犬のしつけの「待て」の覚えさせ方を伝えていこうと思います。
なぜ、この真っ先にしつけをさせる必要があるか?
それは急な行動を起こさせないようにする為です。
とっさに犬に動いて欲しくないときなどは「待て」を覚えさせればその場で待つようになります。
本当に「待て」が出来るようになれば、愛犬の問題行動や事故などは80%防げることが出来ます。
たとえば散歩中にリードが何かの拍子に外れたときに待てが出来るようになれば、事故防止や、逃げることを防げます。
また犬の訓練をする上で「オスワリ」の次に覚えるのがこのしつけ「待て」です。
もし「オスワリ」がまだの人は「オスワリ」を覚えあせてあげてください。
「おすわり」リンク↓
犬に「おすわり」を覚えさせる方法。最初のしつけに簡単でおすすめ。
比較的簡単なこのしつけを覚えれようになれば次の「伏せ」にステップアップすることが出来ます。
犬に落ち着きと感情を抑える・我慢をするということを教えることができます。
人間と同じで、欲望を制御しないでそのまま育った犬は、わがままな性格になりやすいという傾向があります。
「待て」は感情を抑えることができるので、勝手な行動をする犬をコントロールすることが出来ます。
そのほかにもメリットだらけで簡単に覚えられることが出来るので是非最後まで見て行ってくださいね。
目次
犬のしつけ「待て」を覚えさせる方法
まずは「待て」と指示した時から解除する合図「よし」までジッとしておくことを覚えさせることから始まります。
はじめは家の中でトレーニングしてなれてきたら外でやるという方法でいきましょう。
しつけの「待て」とは何か?
「待て」とは。飼い主の「よし」という解除命令があるまでジッと座って待たせることです。
ほとんどの飼い主さんは待てができるといいますが、本当に出来るのでしょうか?
厳しいようですが「待て」とは何があっても待つということです。
どれぐらいから教えてもいいのか?
生後3ヶ月ぐらいから教えることが出来ます。
この時期が一番好奇心が強く社会化時期になりますので教えたことを良く吸収するようになります。
焦らず根気よく教えれば少しずつでも覚えてくれます。
「待て」の流れ
①座らせる
②待たせる
③解除する
④褒めた後にご褒美をあげる。
①から④の繰り返しです。
褒めるということを一緒に行ってください。
なぜかというとあなたから褒めてもらうために「待つ」のではなくご褒美をもらいために「待つ」ということ認識しますので、信頼関係が気築きにくくなってしまいます。
気をつけたいこと
最初は集中できる場所でやること。
他の家族がいた場合教える時は「待て」の合図は一貫して同じ「待て」にする。
必要なもの
普段食べているドライフードかあなたの犬が大好きなおやつなどを用意しましょう。
持ち運びしやすいようにポーチなどに入れておくことをお勧めします。
「待て」教え方
まずは「おすわり」で犬を座らせてください。
①犬の正面に目線を同じ少しこちらが高いようにして犬がお座りしやすいように目線を70度ぐらい上の方向を向かせます。
②ご褒美をひとつ手からにおいがわかるぐらい緩く握ります。
③お座りをしている犬の目線が少しあがる位置までを下げて「待て」の指示をします。
(ここで待たせる。最初は1秒など短い時間で切り上げてください。)
④「よし」と解除の支持を出して、手の平を犬の口の高さへ持って行き、ご褒美をあげてほめてあげましょう。
③から④の間の「待て」から「よし」の感覚ですが、最初から長時間待たせるのは難しいので最初は1秒、出来るようになったら3秒・5秒、8秒・・・最後は1分と少しずつ伸ばしていきましょう。
(その間に動きそうになったら、ご褒美を持っているこぶしを高くして「待て」と再度指示をしなおします。動いたらご褒美が貰えないことを伝えましょう。)
注意して欲しいのは、犬が動き出したタイミングでご褒美をあげないようにしましょう。
ポイント
犬が我慢できずに動きそうになったら「よし」をして解除をしてあげましょう。
特に最初の方は失敗させないことがポイントとなりますので、犬が我慢できずに動く前に解除してあげましょう。
紛らわしい動作や手はあまり動かさないようにしてあげてください。
「待て」といいながらご褒美を近づけたりあげてしまうと、犬が混乱してしまいます。
犬が待っている間は手を動かさないでください。
待ったらいいことがあると犬にしっかりと教えるのです。
次の課題
ご褒美を手に持たずに挑戦してみよう。
30秒ほど待てを出来るようになったら、ご褒美を持たずに「待て」と指示を出して待たせてみましょう。
その際に、手の平を犬のほうに向けて指示を同時に教えても良いでしょう。
「よし」の合図で褒美をあげてほめて上げましょう。
この場合も1秒から3秒・5秒と少しずつ伸ばしていきましょう。
散歩の場面での挑戦
散歩中でも「待て」ができるように、犬と一緒に歩いている時の位置をイメージしてトレーニングしていきましょう。
散歩の位置と同じように犬の横に立って「待て」の指示をだします。
この場合も同じで少しずつ待つ時間を延ばしていきましょう。
時間を延ばすだけではなく時には短くしたり、長くしたり、変化をつけて練習してください。
上手くいかない時
失敗した時は、前のステップに戻ってもう一回やり直してください。
出来たらまた、次の段階でステップアップしていく、この繰り返しをして少しずつでも良いので愛犬と一緒に覚えていきましょう。
場所を変えてみたり色々ためしてみるもの良いでしょう。
「待て」を覚えさせるコツとして
この「待て」というしつけは動かないことを欲求するので犬はストレスを感じるしつけになります。
なるべく楽しく犬にやる気を出させることが重要になります。
出来るだけ犬に失敗させないように、犬の様子を観察して実行することがだいじです。
急にステップアップしない
犬が集中できる時間は5分から15分です。
ですので大体1日10分ぐらいにしてあげてください。
「待て」のトレーニングは犬にとってかなり集中することになります。
覚える期間も1ステップを1週間以上かけて覚えるぐらいに見ておいたほうが良いでしょう。
いぬが飽きてしまったり、集中力が無くなって失敗してしまう前にトレーニング切り上げるか終わらせる判断も大切です。
最後に成功して褒められて終わることが理想です。
最後に・・・
あなたも一緒にゲーム感覚で楽しんでください。
実はこれが一番大切かもしれません。
習得するまでに時間が掛かる場合が多いので地道に続けることが大切です。
公園で子供に野球を教えている親子を見て思ったのですが、教えている親のほうが真剣になりすぎると表情が硬くなったり、声がきつくなったりしています。
対する子供のほうは、緊張して楽しめていなかったように思います。
犬は相手の表情や感情を鋭く察することが出来るので、あまりにも熱が入ってしまうと、あなたの愛犬も緊張して萎縮してしまう可能性があります。
そうなってしまうと犬も怖がって、上手くいかなくなる可能性が出てきます。
慌てずゆっくり、やさしく教えてあげてくださいね。
「待て」は外で効果を発揮することが多いのでのできちんと出来るように何度も根気よく挑戦してくださいね。
そして成功できた時は思い切って褒めてあげましょう。
凄く大げさに褒めてあげてください。
犬にとっては、それぐらいの勢いで褒めてもちょうど良いぐらいです。