犬に梨の食べさせる方法や栄養素・メリットなどを伝えて行こうと思います。
「犬に梨って食べさせていいの?・・・少し不安」
「愛犬に果物をあんまり食べさせたことが無いから、分からない」
といった人に向けてこの記事を書いています。
梨はもちろん食べさせて大丈夫です。
この記事を読んでいただければ、安心して梨を与えることが出来るようになります。
梨って「水分ばっかりで、栄養素が無さそう」と思っている人もいるかもしれませんが、きちんと栄養素はあります。
梨の与える事について、特に大きな注意点や難しい事はありません。
皮を剥いた後に、種を除いてあげて、食べやすいサイズに切って食べさせてください。
食べさせたい方はこの方法で大丈夫です。
しかしこれだけでは初心者さんや、あまり果物を食べさせたことが無い人には情報が少なすぎるので、細かい注意点や栄養素なども伝えておく必要があります。
是非最後まで読んでいってくださいね。
目次をクリックしていただければその箇所に飛ぶことがでいます。
犬に梨を食べさせることについて
犬にとって食べると甘い汁がジュッと出て、しゃりっと歯ごたえがある梨は癖になるぐらい美味しい食べ物といえるでしょう。
水分が90%もあるのでカロリーも100gに対して43kCalと意外に低くてヘルシーな食べ物です。
参考にリンゴが54kカロリーに対して、梨は43kカロリーなので、甘い果物のわりに低い数値といえるでしょう。
リンゴや梨でダイエットに挑戦した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
梨を食べることによって摂取できる栄養素
梨にはビタミンCをはじめとした様々な栄養素があります。
中でも注目したいのが、他の果物にあまり含んでいないアスパラギン酸という成分です。
ビタミンC
体内の酸化を防ぐ、抗酸化作用があり廊下や癌の発生を抑える働きがあります。
また、身体の抵抗力を強くして、ウイルスや病気を防ぐ役割があり、皮膚を作るコラーゲンを発生させるために必要です。
ビタミンE
ビタミンCと同じで抗酸化作用があります。
食物繊維
腸の調子を整えて動きを活発にして便秘などを予防します。
アスパラギン酸
アミノ酸のひとつで、身体の疲れを回復させたり、摂取した栄養を早い段階でエネルギーに変えることが出来ます。
素早く栄養補給が出来るので、栄養剤にも使用されています。
プロアテーゼ(酵素)
タンパク質を有効に分解して消化させる働きがあります。
肉料理などに梨を入れたりするのは、たんぱく質を分解させて肉を柔らかくする為だといわれています。
カリウム
体内に溜まっていらなくなった、老廃物や余分なナトリウム(塩分)を尿にして外に出して循環させる働きがあります。
さらに高血圧を予防する効果も期待できます。
リンゴ酸・クエン酸
身体に溜まる乳酸を取り除くことで疲労を回復させることが期待できます。
カルシウム
骨や歯を強くする働きがあります。
また、ストレスやイライラを抑えて、精神を安定させる働きがあります。
梨を食べさせる方法
与え方については冒頭で伝えましたが、ここでもう一回細かく伝えておきます。
必要な物は、果物ナイフとまな板があれば大丈夫です。
食べやすい大きさに切る
犬は食べる時に歯で細かくすりつぶすという食べ方をしません。
更に果物を体内で消化させることがあまり得意ではありません。
梨を大きいままの状態で食べてしまうと消化不良を起こしてしまい、下痢や嘔吐を引き起こしてしまうのできちんと小さく切って食べさせましょう。
また、すりおろして食べさせるといった方法も有効です。
ヨーグルトと一緒に食べさせるのもお勧めです。
注意点(梨を食べさせる時)
種と皮・芯・を取り除く
皮は農薬が付いている可能性があるので、食べさせないようにしてください。
さらに種は消化できないので、食べたり、飲み込んでしまうと腸閉塞になってしまう可能性があります。
芯付近と一緒に種も完全に取り除いてあげましょう。
もし、種を食べた可能性があるのでしたら、ウンチを確認して外に排出できたか確認することをお勧めします。
きちんと熟したものを食べさせる
梨だけではなく未熟な果物には、食べたら体の毒になるアミダクリンといった成分が入っています。
スーパーなどで売られているものは完熟しているので心配する必要はありませんが、田舎から送られてきたり、梨狩りに一緒に行った際などは気をつける必要があります。
不安な場合、まずは自分で少し味見して、大丈夫か確認して見ましょう。
甘いなら大丈夫です。
食べさせすぎない
犬にとって果物は嗜好性が高い食べ物です。
犬が喜んで食べるからといって、常食させるのは良くありません。
梨を与えすぎると消化不良や下痢を引き起こしてしまうだけではなく、梨ばかりを食べてしまいドッグフードをあまり食べなくなってしまう可能性があります。
きちんと食べさせる量を守ってこそ食べ物のメリットを生かすことが出来るといえるでしょう。
梨を1日に与える量として、フードや全体カロリーの20%までといわれています。
体重5㎏の犬の場合20g
体重10㎏の犬の場合40g
体重15㎏の犬の場合60g
犬の個体差にもよりますので、調整して上記の量を参考に食べさせてみてください。
アレルギーや身体に合わない犬もいる
梨アレルギーはあまり聞きませんが、犬にも個体差があり中には身体に合わなかったりする場合があります。
下記の症状が現れた場合、あげるのを中止して様子を見て治まらないようでしたら、獣医さんに相談しまししょう。
下痢や嘔吐
身体を痒がる
元気が無くなる
目が充血する
初めて食べさせる場合は、ごく少量から与えることをお勧めします。
無理やり食べさせるのはNG
食べ物に関して犬は匂いを嗅いで食べても大丈夫か本能的に判断します。
食べたがらなかったり、嫌がるということは身体が受け付けないサインの可能性があります。
無理に食べさようとすると、かえってストレスを抱えるかこともあるので、そういった場合は与える必要はありません。
人間用の加工品は食べさせない
味付けされた缶詰めなど、ドライフルーツは糖分を大量に含んでいますので、犬に食べさせてしまうと糖分過多になってしまいます。
糖尿病や肥満になる恐れがあるので、絶対に与えないようにしましょう。
梨のメリットまとめ
メリット
老化や癌(ガン)を防ぐ。
病気やウイルスに対しての抵抗力を作る(ビタミンC)
水分補給(水分90%)
便秘解消(食物繊維)
利尿作用で体内を洗浄(カリウム)
早急な疲労回復(アスパラギン酸)
ドッグフードの消化をサポート(タンパク質分解効果)
注意点
種と皮は食べさせない。
消化しやすいように切って食べさせる。
常食させない。
食べさせる量をきちんと守る。
きちんと熟した物を食べさせる。
最初は少量から食べさせる。
最後に
適度な果物は犬にも、人間にも健康に良いのでたまには一緒に食べてみてはいかがでしょうか?
梨はあなたにも当然おすすめです。
朝食べるとむくみを解消できるといわれおり、飲みすぎた日の翌日に食べることで顔のむくみを早く回復させることが出来るでしょう。
梨のザラザラした食感は、「ペントザン」と呼ばれる細胞成分で化粧水にも使われるぐらい肌に良い成分で調子を整えることが出来ます。
さらに「アルブチン」といった成分がシミの原因となるメラニンを抑える働きがあるため美白効果が期待できるといわれています。
仕事に出かける前や、これから日差しが強くなりそうな1日の始まりの朝に食べてみてはいかがでしょうか?
ドッグフードだけを食べさせていれば良いといった意見もありますが、あなたと愛犬が色々なものを一緒に食べさせることで楽しい時間が生まれるでしょう。
栄養素のメリットについて詳しく伝えましたが、犬も私達と一緒でドッグフードばかりではなく美味しいものを食べたいのです。
梨や果物のおやつなど、甘いものを食べさせることで愛犬の日常のストレスも減らせるので是非、適度に取り入れてみてくださいね。