさせ過ぎない
栗を与えすぎることについて、具体的にどういったリスクが起こるか伝えていきます。
カロリーが高い
栗は100gあたり164calもあるうえに糖分や炭水化物なども高く与えすぎると、肥満になってしまう可能性があります。
消化不良
犬は元々肉食だったので、肉以外食べ物を消化する器官があまり発達していません。
与えすぎや消化不良を防ぐ為に実を小さく切ったり食べる量をきちんと守る必要があります。
消化不良を起こしてしまうと、下痢や嘔吐を引き起こしてしまいます。
カリウムの過剰摂取
栗はカリウムが多く含まれているので、食べさせ過ぎないようにしてください。
特に、心臓病や腎臓病の場合は注意が必要です。
しっかり加熱したものをあたえる
栗は食物繊維が多く消化しにくいといった特徴がありますので、消化不良をなくす為に、しっかり加熱してください。
市販の人間用の加工品はあげない。
市販のものは砂糖や塩分を人間用に味付けしていますので、糖分や塩分過多になる可能性があります。
さらに、人間の濃い味に慣れてしまうとフードでは物足りなくなってしまい、食べなくなる可能性がありますので与えないようにしましょう。
体に合わない犬もいる
栗に対してアレルギーを持つ犬はあまり聞いた事はありませんが、中には体に合わない犬もいるので注意が必要です。
食べたときの症状として以下の様子が見られます。
下痢や嘔吐
体をかゆがる
目の充血
元気がない
こういった症状を防ぐためにも最初はごく少量から与えることをおすすめします。
まとめ(栗を食べさせることについて)
メリット
栄養素が豊富で、タンパク質やビタミンCが取れる。
炭水化物もあるのでエネルギー補給に最適。
加熱してもビタミンCが逃げない。
注意点
カロリーが高いので食べさせすぎない。
(100g辺り164キロカロリー)
カリウムが多いので、内臓系の病気を持っている犬には注意が必要。
皮は全部て剥いて食べさせる。
最初はごく少量から食べさせる。
加工品は食べさせない。
きちんと加熱させて食べさせる。
最後に
犬の食事は基本的にはドッグフードだけで十分といわれています。
しかし
栗はとても美味しいので食欲が無かったり、美味しいものを食べさせてあげたい時などにたまに食べさせてあげても良いでしょう。
栗はスーパーなどによく売ってあります。
愛犬と一緒に秋の味覚を堪能してみてはいかがでしょうか?
きっと愛犬と楽しいひと時が過ごせることでしょう。
しかし、私達でも食べすぎには注意してくださいね。
結構、お腹がいっぱいになってしまうのでご飯が食べられないといった事が普通にあります。