犬にじゃがいもをあげることについて、注意点や栄養素、メリットなどを調べたのでお伝えしようと思います。
じゃがいもはもちろん食べさせても大丈夫です。
注意点として以下のことに気をつけてください。
犬にじゃがいもを食べさせるときは芽の部分をきちんと取ってあげることです。
人間の私たちでも良くないといわれているので分かりますよね。
芽の部分にはソラニンという中毒成分が入っています。
というわけで芽の部分を食べさせないようにすれば大丈夫です。
じゃがいもを食べさせることはとてもお勧めです。
じゃがいもの良い所の特徴として他の野菜と違い、タンパク質があります。
植物性のタンパク質になりますが、犬には一番必要な栄養素で不足しやすいといった特徴があります。
タンパク質をたくさん取ろうとすると肉や魚類を食べさせないといけません。
魚や肉は高価だったり調理が面倒だったりします。
じゃがいもで摂取できると嬉しいですよね。
炭水化物も豊富でエネルギーも体に蓄えることが出来るので栄養価が高いといえる野菜でしょう。
その他に、じゃがいもについて芽の部分ソラニン以外にも細かい注意点があります。
是非最後まで読んでいってくださいね。
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目次
犬にじゃがいもをあげることについて
実はじゃがいもはナス科の植物です。
冒頭で伝えたとうりじゃがいもは、エネルギー源となる炭水化物が豊富でたんぱく質があります。
さらに栄養価が高いだけではなくビタミンやミネラル類も豊富です。
栄養素
ビタミンC
体内の酸化を抑える抗酸化作用が働き老化やガン予防などの効果があります。
コラーゲンの生成を助ける働きもあるので、皮膚やウイルスに対する抵抗力を発揮することが出来ます。
ビタミンCは熱に弱いといった特徴があります。
しかし、じゃがいものでんぷんには熱からビタミンCを守ることが出来ます。
ですから調理で加熱しても、効率よく吸収できるといった特徴があります。
ビタミンB6
ビタミンB6はアミノ酸をエネルギーに変える時に補助する酵素を支える役目があります。
身体を作るのにたんぱく質が必要ですので、効率よくたんぱく質を取るためにビタミンB6は必要な栄養素といって良いでしょう。
鉄分
体内の活性酸素を除去して、老化を防止して体中の血液に酸素を送る役割があります。
鉄分が不足すると、身体の免疫力が低下して、細菌やウイルスによる感染症にかかりやすくなってしまいます。
マグネシウム
カルシウムやリンと同じく骨と歯を作るために重要な構成成分です。
マグネシウムが不足すると骨が安定しないといわれています。
カリウム
カリウムは利尿作用があり、不必要な塩分(ナトリウム)などをオシッコにして外へ出す役割があります。
食物繊維
水溶性の食物繊維が豊富なので消化もされやすく、便秘気味の犬にもお勧めといえるでしょう。
じゃがいもの長所
安価で入手しやすい
栄養成分が豊富で価格が安いといった特徴があります。
痩せ気味の犬やエネルギー不足の犬にあげることで体力をアップさせることが出来ます。
じゃがいもの与え方
生で与えるより加熱する方法がおすすめです。
「少量でしたら生でも大丈夫」という話やビタミンCを出来るだけ摂取したいといった意見があります。
しかし、万が一消化不良を起こす事などを考えると加熱して柔らかくしてあげたほうが犬の体に優しくてよいでしょう。
また塩分や糖分過多になるので人間用の調味料などは使わないでください。
犬には自然のおいしさだけで十分に味は伝わります。
調理法
お湯で茹でる方法
ソラニンを抜く為に、まずはじゃがいもの芽を取り除きます。
芽以外にもソラニンが入っている皮や緑色の部分も切り取ってください。
水にさらした後に、程よい大きさに切ってお湯で茹でる。
電子レンジで加熱する方法
電子レンジを使った調理法のほうがお手軽なので伝えておきます。
じゃがいもの芽やソラニンの箇所を取り除いて、じゃがいもをある程度切っておきます。
そして耐熱容器に入れて、小さじ2分の1ぐらい水を入れてラップをして加熱させます。
加熱する時間として1個(150g)に対して600wで3分ぐらいを目安にするとよいでしょう。
お湯で蒸すより圧倒的に時短できて楽なので電子レンジで過熱のほうがお勧めです。
食べやすいように、愛犬の大きさに合わせて小さく切って愛犬がお口の中をやけどしない様に冷まして食べさせてください。
丸ごと一個作っても愛犬には多すぎますので、バターをつけてあなたも一緒に食べることが出来ます。
また余ったじゃがいもは冷蔵庫に保存しておいて、ポテトサラダなどにしても良いでしょう。
注意点
安心して食べさせることが出来るように気を付けないといけない所があります。
しっかりチェックしておいてくださいね。
ソラニンとチャコニンは、じゃがいもが虫や草食動物から身を守るための防御物質といわれています。
そして犬は人間と違い、元々肉食なので植物の毒に足ししては解毒しにくい体質なのです。
ソラニンについて
ソラニンは神経に作用する有機化合物の一種で、ナス科やじゃがいもの芽や皮に含んでいます。
緑化した皮の表面やまだ未熟な芽や痛んだ部分にも成分を宿します。
ソラニンの中にはコリンエステラーゼ・アルカノイド・サポニン・トキシンなどといった有害な物質が含まれています。
冒頭でお話しましたが、芽の部分はソラニンがあるため、しっかり取り除く必要があります。
皮で緑色の部分もソラニンが含まれているので取りのぞいたほうがよいでしょう。
また、箇所によってじゃがいもが傷んでいる場所は、毒素がある場合があります。
完全に取り除くかそのじゃがいもを食べさせないほうが良いでしょう。
チャコニン
実はじゃがいもにはソラニン以外にもチャコニンといった有毒物質があります。
ソラニンと同じく芽やその根元や、光にあたって育った芽の部分などは特にチャコニンが多く含まれています。
ソラニンと同じところにチャコニンがあるので、ソラニン対策をしていれば特に気にする必要が無いといえるでしょう。
血糖値があがりやすい
じゃがいもの炭水化物は消化しやすい方なのですが、炭水化物その物が多いので血糖値があがりやすいといった所があります。
糖尿病の犬やじゃがいもの与えすぎなど常食するのには向いていませんのであげる量に注意が必要です。
太りやすい
じゃがいもは炭水化物が多いのでカロリーも比例して高くなります。
太りやすい犬や肥満気味の犬にたいして注意が必要だったり、与える量に気をつける必要があります。
じゃがいもを与える量
じゃがいもを1日に与える量として以下の量ぐらいが丁度よいでしょう。
体重3kgの犬に対して14g
体重5kgの犬に対して20g
体重10kgの犬に対して34g
体重15kgの犬に対して50g
犬の個体差によって多少換わってきますので、調整してあげてください。
アレルギー
最初はごく少量から食べさせて様子を見たほうが良いでしょう。
理由として
じゃがいも自体にアレルギー成分はありませんが、犬の個体によっては苦手だったり、アレルギーの症状が出る場合が考えられます。
体の痒み
毛が抜ける
下痢や嘔吐
目の充血
元気が無くなる
これらの症状が出た場合一旦食べさせるのを控えて、様子を見て回復するのを待ちましょう。
時間が経っても回復しない場合や、酷くなる場合は獣医さんに相談しましょう。
まとめ
犬にじゃがいもを食べさせることについてまとめました。
メリット
炭水化物でエネルギー補給。
タンパク質が摂取できる。(植物性)
便秘予防。
老化やガン予防。
注意点
芽の部分(ソラニン)は絶対食べさせない。
食べさせすぎない。
人間用に加工されたものは食べさせない。
最初は少量から食べさせる。
小さく切って食べさせる。
加熱させて柔らかくして食べさせる。
最後に・・・
じゃがいもはスーパーで安売りされていたり、冷蔵庫に余ったりしていることが多いと思います。
比較的身近で手に入る身近な食材ですのでたまには買って与えてあげても良いでしょう。
果物や肉みたいに愛犬がそこまで喜ぶといった嗜好性が強い食べ物ではないですが、栄養価があります。
マンネリ解消や食欲が無いときのドッグフードのトッピングなどがおすすめです。
与えるときはしっかりと芽の部分を取り除くことを徹底してくださいね。