犬の便の状態を理解することで病気の早期発見や毎日の健康に役立てることができます。
犬を初めとする動物は具合が悪くても分かりにくいといった特徴があります。
外部からの傷や病気は見た目で分かりやすいですが・・・
問題は身体の内側から来るウイルス性の病気や器官・内臓系の病気の場合です。
このような病気は重病になることが多く発見しにくいといった特徴があります。
気づくのに遅れてしまい。
既に進行していて高額の医療費を負担することになってしまったり。
もっと早く気づいていれば軽い治療で済んだのに・・・
こういった事を少しでも防ぐ為に犬の便(ウンチ)の状態をきちんと理解する必要があります。
重病になる病気の約8割は早期発見によって軽い治療で済むといったデータがあります。
病気の早期発見は大切です。
便の状態を知ることで、普段わかりにくい犬の身体の中の状態を少しでも知ることができます。
この記事の続きを読むことであなたは。
便の状態をチェック出来るようになり、病気や体調変化に対して早期発見が出来るようなる確率がグンとアップします。
難しいことではないので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
目次
犬の便(ウンチ)の状態で分かる事。
冒頭で伝えたとおり、犬の便をチェックすることで健康状態を把握することができます。
便の状態は、大きくわけて以下の2種類あります。
通常の時の良い便(うんち)
身体に何か異常があるときの悪い(うんち)
この2つの違いは見た目で分かりやすいので簡単に覚えることができます。
2つの特徴を見分けられるようになりましょう。
犬の良い(便)の状態ウンチ
良い(便)ということは健康上問題が無いということです。
まずは良い状態のウンチのにおいと硬さと色を覚えておきましょう。
また、健康な時の便の状態を覚えることも大切です。
良い便の硬さ
ティッシュでくるんでも崩れない様なほど良い固さ。
つまんで持ち上げた時に地面や道路に付かなかったり、わずかにほんの少し残りのウンチが付着する程度です。
良い便の色
色として以下のとうり。
便の色------まで。
黒色っぽい茶色や茶褐色・濃ゆめの黄土色。
分かりやすくいえば、茶色の色~黄土色までの色なら問題はないです。
良い便の匂い
臭いけどキツイ臭さではないか?
酸っぱい匂いはしないか?
いつもとおんなじ臭さの系統だったら問題はありません。
犬の状態が悪いウンチ(便)
悪い便(うんち)とは健康に異常がある時で以下のような状態になります。
便が硬い時
便(うんち)がいつもより少し柔らかかったり、硬かったりする時は焦らず様子をみる事が肝心です。
理由は何度か様子を見て直ぐに治まるのであれば異常がない場合が多いからです。
しかし、何度も柔らかかったり硬かったりする場合は注意が必要です。
便が腸内に長く留まると・・・・水分が無くなってしまい、表面もひびが入っていたり、コロコロとした丸い玉みたいな状態で出てくる傾向があります。
食事量が少なくても同じような現象が起こる場合もあります。
コロコロした水分がなくて硬い便の原因としては以下のとうり。
食事や量が合っていない
運動不足
腸の病気
上記のような3点が原因として考えられます。
また、便をしている時の様子を良く見ることも大切です。
便が柔らかい時
下記のような理由が原因で下痢を起こしている可能性があります。
形状が残っていていつもより少し柔らかい程度であれば下痢の直前の可能性。
さらに進んで泥や水っぽいウンチは下痢になります。
水分の取り過ぎ。
食べ物が合わない。
何かの感染症。
食中毒。
悪い便の匂い
米や小麦、炭水化物をあげすぎた時に臭くなる可能性があります。
ほかに食べ過ぎや消化不良で便に食べ物が混ざるとニオイがくさいことがあります。
いつもより臭いときに下痢などの症状が出ている場合は何かのウイルスや病気に感染していることも考えられます。
細かったり断面が平らな便
便がいつもより細い場合や扁平になって出来た時は腫瘍前立腺肥大によって腸管が圧迫されてウンチの形がそうなっていることがあります。
血便が出る
色として以下のとうり。
ーーーーーーーーーま
便秘のなかに血が混じっている場合は、緊急性が高い状態が多いので特に注意が必要です。
腸に傷、炎症、腫瘍などが原因と考えられ消化器官で出血が起こったと考えられます。
また、血液がウンチになって肛門からでるまでの時間が長いと色が黒くなることがあります。
肛門から離れた胃袋や小腸から炎症、腫瘍があり時間がかかって肛門から排出されたとも考えられます。
ウンチが黒いタール状態の場合、出血量が多い可能性が高く、胃潰瘍や胃がんなど重い病気の可能性が出てきます。
血便は病気の可能性が高く緊急性が高い場合があるので早めに医者に見てもらったほうが良いでしょう。
便がジェルのような粘膜に覆われている
腸の流れを良くして排尿物をスムーズに出すために、消化器官が透明なジェルのようなも分泌させる働きがあります。
このような場合通常と変わらずに自然に回復する事が多いです。
しかし長い期間やいつも続いている場合は消化器官に問題がある場合があります。
ウンチ(便)をしにくそうにしている時の状態を観察する。
便をする構えを取っているのにウンチを出せていない場合や出しにくい時は、便秘や前立腺肥大または、何らかの腸の病気の可能性があります。
便が通る道に何か障害があると考えても良いでしょう。
注意して見いるうちに以下のような様子の場合は病院に連れて行くことをお勧めします。
①生臭い
②酸っぱい
③赤っぽい色
④水っぽいくて形がない状態
⑤異物が混ざっている。
気になるようでしたら便検査をする事ができます。
犬の便検査について
ウンチの状態で食べ物がワンちゃんに合っているか確認ができます。
動物病院ではよりくわしく病気を探すために糞便検査をやってくれる所があり、病気だけではなく寄生虫感染も調べることができます。
犬の便検査したい場合はウンチを3センチ位の正方形でサランラップで乾燥しないようにくるんで採集して持っていきましょう。
ウンチをしたときの状況や前日に何を食べたかなど時間も覚えておく必要があります。
ウンチをしている時の様子も覚えて伝えるようにておきましょう。
犬の便の状態についてまとめ
犬の便の状態についてまとめました。
良いウンチ(便)
普段と変わらない程よい硬さ。
茶黄色から茶色の色。
いつもと同じ臭いの系統のニオイ。
元気があっていつもと変わらない様子。
悪いウンチ(便)
普段より柔らかかったり水っぽくて下痢の状態。
赤から黒の色。
いつもと違う系統や違和感のあるニオイ。
緊急性が高い場合。
便が赤っぽかったり中に赤黒い血が混じっている。
便以外にも何か他の症状があり様子がおかしい時。
(元気がない・食欲が低下している・嘔吐や腹痛・震え・3日以上続く、など)
ウンチをしようとしたけど出なかった時。
便に異物が混ざっている。
最後に・・・・
毎日の散歩時にウンチやオシッコ・便をチェックする事はとても大切です。
出勤前の朝から臭いにおいは嗅ぎたくないし、すぐ捨たい気持ちは分かります。
私も朝起きると目の前にウンチがあったり。
朝から家の中で臭いウンチを見てしまうと気分は下がります。
しかし
いつと違うウンチだった場合。
頭の片隅に置いておくなど覚えていたりチェックしておきましょう。
毎日気を付ける事を癖にすれば、意識しなくても自然と腸や胃の重い病気の早期発見することができます。
犬の便には沢山の身体の情報が入っています。
これからは意識して散歩の時は便のチェックを取り組んでいきましょう。