犬の知能を理解してあげることで、あなたと愛犬はより楽しく充実した毎日を送れることでしょう。
動物たちは私達と同じ知能を持っており、特に犬は私達が思っているよりも遥かに賢い生き物です。
普段の生活の中で愛犬に対してなぜ何回も注意しても分かってくれないんだろう。
そういった事を無くすためにまずはあなたが犬の知能について詳しく知る必要があります。
ここでは愛犬と生活する時になるべく苦労しないために犬の知能について話していこうと思います。
犬の事を理解してあげることで、愛犬と充実した生活が送れると思います。
是非最後まで読んでいてくださいね。
目次
犬の知能についての説明
知能とはどういうこと?
知識と才能などと辞書でいわれていますが、詳しく話すと理解力・分析力・解析力・予想力・展開力の総称です。
しかしこれは人間レベルのことで犬用に分かりやすく簡単に置き換えると。
教わった事の理解と予想して最適な状態を導き出せる頭の能力ということになります。
「待て」や「オスワリ」「フセ」といったしつけは、知能の後に行動が加わります。
しつけを覚えさせるという事は、犬がしつけを頭で理解・的確に判断して行動を起こさせるということです。
人間にたとえるとどれくらいの知能なのか?
犬の知能は人間に例えると一般的に2歳から3歳の子供の知能を持っているといわれています。
犬と人間の脳みそは同じような構造だと研究で発表されています。
人間の子供は2歳から3歳児になると簡単な言葉をしゃべったり、コミュニケーションを取る事が出来るようになります。
同じぐらいの知能がある犬は簡単な言葉は覚えることが出来ます。
犬の中には子供の3歳児に比べたら、忍耐力やきちんと私たちの指示の言うとおりに行動する犬も存在します。
特に使役犬(しえきけん)などの仕事につける犬もいるので一概には3歳児以下とは言いきれません。
体の大きさにより知能は違うのか?
基本的に犬の脳の大きさは体の大きさに比例します。
よって若干、体の大きい犬のほうが賢いといわれていますが誤差範囲でしょう。
もしそうだとしたら、賢い犬ランキングに大型犬が入ってくるので実際は、中型犬であるボーダーコリーやプードルが上位にはこないでしょう。
賢い犬というのはそれまで訓練を繰り返してきた犬のほうが圧倒的に多く、遺伝子としてその知能が受け継がれていることのほうが重要といえるでしょう。
多数の言葉を覚える
犬は大体200種類の言葉を覚えて理解することが出来るので、生活することにおいては私達と一緒に物事を考えることもできます。
さらに賢いボーダーコリーなどは250種類。
覚えやすい簡単な名前でたとえば「ポチ」や「タロウ」などといった単発の名前ならすぐに覚えるので自分のことだと理解します。
しかし、人の長いフルネームや「明日は雨が降るから、傘が必要」などといった複雑な組み合わせの言葉は難しいといえるでしょう。
ジェスチャーを読み取る能力に長けている。
しつけをする時や教える時などは人が手を使ってジェスチャーを一緒に行う事によって犬はしっかりと理解することができます。
その際に、掛け声と一緒に行うジェスチャーなどは、出来るだけ分かりやすくてハッキリしてあげると良いでしょう。
また、好きな食べ物に関連させて覚えさせることで覚えやすくなります。
元々捕食動物であった犬にとって食べ物が食べれるかどうかは死活問題です。
特におやつや餌を利用した言葉やしつけは覚える速さと理解力が飛躍的にあがります。
こういった人間に近い知能を持っているという理由から家族の一員として思われているのではないのでしょう。
私達との大きな違い
人間には状況に応じて理性を抑さえることが出来る脳の大脳皮質という部分が発達しています。
本能は求めていても世間的にダメとされている誘惑として、私たち人間で言えば浮気や不倫・泥棒・犯罪などです。
ですが犬はこの理性をつかさどる大脳皮質が人間ほど発達していないため、こういった善悪を判断することが苦手です。
分かりやすく言えば理性と善悪の区別が無いのです。
自分の感情で考えて「敵」「味方」を区別しています。
「自分の道を行く」といったある意味、素直で真っ直ぐな性格をしています。
悪く言えば単純です。
ですから、しつけをしっかりすることで善悪の判断を出来るようにしなくてはいけません。
犬は人間と比べると知能が少なかったり覚えたことをすぐ忘れてしまう動物です。
「しつけ」は根気よく何回も繰り返すことで覚えていくのです。
「しつけ」をきちんと覚えるということは愛犬にとっては、とても大変な事だということを理解してあげてください。
理性が無く善悪の判断が出来ない事をあらかじめ理解した上で、しつけをするが良い子に育てることの近道といえるでしょう。
犬は感情の生き物
気を引くためにわざと飼い主が見ている時に仮病を使う犬もいると聞きます。
散歩のときに抱っこをして欲しい為に、歩けないフリをするなどその典型的な例といえます。
特にボーダーコリーなどは知能が高いゆえに甘やかして育てると人間を馬鹿にして言うことを聞かなかったりするという話をよく耳にします。
小型犬で一番頭がいい人気のトイ・プードルなどはワガママを覚えるたりする犬もいるので賢いがゆえにしつけが難しいという例もあります。
自分でモノを考えて行動に移す賢い犬もいるので、飼い主さんも犬のことをきちんと理解して行動できる知識と力量が必要になります。
コツとしては愛犬の行動の表面を見ることだけではなく、裏も読めるようにする事が大切です。
犬が行動や起こした行動やアクションについての意図を考えてみましょう。
思っていたより犬が賢すぎて「してやられた」みたいな可愛さならぬ、賢さ余って憎さ100倍!!みたいな状態ににならないようにしてくださいね。
私語ですがボーダーコリーとか軍を抜いて賢いアクティブな犬をしっかりしつけて飼っている人がいたら凄くかっこいいですよね。
ボーダーコリーなどは自分で考えることが出来るぐらい知能が高い分、育成の難易度が飼い主の腕前が試される犬種です。
犬の知能についてまとめ
人間でいうと2歳から3歳児の知能を持っている。
200の簡単な言葉を覚えることができる。
ジャスチェーなど動きをいれた指示を読み取る能力に長けている。
オヤツや好物を与えることでしつけを覚えさせることが出来る。
成功したら大げさに褒めてあげることで覚えやすくなる。
理性と善悪をコントロール(抑制)するという考えが無い。
構ってもらう方法として仮病や怪我など演技をする犬もいる。
人の表情や感情を読み取ることに長けている。
しつけは根気良く何度も教えることが必要。
犬のしつけの考え方について
「しつけ」はすぐ覚える犬もいれば、なかなか覚えられない犬もいます。
まずは、あなたが根気をもって覚えてもらうことは時間が必要だと理解してあげてください。
また小さい頃のほうが覚えやすいという意見は非常に多いです。
しかし「成長して大きくなったから無理」と思わないで、あきらめないで挑戦してみたほうが絶対良いです。
なぜなら、年を取っていても長い期間一緒に暮らしているあなたと愛犬は意思(いし)の疎通(そつう)が図れるようになっています。
「あなたの気持ちは伝わります」
何かの「しつけ」に挑戦してみたい時は、自分の気持ちに素直になってやるべきです。
犬は私達と生活していくことでも学習していきます。
ですが、あまりにも人間の上から目線からの感情は犬にも伝わります。
中にはドーベルマンみたいに人間のために服従することで幸せを感じる犬種もいます。
しかし、服従させることやコントロールする事ばかりを考えるよりもまずは信頼関係を築くことやコミュニケーションをとってあげてください。
犬の能力は時として私たちの予想をはるかに超える凄い能力を持った事例が多数あります。
一緒に暮らしていくうちの信頼関係が出来上がって「私の愛犬は5歳児ぐらいの知能を持っている」と自信満々に感じている飼い主さんも実際にたくさんいます。
あなた次第で犬のさまざまな能力を引き出せる事ができると私は思っています。
現在の社会では盲導犬や警察犬・人間の早期ガン発見など色々な場面や可能性があり、ワンちゃんたちは私達の周りで大活躍しています。
最後に・・・
犬の賢さや能力を引き出せることは愛犬家として大切なことです。
もしあなたの愛犬が凄い特技を覚えたらTouTubeなどで動画をあげてあなたの愛犬の素晴らしさをもっと世界中にアピールしてください。
そうすることで周りに犬に対する理解が今よりさらに広がって、犬と一緒に生活していく社会が快適になっていくと私は確信しています。
昔より賢い犬が増えてきたというより、私達の犬の能力を効率よく発揮させる研究が進んできたということでしょう。
これは犬の研究や科学による進歩でもあります。
研究が進めば近い未来もっと犬は賢くなる事が十分に予想できるでしょう。
なかなかしつけが出来なくて苦労している人もいると思います。
一番大切なことはあなたが最後まで愛犬のことを信じてあげることです。