犬の分離不安症の原因と予防・対策や直し方ついて書いていこうと思います。
「仕事から疲れて帰ってきたのに、お部屋がめちゃくちゃ・・・ゆっくりしたいのに掃除しないといけない・・・はぁ・・」
「賃貸なのに留守中に部屋の建具などが噛まれていて、退去する時に高い修繕費を請求されそうで不安」
といった悩みを抱えている人に対して伝えていこうと思います。
もしかしたら、あなたのわんちゃん・・・分離不安症になりかけているか、、、既になっているかもしれません。
この記事を読むことによって、分離不安症について詳しく知ることで、事前に防ぐことや、収まることや直すことが出来るようになるかも知れません。
もし、少しでも解決できたら、仕事中の不安がなくなり今よりも仕事に集中できて、信頼関係が強くなり、更に愛犬と充実した楽しい生活を送れるようになります。
是非最後まで読んでいってくださいね。
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目次
犬の分離不安症について原因と予防する方法。
分離不安症とは
あなたへの依存心が強い犬に現れる症状で、離れると問題行動を起こしてしまう心の病の事を指します。
問題行動の例としてあなたが離れると以下の症状が現れます。
落ち着きが無くなる。
吠えたり鳴き続けたりする。
わざといつもと違う場所でトイレをする。
同じ部屋にいても飼い主さんと少しでも離れることができない。
パニックを起こして暴れる。
失禁する
体の震えが止まらない
固まって動かなくなる
留守中に家の物を破壊する、食べる
飼い主以外のいうことが聞けない、聞かない
などなどさまざまな困った症状があります。
なぜ起こる?犬の分離不安
犬という動物は元々群れで暮らす習性があり、単独で行動することがとても苦手で、あなたが離れると一人になり、急に不安を感じやすいのです。
あなたが出かけたらもう帰って来ないんじゃあないか?
留守中に、何か怖いことが起こるかも知れないといった不安を抱えています。
その不安が原因で上記のようなさまざまな問題行動を引き起こしてしまうのです。
犬独自の症状で厄介(やっかい)だなと思うかもしれませんがそれは、私たち人間も同じでストレスや不安の状態が続くと、パニックになったり、冷静な判断ができないときがあります。
こういった状態に近いのではないでしょうか?ですから、あなたが気長に取り組んであげる必要があります。
分離不安症の原因
犬の性格によるもの
犬の性格や環境が原因の場合、甘えん坊の愛犬の性格によるものが多いケースです。
こういったとても依存心が高い犬は常にあなたが近くにいないと不安になり、日常生活すらできなくなってしまう場合があります。
こういった様子が見られる場合、あなたの愛犬は、いつも近くにいることが、普通の状態という認識を抱いています。
そして、あなたが離れると、普通の状態では無いと思っているので、分離不安の症状が出ます。
特に一人暮らしでワンちゃんと一緒に生活している人や、いつも抱っこをしているといった人など、気が付くと犬と体が触れている。
またトイレやお風呂に行くときもドアまで付いてくるという生活スタイルを送っている環境や家庭で見られる特徴があります。
飼い主が原因の場合
もうひとつはあなたに原因があるケースです。
犬を可愛がることはとても良いことだと思いますが、過剰に可愛がりすぎたり褒めすぎたりすることで分離不安の原因となることがあります。
特に女性の方に多いと思いますが、知らないうちに結構な頻度で高いトーンで話している場合があります。
高いトーンの声で話しかけていると、愛犬は興奮してハイテンションの状態になります。
次第に高いトーンで話すのが癖になっていると、あなたといると常に愛犬は高いテンションになっているのです。
それがあなたといるときの状態になってしまいます。
いざ、あなたと離れてしまうとテンションが急にさがり、不安な気持ちが次第に大きくなり落ち着いた状態でいることが難しくなってしまうのです。
分離不安で起こる犬の障害
分離不安を患(わずら)っている犬はとても大きなストレスを抱えてしまいます。
あなたがお仕事に出ている間、健全な犬でしたら飼い主さんと離れていてもゆっくりお留守番ができます。
しかし分離不安を抱えている犬は、不安を抱えながら、いつあなたが帰ってくるのかと神経を研ぎ澄ませている状態になります。
そして少しの音や変化にも敏感になり、不安からの重度のストレスが重なりパニックになり問題行動を起こしてしまうのです。
問題行動を起こしている間も常に不安で、ゆっくり体と精神を休ませることができなくて、さらにストレスを抱えてしまうという悪循環(あくじゅんかん)に陥(おちい)ってしまいます。
この状態が続くとストレスホルモンが分泌されて、病気になったり、自傷行為(じしょうこうい)などを起こしてしまい愛犬の身体に症状や傷が出てくることも。
部屋が滅茶苦茶になっていても怒らないで
仕事から疲れて帰ってきたのにお部屋の中がぐちゃぐちゃにされていた場合。
明日も仕事なのにお部屋の片付けをしないといけないし、あなたも身身も凄く不安やストレス、疲れが溜まってしまうと思います
大声で怒鳴りたい気持ちや、やり場の無いイライラやストレスを抱えてしまう気持ち・・・辛いですよね。
しかし、感情を爆発させて怒ったりしたら愛犬にさらにストレスが掛かり逆効果になってしまいます。
感情に支配されないでください。
分離不安症の愛犬も物凄いストレスを抱えているのです。
愛犬のことも考えてあげてくださいね。
私たちは外の世界があり、色々な人との楽しい時間やコミュニケーションがとることができるでしょう。
しかし愛犬はコミュニケーションや一緒の時間を過ごす相手はあなたや家族しかいないのです。
あなたがワンちゃんと一人暮らしでしたら、世界中であなただけです。
分離不安は心の病気であることを理解してあげてくださいね。
帰ってきたら、やさしく声を掛けてあげたり、散歩に行ってあげたり、家の中で遊んであげてください。
そして、できる限り早めにワンちゃんの不安を取り除いて、健全な状態に回復させることを優先させてあげてくださいね。
分離不安を和らげるor抑える方法
出かけるときや、仕事中でもなるべく留守中でもよい子にしていて欲しいですよね。
そのために、下記による色々な方法がありますので、是非試してみてください。
黙って出かける
愛犬に感付かれる様に、着替えや準備をしてしまうと、これから出かけるといったことが伝わってしまい不安を煽ってしまいます。
出かける30分~1時間の間はあまり愛犬に構わずに、「気づいたらあなたが外出していた」といった状況を作り出して、愛犬が一人で家にいることは普通だと認識させることが大切です。
仕事から帰ってきても無視する
仕事から帰ってきても、愛犬が構って欲しいため、ちょっかいを出してきますが、あえて無視して興奮が収まるまで、待ちます。
2~3分経過して愛犬が落ち着いたら、構ってあげるようにしてください。
ストレスを解消させる
普段からストレスが溜まっているので留守中にフラストレーションがたまってしまい、破壊行動をすることが多いようです。
日ごろから散歩や、遊んであげたり、犬の欲求を満たしてあげることが大切です。
運動したい欲求や、噛み付きたい欲求などを満たしてあげましょう。
また、ドッグランになどに連れて行って、運動と一緒に社会化をさせることもお勧めです。
あなたと一緒だけが楽しい世界ではなく、色々な人や犬とも楽しく遊べるといったことを教えてあげましょう。
叱らない
破壊行動を起こしたら、叱らないで黙って片付けましょう。
例え叱っても犬はなぜ叱られているか、理解できませんし、覚えていません。
更にあなたが怒ってしまうと、破壊すれば構ってもらえるようになると、愛犬が覚えてしまい、いつまでたっても破壊行動が直らなくなります。
自立心を育てる
愛犬が甘えてきても、たまには無視したり、あえてそっけない態度を取る事も大切です。
構うから甘えてくるのです。
心を鬼にして、たまには突き放してみてください。
分離不安を相談できるトレーナさんが経営しているペットホテルなど、同じ犬を飼っている友人にも預けてみてはいかがでしょうか?
短い時間の留守番の訓練をさせる。
数十秒~数分の間ドアを閉めて愛犬を部屋に一人っきりにさせて、プチ留守番訓練をしましょう。
短い時間に慣れてきたら少しずつ、留守にする時間を長くしてあげてください。
訓練中、帰った時は留守番をしていたからといって、絶対褒めないで無視してください。
あなたが家にいなことが普通と認識させるのです。
これを繰り返すことで、犬にとってあなたが家に居ないことが当たり前になって、留守番に慣れる様になって行きます。
出かける前に散歩させる
朝出かける前に散歩をさせて、できるだけエネルギーを消費させてあげてください。
部屋に帰ったら、ご飯を食べて後はあなたが帰ってくるまで寝るだけといった生活パターンが出来たら一番よいですが、なかなか上手くいきません。
さらに愛犬が散歩から疲れて寝てるうちに、仕事にいければ一番理想的なのですが。
挑戦してみるも全然ありです。
おもちゃを置いていく
留守の時はできるだけ暇を感じさせないことが大切です。
犬用のおもちゃを出かける前に、愛犬に渡して仕事へ行きましょう。
おもちゃの中にフードやおやつを詰めるタイプのゴンクというおもちゃはお勧めです。
出来るだけ中の、おやつを取られないように詰め込むようにしましょう。
おやつを取り出せないようにして、長時間遊べるようにするためです。
家に帰ってきたらすぐに回収して、おもちゃの特別感を出して飽きさせないように工夫してください。
寂しさを紛らわせる
もし、家に帰って、すぐテレビをつけている生活習慣があるのでしたら、テレビをつけて出かけるといった方法もお勧めです。
落ち着く音楽を聞かせる
犬が、落ち着くBGMをyoutubeで流して出かけるといった方法があります。
音楽を聞かせたら「急に犬が吠えなくなった」などコメントを見たら分かるんですが、意外と効果があってみんなびっくりしています。
下記のBGMは一例で、ほかに様々な種類のBGMがあるので、是非色々試してみてください。
ドッグトレーナーに預ける
最終手段になりますが、トレーナーさんに預けることで、治ることが多いようです。
泊り込みになるので、その間は愛犬に会えない事と、料金が高いのが難点です。
愛犬の分離不安を予防する心構え
愛情を注いであげたい気持ちは分かりますが、注ぎすぎると愛犬はあなたへの依存心が高くなってしまいます。
ですから過剰に愛情を注ぐことを控えて、適度な距離感を保ちながら生活をするということも大事ということを常に心がけておくとよいでしょう。
そして、適度なコミュ二ケーションを普段から行い信頼関係を構築していくこと。
犬にも命令ばかりではなく、自分の意思で判断させて行動させてあげましょう。
愛犬を立派に自立させてあげることも、あなたに必要とされる使命と責任といえるでしょう。
最後に・・・
特に小型犬や愛玩犬として育てられた犬種や、昔捨てられた犬はその傾向が強く、上手いようにあなたに甘えてきます。
犬の分離不安は飼い主が原因で発症してしまう確立が高い精神病です。
残念ながら、分離不安はすぐに治る病気ではありません。
どんな時や場面で愛犬が不安な気持ちになるのか、よく観察して気づいてあげることが大切です。
ワンちゃんが分離不安になって困るのは私たちです。
一緒に暮らしている私たちが幸せにならないと愛犬も幸せになれないということを忘れないでください。
焦らずゆっくり直していきましょう。
最後はあなたとの信頼関係になります。
愛犬に「あなたは絶対帰ってくる、私を見捨てたりはしないと思わせることが大切です」
諦めずに根気よく行動していけば必ず直ります。