犬のジステンパーについての対策と説明。
動物医療が進化した現代では犬の様々な病気が解明されています。
その中でと治療法が無い厄介な犬ジステンパーという症状があるのはご存知でしょうか?
目次
犬のジステンパーについて予防と対策
治療法はないがワクチンで予防できます。
「ジステンパー」とは
ウイルス性の病気でワクチンの普及されている現代では減少しつつも、発症する可能性も決してゼロではない病気。
この病気の一番恐ろしい所はかかってしまうと明確な治療方がないということです。
過去の例を挙げると、集団感染によりニホンノオオカミが絶滅した原因といわれたことも。
さらに中国で飼育されたパンダに感染して死んでしまった事があるとても致死率が高い病気です。
ですが安心してください。
先に結論として予防接種を受ければ、予防できます。
ですから高くてもきちんとワクチンを受けましょう。
混合ワクチンの中にジステンパーの摂取が一緒に入っています。
確認したい場合獣医さんに混合ワクチンに何が含まれているか聞いてみても良いでしょう。
感染力と殺傷能力のとても高いので注意が必要です。
ジステンパーの初めの症状。
犬がジステンパーウイルスに感染すると、ウイルスが体内のリンパ組織入るために、
免疫機能の役目を持つリンパ球(白血球)を破壊していきます。
そのせいで、感染後一週間ほどで犬の免疫力が大きく低くなります。
それが原因で、細菌感染・寄生虫感染・等の色々な混合感染が起こりやすくなり
様々な症状を引き起こして、診断と治療が困難になることがあります。
病状が進んだ場合の主な症状。
最初は元気がなくなる、40度前後の発熱とくしゃみ、鼻水、咳・呼吸の異常
さらに1週間を過ぎると、嘔吐・蹴り・血便・食欲不振・消化系の異常
上記の症状が出てきます。
風邪や一時的な体調不良のように見えることが多く病状が進んだ状態になると肺炎を引き起こします。
更に重症が進むとウイルスが脳脊髄まで炎症を起こさせて麻痺や痙攣、運動失調などを起こします。
上記の初期症状のうちに早めに獣医さんに相談してくださいね。
最悪な場合
網膜はく離など視覚神経に異常をきたしだして、失明や皮膚炎・鼻や肉球の部分が硬くなったり・異常な行動なども見られるようになります。
これらの様子が確認できる場合、重症である場合がおおく、死亡率がとても高くなります。
また回復しても重症まで病状が進むと、後遺症が残る場合があります。
重症化するかどうかは早期に発見できて獣医さんに見てもらうかだけではなく
主に感染したときの健康状態によっても左右されます。
成犬でも50%、免疫力の弱い子犬だと80%の確立で死亡するといわれています。
感染の原因
既に感染しているほかの犬や生き物の鼻水・尿や便に触れて感染する
「接触感染」
犬以外の生き物としてジステンパーに感染する動物ですが
イタチ・タヌキ・フェレット・アライグマ・キツネなども感染してしまいます。
「飛沫感染」
他の感染した犬のくしゃみや空中に飛散しているウイルスを吸い込んでしまう
の2通りあります。
予防方法として
愛犬に事前にワクチンを打つということ&体力と免疫力をつけさせることです。
上記の要素を備えている犬がジステンパーに接触しても無症状や軽い呼吸系の症状で済む可能性があります。
しかし、それ以外のワクチンを打っていない、または抵抗力が弱い老犬や子犬の場合は感染すると重症化しやすく命を落とす可能性があります。
ペットショップから新しく迎えた場合
ペットショップで見変えた場合にも注意が必要です。
抵抗力の弱い子犬であること
ストレスを抱えているが多いので弱っている
他の犬から感染している可能性
こういったことに対して獣医さんに相談してワクチンを受けさせるかどうか判断しても良いと思います。
ワクチンの回数と料金
1年に1回のワクチン接種で予防できてと8千円から9千円前後で受けることができます。
混合ワクチンの中にジステンパー予防のワクチンが含まれていることが多いです。
予防方法としてワクチン接種が最も有効。
冒頭で伝えたとうりワクチン接種しましょう。
ていうかそれ以外の方法が無いです。
特に新しく子犬を迎えた場合など正しい回数できちんとワクチンを摂取してください。
ワクチンの効果が出るのは14日ほどかかりますので、心得ておいてください。
そしてできるだけ、ワクチンが効果を発揮するまでに他の動物に接触させることを控えましょう。
たとえば、ドッグカフェ・同居犬・ドッグランなど他の犬が感染している可能性があるのでいかせるのは控えた方がよいでしょう。
また散歩中でも変な咳をしているワンちゃんなどに近寄らせないことも覚えておきましょう。
ジステンパーは特効薬が無いため、感染しないように予防することが一番効果的です。
注射を嫌がる愛犬を見るのが辛い、という気持ちも分かります。
しかしワクチンで対策をとるしかないので正しいワクチンの回数と時期が必要になります。
獣医さんと相談してきちんと対策を取っておきましょう。