犬に鶏肉を食べさせる方法・注意点を特に初心者さんでも大丈夫な様に説明していきます。
「犬に鶏肉やをあげたいけどどうすれば良いか分からない」
「ドッグフードばかりで市販の肉を食べさせたことが無いからちょっと不安・・」
と思っている人に向けて書いていきます。
この記事を見ていただければ、愛犬に鶏肉をあげることが出来るようになりますよ。
鶏肉のメリットとして、初心者向けで調理がしやすい。
(電子レンジで大丈夫)
さらに、動物性タンパク質が豊富で他の肉と比べて比較的安いといったメリットがあります。
犬の先祖は狼で動物を狩猟して肉を食べていました。
またドッグフードの原料にも良く使われていることで有名です。
鶏肉は犬にとって栄養素が理想に近い食べ物といえるでしょう。
基本的な注意点や与え方などを主に説明して行きますので、是非最後まで読んでいってくださいね。
目次
犬に鶏肉をあげることについて
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鶏肉(とりにく)とはニワトリの肉のことです。
犬が大好きな鶏肉は低カロリーで脂肪分が少なく動物性のタンパク質が摂取できます。
私の過去話
昔、家の庭で犬とニワトリを飼っていた時がありました。
ほんの少し目を放した隙に飼い犬がニワトリに噛み付いたことがあります。
中型犬の雑種で外飼いでリードで縛っていたのですが、ニワトリまで届いた瞬間に噛み付きに行ったのです。
噛み付いている口をこじ開けて、必死になってニワトリを助けることが出来ました。
普段からいうことを聞く犬が、中々噛み付いて離そうとしなかったので相当食べたかったのでしょう。
ニワトリは幸い無事でした。
動物の本能の強さを小学生のときに実感しました。
鶏肉の栄養素
動物性の質以外に皮膚を作るコラーゲンなど様々な栄養素が摂取できます。
動物性タンパク質
犬の身体を作っていくのに一番大事な栄養素になります。
皮膚・毛並み・免疫組織などといった犬の健康を支える上で基礎的な役割を果たす栄養素です。
特に動物の肉はタンパク質を一番高い状態で吸収できます。
犬は人間の4倍ものタンパク質が必要です。
高価で良質なドッグフードほど動物性タンパク質が沢山(たくさん)含まれていることが殆どです。
コラーゲン
特に手羽先付近に多く含まれています。
美肌効果があるといったイメージをお持ちの人が多いと思います。
しかし、それだけではなく健康に強い関節を形成するのに必要な栄養素です。
また皮膚を強くする働きがあります。
ナイアシン
糖質・脂質・タンパク質を有効に代謝させて、循環・消化器・神経系統の働きを活発にする働きがあります。
鶏肉の部分別の特徴
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一概に鶏肉といっても部分によって栄養素など味が違ってきます。
初心者さんは手羽先以外の調理しやすいささみ・胸肉・もも肉を最初は選ぶことをおすすめします。
ささみ
部位の中で特にタンパク質が多く、低カロリーなのでおすすめです。
肉質も柔らかくて食べやすいし、手作りやトッピング・おやつ幅広い食べさせ方が出来る部位です。
ボディビルダーさんやダイエット中の方が食べたりするのことが多いことで有名です。
茹でてしまうと縮むといった特徴があります。
胸肉
脂肪が少なくあっさりとした味わいがあり、ささみと同じように低カロリーで高タンパク質です。
皮の部分には、脂肪が多いがグルコサミンやコンドロチンといった栄養成分があります。
もも肉
から揚げなどに良く使われる部位で鉄分とビタミンB2が豊富。
旨みが強く、柔らかいといった特徴があります。
細胞の老化を遅らせて動脈硬化を防止する働きがあります。
皮の部分は脂肪が多いので、カロリーや肥満を気にしているのでしたら取り除いても良いでしょう。
手羽先
鶏の翼に当たる部分でコラーゲンが豊富ですが脂肪分も多いです。
先の方に、小さな骨があるので、小さくカットして骨を取り除いてあげる必要があります。
小型犬などは特に骨に注意する必要があります。
鶏肉の大丈夫な調理法
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基本的に熱をしっかり加えてあげることが大切です。
電子レンジと鍋を使う方法があります。
調理する前に、鶏肉にほんの塩を少しだけまぶしたり水に入れてあげると良いでしょう。
鍋を使って茹でる方法
鍋に水を入れて沸騰したお湯で加熱する方法で、茹で汁もフードにかけることで食欲アップさせることが出来ます。
塩分が気になる方は塩を入れなくても大丈夫です。
もも肉の茹で方
①鍋に鶏肉を投入、水を肉が完全に浸るように入れる。
②ほんの少し塩を一つまみ入れる。
③加熱して中火でじっくり沸騰させてください。
④ぼこぼこ泡がでて沸騰したら火を止めます。
⑤鍋にふたをして、鍋のお湯が常温になるまで待ちます。
⑥一旦、鶏肉を出してきちんと加熱できているか確認します。
(肉の中がピンク色だったり、しっかり加熱していなかったらもう一度加熱させます。)
⑦食べやすい大きさに切って食べさせてください。
ポイントとして
なるべくじっくり茹でることで柔らかくなります。
沸騰しすぎないようする事がコツです。
ササミの茹で方
①鍋に水を入れて沸騰させる。
②ササミを入れて端で裏返す。
③蓋を閉めて火を止めて7~8分ほど余熱で加熱する。
ポイントとして
②のササミを入れてからの動作(ササミの裏返し→蓋を閉める→過熱時間が終わったら出す)の動作を早くすれば、鮮度を失わずに調理することが出来ます。
胸肉の茹で方
①お湯を水で沸かして沸騰させる。
②塩をほんの一つまみ入れる
③沸騰したお湯の中に胸肉を入れて、中火で2分ほど茹でる。
(あくが出るので取り除く)
④火を止めて30分ほど待つ。
⑤皿に移して、食べやすいサイズに切って完成。
電子レンジを使う方法
電子レンジで加熱する方法で、こちらも塩分が気になるのでしたら塩を振り掛けなくても大丈夫です。
あなたも一緒に食べたい場合は加熱し終わった後にねぎやポン酢など調味料をかけるとおいしく食べれます。
ササミの加熱方法
①塩をほんの一つまみササミに振り掛ける。
②ササミを耐熱皿にいれてラップで蓋をして電子レンジ(500W)で2分加熱する。
③ササミを一旦裏に返してまた1分加熱すれば出来上がりです。
ささみの大きさや熱加減により若干変わりますので調整してください。
もも肉の加熱方法
①もも肉をレンジ皿にのせて、火が通りやすいようにフォークで数箇所に穴を開けます。
②塩をほんの少し振りかけて、ラップします。
③600Wで3分間加熱して、終わったら裏返しにして600Wで2分間加熱します。
④加熱が終わったらそのままラップをかぶせたまま余熱で数分待って熱を通します。
⑤皿に移して加熱されているか確認します。
(加熱が不十分だったらレンジで更に1.2分加熱しましょう。)
⑥食べやすい大きさに切って出来上がりです。
胸肉の加熱方法
①鶏胸肉を厚さ2センチにカットします。
②皿に入れて、ほんの少し塩を軽く振ってあげてラップします。
③電子レンジで加熱します。
(600wで30秒~40秒・450wで2分・200wで4分)
④加熱して熱が通っていたら、食べやすい大きさに切って完成です。
(加熱が足らない場合250wで1分ずつぐらい電子レンジで加熱してください。)
鶏肉の加熱具合を確認する方法
どうしても鶏肉の加熱具合が気になる人の為に書いています。
焼き具合を確認する方法。
竹串を使う
竹串を肉に刺して5秒間待って、抜いた竹串の温度を直接触って確認する。
お風呂のお湯のよりも熱ければ熱はきちんと通っていることが殆(ほとんど)です。
切って色を確認する
鶏肉を上から包丁で切って色と温度を確認することで加熱具合が分かります。
もっと詳しく知りたい方は下記の料理サイトにアクセスしていただければと思います。
鶏肉をあげるときの注意点
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鶏肉にも菌があるので与える際に注意が必要です。
普段から肉料理をしている人でしたら常識の範囲内です。
しかし今回は初心者向けなので一応伝えておきます。
火を通して殺菌する。
腹痛や下痢を引き起こす可能性がある菌のカンピロバクターが高確率で鶏肉に潜んでいます。
加熱すれば菌は全滅するので、鶏肉は完全に火を通すようにしましょう。
食中毒の危険性もあるため、犬だけではなくあなたも注意する必要もあります。
カンピロバクターが完全に無くなる温度として、鶏肉の熱が通りにくい中心部を75℃以上で一分以上に過熱出来れば死滅すると言われています。
調理するときにネギや調味料を混ぜない
ネギやたまねぎ、酒や砂糖を一緒に入れて煮たり加熱しないでください。
ネギ類は一緒に過熱された成分が肉に移ってしまい、中毒症状を引き起こしてしまいます。
また調味料や酒もやめてください。
風味を出す為にほんの少しの塩一つまみ程度で十分です。
食べさせる量を守る。
犬には鶏肉がお勧めと伝えましたが鶏肉をあげる場合。
バランスを考えた良質なドッグフードを中心に鶏肉は全体のカロリーの2割程度までが良いでしょう。
3kgの犬に対して10~15g
5kgの犬に対して15~20g
10kgの犬に対して20~30g
15kgの犬に対して30~40g
上記の量を参考に調整して食べさせてください。
骨を食べさせない
骨は喉に突き刺さったり、ひかかったりするので危険です。
食べる犬もいますが、出来るだけ食べさせないほうが安全です。
鶏肉の部分によって骨がある部位があるので食べさせる時に気をつけましょう。
まとめ
犬に鶏肉をあげることについてまとめてみました。
メリット
動物性タンパク質を取ることが出来る。
栄養素が豊富
電子レンジでも調理できる。
注意点
最初は少量から食べさせて様子を見る。
しっかり加熱させる
食べやすい大きさに切ってあげる。
部位によって骨があることにに注意する。
最後に
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犬用おやつとして鶏肉を加工して売っている添加物まみれの製品より、鶏肉そのモノの方が栄養価も高く安全です。
鶏肉は他の肉より身近で安く手軽に入手できます。
肉は高いといった意見や犬には贅沢といった意見やイメージを持つ人も中にはいるかもしれません。
しかし、肉が1番犬の身体が求めている食材であることは事実です。
分かりやすく言えば、犬にとって肉は私達で例えると米やパンに近い食べ物です。
しかし毎日あげるのは経済的にもきつかったり、調理時間や手間がかかるしといった人が多いと思います。
そういった場合はたまにでも良いのでフードにトッピングしてあげる事で犬の食欲やタンパク質の摂取量・栄養素を底上げできるでしょう。
帰りのスーパーでもし安売りされていたら買ってきて調理してあげても良いでしょう。
愛犬に鶏肉を食べさせてあげた時のうれしそうな顔が目に浮かびます。
それだけで、愛犬との生活がより充実していくことでしょう。
鶏肉は経済的な所以外で、メリットしかないので始めての方でも是非挑戦してみてくださいね。