犬にトマトってあげても良いの?大丈夫?食べさせ方と注目したい成分のリコピンについて答えていきます。
「トマトって料理に使ったりするけど一人暮らしていたら、余り気味になるなぁ」
「もし、トマトを愛犬に食べさせることが出来るなら、食べさせてみたい」
私達がサラダを食べているときに、愛犬が何か食べたそうにしていたり料理で使いきれずに冷蔵庫に余っていたりするトマト。
有効に使えればとても嬉しいですよね。
実はトマトは好きな犬が多く、老化を防ぐアンチエイジング効果や発ガン性を予防する効果もあるのです。
あなたの愛犬も毎日同じドッグフードばかりではなく、水分も同時に取れる水水(みずみず)しい野菜などの新鮮な食べ物を食べることで、ストレスも軽減されて心身共に健康になれることでしょう。
しかし、トマトを与えることで少しだけ気をつけなければいけない点があります。
それは以下の通り。
①ヘタを取ってあげること。
②きちんと完熟したトマトをあげること。
③食べさせる量をきちんと守ること。
この3つで大丈夫です。
今回は初心者さん向けなので、それ以外にも細かい注意点など深掘りしていこうと思います。
更にトマトに含まれるとても有効な成分のリコピンの効果とメリットについても伝えていこうと思います。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
犬にトマトを食べさせる事について(気をつければ大丈夫)
人間にとってトマトは凄く健康に良い野菜です。
もちろん犬にとっても様々な有効な成分が入っていますが、元々犬は肉食に近い動物なのでトマトを消化するのがそこまで得意ではありません。
ですから、あげるとしてもたまに気分転換ぐらい食べさせるぐらいで良いでしょう。
完熟したトマトを与えること。
あたえる時は完熟した、赤いトマトをあげるようにしましょう。
完熟していない青いトマトは、トマチンという有毒な成分が入っています。
このトマチンはアルカノイドという有機化合物の中にあるもので、ジャガイモの芽と同じソラニンにも同じような成分が入っています。
このトマチンはトマトの葉っぱやヘタ・茎・花の部分にもありますので、愛犬に食べさせる時はヘタを取ってあげてくださいね。
未完熟のトマトの味には特徴があり、口に入れた瞬間に、舌や頬にピリピリとした、刺さるような刺激があります。
私達は上記のようにいったん舌で味を確認して大丈夫な食べ物か身体で判断できます。
しかし、犬の場合は食べたものを咀嚼(そしゃく)しないで、そのまま飲みこむといった場合が多いので特に注意が必要です。
トマトのアレルギーについて
当然ですが、トマトに対するアレルギーがある場合はあげないでください。
アレルギーか分からない時で始めて与えるときは、少量ずつ食べさせていきましょう。
もし食べた後に何らかの異常が発生した場合、少し様子を見て回復を待つか、いっこうに回復しないようであれば早めに獣医さんに診て貰いましょう。
吐気(はきけ)
下痢(げり)
嘔吐(おうと)
食欲不振(しょくよくふしん)
腹痛(ふくつう)
特に私達が飼っている小型犬は身体に影響が出やすいから、気をつけた方が良いわ。
トマトを必要以上に食べさせない
トマトの皮の部分は特に消化しにくいといわれています。
またトマトも他の野菜と同じで食物繊維と水分が多いので、与えすぎると消化不良を起こして下痢をすることがあります。
食べさせる量をきちんと守ってください。
愛犬が喜んで食べるからといって、常食させてしまうと栄養が偏ってしまうばかりか、ドッグフードを食べなくなってしまいトマトばかりを求めてしまうようになってしまいます。
トマトをあげる量について
トマト1つで大体200gの量があります。
食べさせる量を目安にするとトマトの場合は以下の量が基準になっています。
1日に犬に食べさせるトマトの量
体重3kg以下の犬でトマト8分の1(25g)プチトマト1個
体重5kgの犬でトマト4分の1(50g)プチトマト2個
体重10kg前後の犬でトマト半分(100g)プチトマト4個
体重25kg以上の犬でトマト1個と半分(300g)プチトマト8個
トマトのカロリー自体は、100gに付き19㌔Calと低いので、肥満の心配は考えないで良いでしょう。
トマトの栄養成分
ビタミンCをはじめとする様々な栄養素が入っています。
ビタミンCとリコピンが同時に抗酸化作用とがん予防や老化対策できるので特に効果的といって良いでしょう。
ビタミンC
トマトはビタミンCが豊富で抗酸化作用を持っており、体の免疫力をあげることに貢献します。
リコピンと一緒に摂取することで、皮膚、骨、関節系、などを作るコラーゲンができるのを補助します。
犬は人間と違ってビタミンCを身体で作ることが出来ますが、ストレスや体調によって不足する事があります。
常に十分なビタミンCを摂取することで、犬の健康を維持することが出来るといえるでしょう。
βカロチン
トマトの成分にはβカロチンが入っており、犬の目に栄養を与えることが出来ます。
緑内障や白内障を予防する効果があるので老化対策にもおすすめといえるでしょう。
カリウム
体内に増えすぎた余分な老廃物やナトリウム(塩分)を排泄させるは働きがあります。
また、刺激神経を伝達する役割や、心臓や筋肉の働きをコントロールするのに必要となる栄養素です。
植物繊維
腸の動きを活発にして、適度な刺激を送ることにより、便を外に促して便秘を予防します。
犬に有効なリコピンという成分。
冒頭で説明したとおり、トマトには主成分としてリコピンという成分が多く入っていて、トマトの真っ赤な色素の成分にもなっています。
リコピンの効果として体内の酸化を防ぐ抗酸化作用を持っていて、いらなくなった活性酸素を排出します。
活性酸素を除去することで、血流を良くしたり、血管の劣化予防などによってガン予防が見込めます。
抗酸化作用は細胞の老化予防にも良いといわれています。
活性酸素は留守番や運動の出来ないことで、欲求不満などのストレスを抱えると犬の体内で発生するといわれています。
普段から運動したくても、留守番が多かったりする犬にとってリコピンを与えることはとても有効です。
おすすめのトマトの与え方
トマトの有効成分のリコピンは脂溶性なので、水や油に付着する性質があり、更に加熱するとリコピンの吸収量が3倍近くに増えることが明らかになっています。
またトマトに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいといった特徴があります。
そしてトマトの皮の部分も加熱することで、柔らかくなり生の時より消化不良を起こしにくくなります。
上記の理由の通りおすすめは加熱してあげることが良いといえるでしょう。
加熱する方法としては、スープにしたり、直接フライパンで加熱してあげるといった方法がお勧めです。
トマトを生で与える場合
名まで与える場合は特に消化しずらいので、できるだけ切って与えることをおすすめします。
1cm×1cmぐらいに切ってあげるとたべやすくなり、犬の身体にも消化しやすくなるといえるでしょう。
下記にトマトの切り方の動画を参考に貼り付けていますので、分からない方は是非参考にしてくださいね。
また、ミニトマトの場合も小さいからといって、小型犬にそのまま食べさせるよりも、半分か4分の1にして切ってあげる事をお勧めします。
(動画時間36秒ぐらい)
トマトをフライパンで炒める場合。
フライパンにオリーブオイルを引いて加熱してあたえてみても良いでしょう。
油にもリコピンは染み込むのでおすすめです。
またトマトを煮て煮汁と一緒にあたえることも良い調理法といえます。
煮汁をスープにしてフードにかけたり、トマトを煮込んだり、炒めたりした物などをフードにトッピングするのがお手軽でおすすめです。
さらに好きなお肉と一緒にトマトを煮込んでみても良いでしょう。
煮込む際は調味料などは一切入れないでくださいね。
人間用の調味料を与えると塩分や糖分過多になってしまい糖尿病や肥満になってしまう恐れがあります。
生の場合はヘタをしっかり取り除いて、皮を剥いて取り除いてあげることをおすすめします。
トマトの皮を簡単に剥く方法
トマトの皮をむくのが面倒くさいといった人のために簡単な剥き方を伝えていきます。
お湯で茹でる場合
①トマトに十文字に切り込みを入れます。
②沸騰したお湯にトマトを投入します。
③少し待って、皮がめくれてきたら、トマトを取り出します。
④トマトをザルなどにうつして水で冷やして、皮がめくれた所から剥きましょう。
動画を貼り付けています。
(動画では包丁で剥いていますが、直接手でも剥くことが出来ます)
直接ガスコンロの火で焼く場合(トマト1個)
①トマトのヘタの部分にフォークを刺してください。
②ガスコンロの上にトマトを持っていって、フォークを持ったまま直接火に当てて焼いてください。
③トマトに満遍(まんべん)なく火が当たる様にフォークをくるくる回してあげましょう。
④トマトの皮が剥がれれきて、黒くなって皮が剥けてきたら加熱おわりです。
⑤冷水で冷やして手でむいてください。
(フォークが厚くなるので、軍手や料理用の手袋などを使いましょう。)
一応分かりやすいように動画を貼り付けています。
トマトの加工品をあげる場合
トマトを加工した、ケチャップなど加工された調味料がたくさん市販されていますが、基本的にはあげないほうが良いでしょう。
人間用に味付けされているので、塩分や糖分が多いことがあり中には、玉ねぎやにんにくなどの犬にとって危険な食材が入っている可能性があります。
トマトジュースは塩分が添加されていない物が望ましいといえるでしょう、
またトマトの缶詰の場合もジュースと同じで原材料がトマトだけしか使っていない場合でしたら大丈夫です。
もし犬にトマトの加工品をあげる場合は、しっかりよく成分を確認する必要があります。
理由として一緒に玉ねぎなど犬に有害な成分が混じっている可能性が高いからです。
トマトについてまとめ
トマトは完熟した物を与えること。
ヘタは取り除くこと。
与えすぎに注意。
リコピンは発ガン性と老化を防止する働きがある。
夏バテにおすすめ。
カロリーが低いのでダイエットにも。
加熱するとリコピンを有効に摂取することが出来る。(約2.7倍)
最後に・・・
手軽に1年中スーパーなどで手に入れることが出来るトマトは万能な野菜ともいえるでしょう。
ビタミン・ミネラル分も豊富で水分も多くカロリーが低いため、ダイエットやおやつ夏バテ防止にも効果的です。
煮汁やトマトをフードにトッピングするだけで、愛犬は喜びます。
軽くトッピングしてあげるだけでもいいのであなたも是非、挑戦してみてくださいね。
冒頭で話したとおり、トマトは特に女性の方にも美容やアンチエイジングにも良いのでお勧めですよ。
トマトに沢山含まれている、ビタミンCは肌つやを良くするので、たとえ犬が食べなくてもあなたが食べても良いのです。
うちの愛犬2匹(シーズ)もトマトが大好きで、料理に入っているトマトの臭いを嗅ぎ付けたら頂戴と前足をひざにかけてきます。
リサーチ中に犬がトマトを食べている犬の動画見ていたのですが、トマトを食べている犬はシーズが多いようです。
もしかしたら、シーズはトマトが大好きかもしれません。
もし、私と同じシーズーと一緒に暮らしている人がいたらあげてみてください。
きっと喜んで食べてくれるでしょう。
でも、中には苦手な犬もいると思いますので、そういった場合は無理に食べさせない様にしてくださいね。
あなたが、楽しい愛犬ライフを送れることを祈っております。