昔からの犬の種類ごとの付き合い方を知ることでより深く愛犬のことを知ることが出来るでしょう。
犬は過去に私たちとどういった関係を築いていたのか?
自分の愛犬の事やこれから迎えようとしている犬が昔どのような飼い方をされてたのか興味ありませんか?
愛犬との付き合い方のルーツを探っていきましょう。
理解する事で性格や接し方やしつけなどの教え方がより詳しく分かるようになります。
一緒に暮らしていいく上でのヒントになると思いますので、是非最後まで読んでいってくださいね。
目次
犬の種類や性格・昔からの付き合い方について
国や文化、時代、犬種が違えば様々な異なった付き合い方をしていています。
付き合い方と犬の種類としては以下のとうりになります。
愛玩犬(あいがんけん)
放洋犬・放蓄犬(ぼくようけん・ぼくちくけん)
使役犬(しやくけん)
鳥猟犬(ちょうりょけん)
ハウンド犬
ダックスフンド犬
テリア犬
スピッツや原始的な犬
それぞれに接し方やコツがありますので見ていきましょう。
愛玩犬(あいがんけん)
もともと上流階級の貴族が可愛がるためにつくられた犬です。
犬種として以下の通り
チワワ・シーズー・パピヨン・ペキニーズ・チャイニーズクレステッドドッグ
トイ・プードル・マルチーズ・パグ・狆(ちん)・フレンチブルドッグ・ボストン・テリア
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
貴族や高貴な人がペットとして好まれて飼われていた。
犬は仕事をする目的で飼われていましたが、1600年代に入ったことでヨーロッパーの貴族やブルジョワジーたちが可愛がり用で犬を飼うようになりました。
その後でペットとしての犬という目的で一般市民にも広がり人気を博していき愛玩犬という地位を確立しました。
中国の皇帝や僧などに可愛がられていたペキニーズとパグは、最古の愛玩犬などとといわれています。
どんな性格
人に甘えたり、そばにいることが好きな犬が多いです。
しかし、飼い主さんの命令に応じようという気持ちは少なく気分屋で言うことを聞いたり聞かなかったりすることや自己中心的な一面もあります。
愛玩犬という立場からあやしい人や動物など発見すれば、多少吠えるという役目も授けられていました。
そのせいか、ほんの少し気が強い性格の犬もいます。
しつけのポイント
私もシーズを飼っていますが、愛玩犬で見た目が可愛いがゆえに甘やかしてしまう飼い主さんが若干多く、言うことを聞かないワガママな性格になってしまうことがあるようです。
一緒にいることが好きなので依存傾向が強くなってしまい。
あなたと離れるのが不安になってしまうことで分離不安という精神病を引き起こしてしまう可能性があります。
1日5分でもハウスに入れて、その時間は飼い主さんは別の部屋にって過ごしましょう。
こうやって飼い主さんから少しずつ離れることに慣れさせましょう。
また、ハウスに入れる時にオモチャを一緒に入れると入りやすくなります。
放洋犬・放蓄犬(ぼくようけん・ぼくちくけん)
羊や牛などの群れをまとめつ働きをいしていました。
犬種として以下の通り。
ボーダーコーリ・スキッパーキ・ウェルシュコーギーペンプローグ
シェットトランドシープドッグ・シャーマンシェパードドッグ・
オールド・イングリッシュ・シープドッグ
どんな犬?
放羊を始めた人間と約1万年前から一緒に生活していながら羊や牛の群れをまとめていたり、狼などから家畜を襲われないように守っていました。
このグループに属している犬種は2種類あります。
家畜を狼から守ったり追い払う役目をしていた犬
わかりやすく言えば体が大きな犬でオールド・イングリッシュ・シープドッグとシェパード
家畜をまとめたり誘導する犬
ボーダーコリーやウルシュッシュコーギなど
性格
働き者でとても頭が良いといった特長があります。
命令で動くという感じではなく、家畜の様子や飼い主の表情や考えを読み取って自分から動くというとても賢い犬たちです。
逆にボーっとしたり、ジッと構えているのは苦手でわかりやすく言えば静より動のほうがどちらかというと得意なタイプ。
特に平均値の能力が高いボーダーコリーはいつも神経を張り詰めているような雰囲気を持っていたりします。
また、家畜を狼から守る役割をしていたシェパードは勇敢な性格を持っています。
しつけのポイント
犬は逃げるものを追っかける本能があり、特にこの犬種はそういった習性が強いようです。
バイクや自転車を追っかけることがありますので慣れさせる必要があります。
散歩中にもし反応して追いかけそうだったらおやつを与えたりなどして、リードを短くして追わせないようにしましょう。
このグループの犬種は仕事が遊びと区別がつかないぐらい好きなので欲求不満を吠えてストレスを発散する傾向があるので運動や体を動かす遊びをしてあげましょう。
とにかくアグレッシブな遊びをしてあげましょう。
モッテコイやフリスビーなど飼い主さんが命令して体を動かしてあげる遊びが大好きです。
仕事をしたいという気持ちを思いっきり発散してあげましょう。
使役犬(しやくけん)
番犬など護衛・軍用で活躍。
犬種として以下の通り
ブルドッグ・ミニチュアシュナウザー・ミニチュアピンシャー・グレートデーン
グレートピレニーズ・ニューファンドランド
使役犬とは、狩猟・放羊・牧畜以外の役目をしていた犬のことです。
ブルドッグは闘犬として人々に娯楽を提供しておりコロシアムなど競技場で人間が雄牛と戦わせていました。
イギリス19世紀に禁止になったため、現在は愛玩犬として飼われることが殆どです。
グレート・ピレニーズは山岳部の人と生活していて体がおおきく狼や熊を追い払ったり時には戦ったりすることも。
ドーベルマンなどは主に番犬などで有名ですが、性格は勇敢さを持ち合わせていたので軍用の犬としても活躍しています。
バーニーズ・マウンテンドッグはとても大きくて力が強い犬なので荷車を引いていました。
超大型犬で有名なセント・バーナードは山越えする人間の護衛や救助犬として活躍。
これら上記の犬は大きな大型犬が多いのが特徴です。
番犬と小屋のねずみ退治などはミニチュア・シュナウザーやスタンダートシュナウザーなどの小型の使役犬などが活躍していました。
性格
物怖じしなくてとても勇敢で警戒心が強い。
また番犬・護衛・軍用などので活躍してきたため飼い主の命令にとても従順ですが、飼い主以外の人には警戒することが多いようです。
あやしい人物を見たりすると、物怖じせずに向かって、吠えたり、相手を追い返そうとします。
警戒心が強く物怖じしない性格は小型であるミニチュアシュナウザーやミニチュアピンシャーにも共通しています。
しつけポイント
入ってくるお客さんを敵と判断すると吠えたり、噛んだりすることがあります。
お客さんから直接、犬におやつを渡してあげるなどして、愛犬になれさせてあげてください。
仕事がすることが好きな犬だったので暇ということが苦手。
吠えることが仕事だったため窓から外を見て通行人に吠えることで自分から仕事をしようとすることもあります。
引っ張りっこやモッテコイの遊びをすることで仕事ができないストレスを発散させましょう。
引っ張りっこはエネルギー発散にとても優れた遊びですよ。
あなたとの遊びをたくさん取り入れてあげてください。
鳥猟犬(ちょうりょうけん)
鳥の群れを発見したり銃で撃ち落された鳥を持ってくる役目をしていました。
犬種
ラブラドールレトリバー・ゴールデンレトリバー・アメリカンコッカー・スパニエル
イングリッシュポインター・イングリッシュセター・カーリコーテッドレトリバー
鳥を見つけて人に伝えたり、銃で撃ち落された鳥を持ってくる役目を果たしており、主に鳥猟で活躍した犬たちです。
吠えて鳥を追いこむアメリカンコッカースパニエルは猟師の合図で吠えて、鳥を追いたてます。
羽ばたいて逃げていく鳥を猟師は銃で撃っていました。
鳥の場所を見つけて人間に教えるセターは茂みにいる鳥を見つけると、吠えずに静かにフセのポーズをして鳥がいることを、猟師に伝えていました。
イングリッシュ・ポインターは鳥を見つけると、片足の前足を上げた状態でいったん停止して、猟師の指示があるまで待つことが役目です。
そして、指示があれば、鳥の群れを飛び立たせるということもしていました。
ラブラドールやゴールデンレトリバーは猟師が銃で撃った後に落とされた鳥を持ってくる役目をしており、鳥が川に入っても泳いで捕ってくることが得意です。
比較的大きいの水鳥を運ぶので体が大きい理由でもあります。
これらに犬に共通する特徴はどれも飼い主さんの指示で行動することです。
スパニエルは指示があるまで吠えない、鳥を見つけてくるセターは指示があるまで動くことすらしないといった徹底ぶり。
たれ耳が特徴で、これは銃声から耳の鼓膜を守るためという役目をしています。
犬の性格
この犬種は飼い主さんに従うという気持ちが強いため、飼い易いといわれています。
数頭まとまって狩に行くことがほとんどですので、集団行動も得意で他の犬にも友好的な性格や態度をすることがあり人や犬が大好きでフレンドリーで目に入ると急に走り出すこともあります。
銃声がよく鳴る環境で育ったためか、大きい音にも動じないことがあります。
気をつけるところ
大型犬が多く力が強いため、人や犬を見かけると嬉しくて急に走り出すことがあるので飼い主さんが引っ張られて転んだりする事故が多いと聞きます。
しつけポイント
散歩中の引っ張りを癖にしないように、しっかりしつけをしましょう。
愛犬が突進しそうな犬や人が見えたらリードをしっかり持って愛犬が引っ張らないようにしてください。
犬の体が大きい分1日60分×2の散歩が必要です。
とくにレトリバー系は体力たくさんあり運動が必要な犬です。
「モッテコイ」といった遊びも取り入れてあげましょう。
ハウンド犬
獲物の匂いや姿を追って追いかける。
犬種として以下の通り
ダルメシアン・ビーグル・バゼットハウンド・サルーキ
ボルゾイ・イタリアングレーハウンド
どんな犬?
嗅覚タイプ
地面いついた獲物のにおいを追跡して、獲物を吠えながら追いつめていく
ダルメシアン・ビーグル・バセット・バウンド
視覚タイプ
視力と俊足をつかって獲物を追い詰めていく
ボルゾイ・サルーキ・イタリアングレートハウンドがいます。
犬の性格
普段は大人しいが、いったん狩猟本能が目覚めてしまうと興奮してしまうことがあります。
嗅覚ハウンド
吠えて獲物の動きを止めたり追い詰めたりすることが仕事だった為、吠えやすいタイプの犬が多く、楽しくても怖くても吠えてしまうことがあります。
視覚ハウンド
逃げていく獲物を肉眼で見て追うタイプです。
目の前でサッと何かの動物が横切ったり、風で飛ぶ葉っぱなどを、視界に入れてしまうとスイッチが入り追いかけていくことがあります。
足がとても速く50キロ以上出せる俊足を持っています。
嗅覚ハウンドのしつけポイント
窓から見える通行人に吠えるので視界に人が見えない場所にハウスを置いてあげましょう。
視覚ハウンドのしつけポイント
散歩中の興奮をコントロールできるようになろう。猫や枯葉などに走っていこうとしたらしっかりリードを持ちましょう。
ダックフンド系
狐・ウサギ・ねずみ狩り・などで活躍。
犬種
ミニチュダックスフンド・カーニンヘン・ダックスフンド・スタンダードダックスフンド
どんな犬?
元々は獲物のニオイを覚えて追跡をしていく狩猟犬(ハウンド)をアナグマ狩りをさせる為に小型化の品種改良を重ねてスタンダートダックスフンドが登場しました。
更に品種改良でウサギを狩るために、小さくしたミニチュアダックスフンドが誕生しました。
さらに小さいアナウサギ狩り用にカーニンヘンダックスフンドが登場。
嗅覚を覚えて追跡することが得意なハウンドの血を引きながら小型化させて、アナグマ・ウサギなどの巣に入り狩猟するために品種改良で作られた犬種です。
ドイツでは、最も頭が賢く優秀な犬種と評価されています。
犬の性格
活発で元気がよく、たまに狩猟犬だった時の独特の気の強さを持っている。
狩猟犬だったため、自分から小動物の巣穴に入っていき追い出すことをしていたので
相手に中々ひるまない気の強さを持っています。
ただし、品種や毛皮のタイプにより違いががあります。
よく言われているのが、ロングコートは穏やか・スムースヘアーは陽気・ワイヤーヘアーは野生的で頑固の3タイプの正確に分けられています。
警戒心が強く獲物を見つけて吠えることが仕事だったのこともあり、知らない人についつい吠えてしまうことがあります。
見知らぬ人や子供に慣れさせて警戒心を無くしてあげましょう。
ダックスフンドは3タイプのサイズがあります。
スタンダートが胸囲35センチ以上で体重が最高9キロまであり狩猟対象がアナグマ。
ミニチュアが胸囲30から35センチで狩猟対象がウサギ。
カーニンヘンが胸囲30センチ以下で狩猟対象が最小のアナウサギ。
獲物の巣穴に入れるかどうかが肝心ですので、体のサイズを決めるのが胸囲で計算しています。
しつけポイント
胴長の体系ですのでヘルニアになりやすいという特徴があります。
体重が増えると腰に負担がかかりますので肥満には注意してあげてください。
また背骨にも負担がかかるので飛びつきや階段の上がり下りはなるべくさせないように注意しましょう。
飛び掛ろうとしたら「マテ」をしてあげるなど、しつけをきちんとしましょう。
テリア系
好奇心が強くおもちゃが好き。
犬種は以下の通り
ヨークシャーテリア・ブルテリア・ジャックラッセルテリア・ケアーンテリア
ワイヤーフォックステリア・ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア
どんな犬
キツネや巣穴に入るアナウサギやアナグマ・小動物を狩ったりを追い詰める役割をしていました。
主に巣穴に入って獲物がいるか確認して発見できたら吠えたり噛み付いたりして巣穴から追い出しす働きを任されていました。
ジャックラッセルテリアという長い名前の由来は同じ名前の人物が趣味で始めたキツネ狩りのために体を小さくして品種改良をして作った犬種です。
キツネは小さな巣穴に逃げるため、そこに入るために小型化させたというわけです。
ヨークシャテリアは、家を荒らす害獣のネズミを退治するお仕事をしていました。
当時はまだ今より体が大きかったらしいのですが、品種改良により愛玩用に小型化されました。
小さくてもテリア独特の気の強さを受け継いでいます。
ウエストハイランドホワイトテリアは、カワウソやネズミを捕っていました。
コンビプレーとして、嗅覚ハウンドが獲物の巣穴を突き詰めた後にジャックラッセルテリアが巣穴に放されて獲物を狩って来るという狩猟方法もありました。
犬の性格
自立心や好奇心が旺盛で活動的で何か面白いことはないかな?
といつも探している性格で、獲物に攻撃を受けても立ち向かう性質があり気が強いのも特徴です。
小さなジャックラッセルテリアでも、相手が大きくても向かっていこうとします。
テリアはイタズラ好きで獲物を見つける喜びを昔から受け継いでいます。
ゴミ箱を倒してみたりして好奇心を、刺激しようとします。
いたずらされて困りそうなものは愛犬の手が届かないところにおく必要があります。
しつけポイント
イタズラ少なくするために、噛んだら音の出るおもちゃを与えてあげると、狩猟本能が満たせてあげることができます。
またエネルギー発散のために1日2回の散歩が必要になります。
20分×2回が散歩の最低ラインです。
特にジャックラッセルテリアはとても運動量が多く1日60分×2程度の散歩が望ましいとされいます。
スピッツや原始的な犬
とても野生的な性格で元気なのが魅力的です。
犬種は以下の通り
ポメラニアン・柴犬・アラスカンマラミュート・日本スピッツなど
パセンジー・サモエドなど
どんな犬
原産地で番犬や狩など幅広い活躍をしており、他国から他の犬が入ってこなかった
国の犬は、犬の先祖に近いといわれています。
狩の手伝いや家畜の番犬・そり引きなど色々な分野で活躍していました。
柴犬→番犬やイノシシ狩り
サモエド→トナカイの番やそり引きをしていたり、北極圏で寒い地方にいたので毛皮が暖かいので暖房代わりなどにされていた。
日本スピッツ→番犬や愛玩犬
ポメラニアン→元々は体重14㎏の中型犬でしたが改良を加えて小型犬に
犬の性格
本来の犬の祖先にいわれているので野生犬に最も近く独立心を持っており人間にベタベタと甘えることは少なく、信頼できる飼い主さんには忠実で秋田犬のハチ公の話は有名です。
野生的な性格が残っていて警戒心の強い犬が多いように思えます。
人にもそうですが、物音にもよく反応して吠える傾向があります。
日本スピッツなどは特に吠えることが多いようです。
しつけポイント
来客時チャイムによく吠えることがあるので、困っている飼い主さんが多いと聞きます。
チャイムが鳴ったら愛犬におやつをあげてください。
そしてチャイムが鳴ると、おやつが食べれると覚えさせて少しずつ慣れさせてあげてください。
最後に・・・
約2万5千年前から、犬は時代が進むに連れ癒しや楽しさで私たちを助けてくれたり、家族の一員になり、なくてはならない存在となりました。
これからも私たち人間と共存して生きていく未来が待っているでしょう。