犬にブロッコリーを始めてあげてみたい人に向けて食べれるように説明します。
「野菜をあまり犬にあげたことがないけど、ブロッコリーって犬にあげても大丈夫?少し不安・・・」
「初心者なので安全にブロッコリーを食べれる方法があれば知りたい。」
と思っていたり、悩んでいる人に向けて書いていきます。
もちろんブロッコリーは食べさせても大丈夫ですよ。
この記事を読んでもらえれば、ブロッコリーの与え方を完璧に覚えることが出来ます。
しかし、食べさせる前にひとつ気を付けて欲しいことがあります。
甲状腺に疾患などを持っている愛犬の場合は獣医さんに相談したり気をつける必要があります。
理由としてブロッコリーには甲状腺を低下させる成分があるからです。
この点さえクリアー出来ていれば大丈夫です。
「でも、ブロッコリーってあんまり味がしないし犬にとって美味しいの?」
という意見がありそうですが、実際に食べさせてみないと分からないと思います。
しかし、一度食べさせたら愛犬がブロッコリーを大好きになったという飼い主さんから報告もあります。
さらに栄養素も豊富なのでブロッコリーは人間だけではなく、あなたの愛犬にもお勧めできる野菜です。
そのほかに食べさせる方法や気をつける点などがありますのでぜひ最後まで読んでいってくださいね。
(目次の部分をクリックしていただければその箇所に飛ぶことが出来ます。)
犬がブロッコリーが食べることについて
ブロッコリーは大根やキャベツと同じアブラナ科の植物です。
サラダにも入ってたりとても身近な野菜として有名ですよね。
ブロッコリーの栄養素
ビタミンCやミネラルなどを多く含んだ身体を健康にしてくれる食べ物です。
特にビタミンCはレモンより多く豊富です。
また100gあたり33kCalとカロリーも低くダイエットにも効果があります。
ビタミンC
ウイルスや細菌に対しての抵抗力を付けて病気になるのを防ぐ役割があります。
体内の酸化を防いで、ガンや老化を予防する働きがあります。
また、コラーゲンを有効に作るために必要になるので皮膚や毛並みを健康的に保つのに必要です。
ビタミンK
骨を丈夫にしたり、怪我をした時に血を止める効果があります。
βカロテン
犬の体内でビタミンAに変換されます。
抗酸化作用があり、ビタミンCと一緒に老化防止やガンを予防する効果があります。
カルシウム
骨や歯を強くして健康に保つ役割があります。
鉄分
血液の酸素を効率よく循環させて、身体の調子を整える役割や貧血を予防する働きがあります。
カリウム
体内にある余分なナトリウムや老廃物を尿にして外に出して、体内の水分をきれいに循環させる効果があります。
食物繊維
胃腸の調子を整えて、程よい刺激をあたえることで便秘予防に役立てます。
スルフフォラファン
ブロッコリー特有の成分で、抗酸化作用と毒素を排出させる働きがあります。
犬にブロッコリーを食べさせる方法
ブロッコリーの与え方として、加熱と生の2通りがありますが加熱させること定番のようです。
また、加熱するしないにしても愛犬の食べやすいように出来るだけ小さく切ってあげることをお勧めします。
また、茎の部分は特に固く食物繊維が豊富で消化しにくいです。
食べさせるのなら出来るだけ過熱したり小さく切ってあげることをお勧めします。
生であたえる場合
生のほうがビタミンCを多く取ることが出来ます。
ですが、消化不良を起こさないためにも出来るだけ下記の方法をお勧めします。
①小さく切ってあげる
②ミキサーなどで細かくしてあげる
加熱する場合
加熱させる方法は蒸す方法と炒める方法の2つありそれぞれに特長があります。
加熱することで柔らかくなり、消化もしやすくなるといった長所があります。
ブロッコリーをお湯で茹でるor蒸す
シュウ酸カルシウムがお湯に逃げていくので、尿路結石などの心配がある犬に対してお勧めです。
しかし、水溶性のビタミンCも半分になってしまうといった欠点もあります。
煮汁はシュウ酸カルシウムが残っているため摂取させたくなかったら捨てましょう。
加熱と水分を含むことで柔らかくなりブロッコリーの野菜汁も出ているので一番美味しく食べられます。
調理法
①鍋やフライパンに水を入れて沸騰させます。
②ブロッコリーを入れて、蓋をして3分~4分ほど待ちます。
③蓋を開けて、フライパンを揺らしながら、水気が無くなるまで加熱します。
(この時に焦がさない様に気をつけましょう)
④鍋に水気が無くなったら出来上がりです。
ブロッコリーをフライパンで炒める
ごま油やオリーブオイルを引いて炒めるといった方法も有効です。
香ばしい香りがブロッコリーの美味しさを引き立てるので、食欲を増加させる効果があります。
調理法
①フライパンにオリーブオイルやごま油を敷いて中火で加熱する。
②フライパンが暑くなったら、茹でたブロッコリーを入れる。
③炒めて出来上がりです。
(炒める時間はお好きなように調整してください)
犬にブロッコリーを与える量
ブロッコリーは栄養もあるのでお勧めですが、それは適量を与える場合です。
消化不良や栄養不足を引き起こさないためにも食べさせる量を守ってください。
おやつやトッピングの量として1日の必要カロリーの10%から20%ぐらい程度で十分です。
下記の量を参考にしてもらえればと思います。
体重3kgの犬に対して18gぐらい
体重5kgの犬に対して30gぐらい
体重10kgの犬に対して50gぐらい
体重15kgの犬に対して65gぐらい
犬により個体差がありますので調整してあげましょう。
犬がブロッコリーを食べる時の注意点
冒頭で伝えた、甲状腺機能低下の注意点とその他に気をつける点について書いていきます。
甲状腺に病気や不安がある犬に気をつける。
大根やブロッコリー・キャベツに類するアブラナ科の野菜には甲状腺の機能を下げる「ゴイドロゲン」といった成分が含まれます。
不安な場合は獣医さんに相談したり、与えるのを止めたほうが良いかもしれません。
シュウ酸カルシウム
ブロッコリーには、シュウ酸カルシウムが含まれます。
シュウ酸カルシウムは大量に摂取すると犬の体内で結晶化してしまい、尿路結石になる可能性があります。
特に過去に結石になった犬は注意が必要です。
お湯で加熱や茹でたりすることでシュウ酸カルシウムは減らすころが出来るので不安な方は茹でることをお勧めします。
食べさせすぎない。
犬は肉食よりの雑食ですので、野菜を消化する期間が人間ほど発達していません。
食べさせすぎると消化不良になり下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性があります。
アレルギーや身体に合わない犬もいる。
始めはごく少量からあげて様子を見てください。
そして大丈夫だったら、少しずつ量を増やしていくといったあげ方がお勧めです。
中にはアレルギーや身体に合わない犬もいます。
症状として下記の症状が出ます。
下痢や嘔吐
皮膚を痒がる
目が充血する
元気がなくなるなど
上記のような症状が見られたらあげるのを中止して、いったん回復するまで様子を見ましょう。
症状がひどくなったり、治らない場合は獣医さんに相談しましょう。
調味料などは一切加えない
犬にあげる場合、人間用の調味料で味付けすると塩分や糖分の過剰摂取になってしまい肥満や糖尿病になる恐れがあえいます。
犬にとって野菜は素材の味だけで十分美味しさを感じることができます。
調味料は一切かけないようにしてください。
まとめ
分かりやすいようにまとめてみました。
メリット
ガンや老化防止。
栄養価が高い。
便秘予防。
ダイエットに良い。
注意点
甲状腺に疾患がある犬には気を付ける。
(獣医さんに相談する)
食べさせ過ぎない。
調味料を加えない。
初めて食べさせる場合は少量から与える。
知識として
ビタミンCはレモンより多い。
お湯で茹でるor蒸せばシュウ酸を抜くことが出来る。
(ビタミンCも少なくなってしまう)
小さく切って、加熱すると消化しやすくなる。
最後に
ブロッコリーは喜んで食べる犬もいますが、たまに食べさせる程度で良いでしょう。
常にトッピングしてしまうとそれが普通になってしまいドッグフードだけだと物足りなくなり食べなくなってしまう可能性があります。
愛犬が喜んで食べるからといって与えすぎは逆効果になってしまいます。
食べさせる量と頻度はほどほどにしてくださいね。
一緒に同じ野菜を食べる事で愛犬との楽しい時間を作ることが出ます。
またブロッコリーは犬だけではなく、あなたの健康と美容にも良いので是非この機会に挑戦してみてくださいね。