初めて犬にほうれん草をあげる人に注意点や食べさせる方法を伝えて行こうと思います。
「ほうれん草って、栄養はあるけど犬に与えても大丈夫なのかな?」
「あまり野菜をあげる経験が無いから少し不安。」
といった人の向けて書いた記事になります。
この記事を読んでいただければ、愛犬にほうれん草をあげることができるようになりますよ。
ほうれん草は私達人間だけではなく、わんちゃんにとっても有効な成分が多く健康に良いといわれています。
もちろん、あげても大丈夫です。
ただし、ひとつだけ大きな注意点があります。
ほうれん草にはシュウ酸カルシウムが多いので、尿路結石を防ぐため茹でたりするなどして摂取量を減らす対策する必要があります。
シュウ酸カルシウム・尿路結石について分からない人や防ぐ方法・対策などは本分で説明します。
また、その他の細かい注意点や食べさせ方も説明して行きますので是非最後まで読んでいってくださいね。
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目次
犬がほうれん草を食べる事について
ほうれん草といえば常にスーパーに置いてあって料理をする人にとっては特に身近な野菜といえるでしょう。
適度な歯ごたえがあり私もほうれん草は好きです。
しかし、微妙に高いと思うのは私だけでしょうか?
ほうれん草の栄養素
カルシウムやビタミン類が特に多いほうれん草ですが、他にも有効な栄養がたくさん入っています。
犬が年を取ったり、身体の調子を落してしまうとビタミンCとビタミンKを身体で作る量が減ってしまいます。
そういった場合にビタミンCやビタミンKが不足がちになることがあるので、一定の基準量を与えてあげることで犬の健康を守るこが出来るといえるでしょう。
ビタミンC
細菌やウイルスに対しての抵抗力をつくり病気に強い身体にする働きがあります。
またコラーゲンを作るのに必要で、皮膚を健康に保つことで毛並みを良くするのに必要です。
ベータカロテン
犬の身体の中でビタミンAに変化して、ビタミンCと共に体内の酸化を防ぎ、老化やガン予防などの効果を発揮します。
ビタミンE
筋肉のダメージを軽くして、ホルモンバランスを整える働きがあります。
ビタミンK
血液を凝固させる働きがあり、怪我をした際の止血する働きがあります。
また、カルシウム不足を防いで骨を強くする働きがあります。
ビタミンB1・B2
皮膚や粘膜の健康を維持するのに必要な成分です。
鉄分
赤血球をつくったり、血液中に酸素を送る役割や、貧血を予防する働きがあります。
食物繊維
腸内環境を整えて腸に適度な刺激を送って便を促すことで、便秘を改善する働きがあります。
カルシウム
歯や骨を作って丈夫にします。
カリウム
犬の身体に溜まった不要な老廃物やナトリウム(塩分)を尿にして外に出すための利尿効果があります。
犬にほうれん草を食べさせる調理方法
犬は元々野菜を消化することが苦手な生き物なので、出来るだけ細かく切ってあげるほうが良いでしょう。
すりつぶすといった方法もお勧めです。
調理方法として、お湯で茹でる方法とフライパンで炒める方法があります。
茹でる
まずはシュウ酸を抜くためにお湯で茹でましょう。
しかし、ほうれん草に含まれるビタミンCは水溶性なので茹でるのはほどほどにしましょう。
茹で汁はシュウ酸が入っていますのでお湯は捨ててください。
茹でた後は、水で十分に洗い流してください。
ほうれん草の茹で方
①包丁で芯の部分を切り離します。
②水でじっくり洗い流します。
(しっかり洗って農薬などを完全に流すようにしましょう)
③沸騰したお湯に、根っこの部分だけ先に10秒ぐらいお湯に茹でていきましょう。
(お湯に塩を入れるかどうかはお好みで)
③ほうれん草の全部をお湯に30秒ぐらい浸からせましょう。
④茹で終わったら、水をかけて冷まします。
⑤水分を絞って出来上がりです。
後は、食べやすい大きさにきってあげてください。
ほうれん草の茹で方を分かりやすいように動画を張っておきます。
(動画時間2分)
ほうれん草を炒める方法
ほうれん草炒めは、油の香ばしい匂いがしますので、犬の食欲を促進させることが出来ます。
愛犬の食欲が無い時にもお勧めで、オリーブオイルやごま油を使って炒めます。
①犬が食べやすい大きさにほうれん草を切ります。
②フライパンにごま油かオリーブオイルを引く。
③フライパンが熱くなったら、ほうれん草を投入します。
④箸で満遍なく熱が通るように炒めます。
(ほうれん草の加熱時間ですが大体15秒~45秒程度です)
⑤ほうれん草が少ししんなりしたら、頃合をみてフライパンからほうれん草を取り出せば出来上がりです。
油の量に気をつけてください。
与える量として
ドッグフードにトッピングさせたり、少しのおやつ程度の量が調度良いでしょう。
下記の量を参考にしてもらえればと思います。
体重3kgの犬に対して20g
体重5kgの犬に対して30g
体重10kgの犬に対して50g
体重15gの犬に対して65g
犬の個体差により違ってきますので調整してもらえればと思います。
犬にほうれん草を食べさせるの注意点
ほうれん草をあげることについて気をつけたいことや注意点などをまとめました。
これから初心者の人やこれから野菜をあげたい人は特にシュウ酸カルシウムについて目を通してくださいね。
シュウ酸カルシウムについて
冒頭で話したとおり、ほうれん草にはたくさんのシュウ酸カルシウムが含まれており取りすぎると尿路結石になる可能性があります。
摂取を抑える方法
シュウ酸カルシウムの摂取を抑える方法として以下の3つあります。
①お湯で茹でてシュウ酸カルシウムを水に出す。
この方法が一番シュウ酸カルシウムが激減りすると言われています。
シュウ酸カルシウムはお湯にとけて水分に流れるといった特徴があるので、ほうれん草はお湯で茹でて加熱するといったこの方法が定番です。
②水を飲ませる。
水分をたくさん吸収させれば、体内のシュウ酸は濃度が濃くなり固まりにくいといわれています。
③カルシウムの多い食材を一緒に食べさせる。
カルシウムの高い食材を一緒に食べさせることによって、シュウ酸はカルシウムにくっついてウンチと一緒に排出させることが出来ます。
尿路結石について
シュウ酸カルシウムが犬の体内で固まり、結石になって尿路に詰まらせてしまう病状です。
尿道などに結石が詰まって上手く尿が外に出せなくなったり、尿道に激痛が走ったりとても辛い病気です。
食べさせすぎない
犬は野菜の消化が苦手なうえに、ほうれん草にはシュウ酸が含まれているので与えすぎはやめてください。
与えすぎると消化不良による下痢や嘔吐を引き起こしてしまいますので、愛犬が欲しがってもきちんと量を守ってあげてください。
アレルギーや身体に合わない犬もいる
ワンちゃんの中には身体に合わない犬やアレルギーを発症してしまう子もいますので、最初はごく少量から与えてあげて、少しずつ量を増やしていくようにしてください。
下痢や吐き気・皮膚を痒がる・元気が無いなどの症状が出たら、いったん様子を見てください。
症状が直らなかったり、ひどくなるようでしたら獣医さんに相談するようにしましょう。
犬にほうれん草をあげる時のまとめ
メリット
栄養素が豊富。
お湯で加熱すればシュウ酸カルシウムを抜くことが出来る。
注意点
加熱したり、食べやすい大きさに切ってあげる。
尿路結石を抱えている犬の場合シュウ酸カルシウムに注意する。
必要以上に食べさせすぎない。
最初は少しずつ食べさせる。
最後に
野菜類が健康に良いのはあくまで適量を与えた時で、犬にとって毎日食べさせる必要があるのはドッグフードです。
ほうれん草を使った料理をする時のついでに犬にあげるなど食欲促進・食事のマンネリ防止などにたまに買ってきてあげるぐらいで良いでしょう。
シュウ酸カルシウムが気になった人でも、きちんとお湯で茹でれば大丈夫な食べ物です。
是非挑戦してみてはいかがでしょうか?
どうしてもシュウ酸カルシウムが不安な人は、ほうれん草より栄養価が高くて、シュウ酸カルシウムが少ない小松菜もお勧めです。
下記にリンクを張っておきますので是非見ていってくださいね。