犬にトウモロコシを食べさせる方法やメリット注意点などを説明して行きます。
「犬に始めてトウモロコシを食べさせるけど不安・・」
「トウモロコシをあげても本当に大丈夫?」
といった人に向けて伝えていこうと思います。
トウモロコシは犬にとって好物であることが多い食べ物です。
野菜には珍しくタンパク質が摂取できる点があげられます。
非常に栄養価が高いのといった特徴があります。
もちろん食べさせても大丈夫です。
トウモロコシが他の野菜と違う点として「葉酸」といった成分が他の野菜より豊富です。
「葉酸」については後の本文でお伝えします。
犬にあげることで1つだけ特に注意することがあります。
それはトウモロコシの芯は絶対食べさせないという事です。
更に強いて言うなら芯の誤食に気をつけることです。
驚く事に、トウモロコシの芯は誤食する食べ物第3位にランキングしています。
芯は消化しきれないので、胃や腸に詰まってしまう恐れがあり最悪手術して取り出す可能性があります。
トウモロコシについて更に深彫りして栄養素などメリットや葉酸のことなどについても本文で説明していきます。
是非最後まで読んでいてくださいね。
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目次
犬にトウモロコシを食べさせることについて
トウモロコシの栄養素
トウモロコシは米・麦に並ぶ3大穀物といわれております。
犬に一番必要なたんぱく質を摂取できるといった長所があります。
ビタミンB群も豊富ですが、他の野菜との違いは冒頭で伝えたとうり「葉酸」を多く含んでいるということです。
ビタミンB類
ビタミンB1
糖質をエネルギーに変化させる時に必要。
ビタミンB2
皮膚や爪・毛の再生に必要で老化防止や肌を健康にする働きがある。
ビタミンB6
たんぱく質と脂質を代謝させる役割があり、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐ働きをする
ミネラル
皮膚のバリアに役立てることができて、他の栄養素と上手く取り入れることで被毛を健康的に保つことが出来ます。
カリウム
カリウムは不要になった水分と塩分を尿にして外へ出す役割をしてくれます。
身体の中の老廃物を外に出すデトックス効果が期待できます。
食物繊維
腸を刺激して中にあるいらなくなった成分をウンチにして外へ出す働きをします。
便秘改善に役立ちますが、過剰に摂取してしまうと消化不良の原因になり、下痢を引き起こしてしまいます。
メリットからみる栄養素
エネルギー源になる
とうもろこしは、アミノ酸・食蜜繊維・でんぷんなど身体を動かすために必要なエネルギーになります。
そのためドッグフードにとうもろこしを使っている製品は多いようです。
葉酸が豊富
トウモロコシには葉酸が他の食べ物より多く含まれています。
赤血球を作ることが出来て酸素や血液を身体中に満遍(まんべん)なく行き渡らせることができます。
この「葉酸」の働きとしては赤血球を作って貧血を予防するは働きがあります。
また、母犬が摂取すると胎児に対して栄養をサポートして健康的な胎児を育てるといった役割をします。
トウモロコシのデメリット
芯の部分を誤食しやすい。
芯は犬に丁度咥えやすい芯の大きさです。
とうもろこしの匂いを犬が感じてしまい、口の中に入れてしまうことで誤食が起こってしまう可能性があります。
芯はとても硬くて噛み切れなく消化できません。
手術をして取り出すことになることが多いようです。
肥満になりやすい。(100g当たり92kCal)
とうもろこしはタンパク質と炭水化物があり栄養分が豊富ですがその分カロリーも比較的高いといった特徴があります。
食べ過ぎると肥満になってしまいます。
トウモロコシの調理法
生ではあげないでください、硬いので消化不良を起こす可能性があります。
加熱することがベターで焼く・蒸す・茹でるといった調理法があります。
茹でたり、蒸してあげることがおすすめです。
その際は、味付けなどせずに、茹でたトウモロコシから実の部分だけを取って犬にあげてください。
また、消化されにくい場合がるので細かくすりつぶしてあげることをお勧めします。
トウモロコシを使った応用技
トウモロコシを使った小技を2つ伝えておきますね。
①誤食したものをウンチを効果的に探す方法
消化しにくいとうもろこしの実を逆手に取った方法です。
誤食した場合トウモロコシをすぐに愛犬に食べさせる。
犬のウンチと一緒にトウモロコシが出てきたら、そのウンチを良く調べることで、誤食したものが外に出ているか確認できます。
②とうもろこし芯の出汁をあげる。
トウモロコシはなぜ誤食が多いかというと、まだ甘味やニオイが残っているためです。
芯にはコーンの甘い出汁と香りがたくさん詰まっています。
この芯を煮込むことで、犬が大好きな煮汁をたっぷり出すことができます。
煮汁をドッグフードにかけてあげることで、愛犬の食欲を促進させたり、美味しく食べさせることが出来ます。
トウモロコシを与える量
トウモロコシはカロリーが高いので与えるときに注意が必要でしっかり与える量を確認してくださいね。
参考として下記の量を参考にして食べさせてみてください。
体重3kgの犬の場合15g~20g
体重5kgの犬の場合30g~35g
体重10kgの犬の場合50g~60g
体重15kgの犬の場合70~80g
犬により個体差がありますので、調整してあげてください。
ドッグフードに使われるトウモロコシと市販品の違い。
トウモロコシはフードのかさ増しに使われているのであまり良いイメージが無い人もいると思います。
しかし、フード用と一般に売ってあるトウモロコシは種類が違います。
私達が食べるとうもろこしは、スイートコーンといったヒューマングレート(人が食べても良いレベル)製品チェックを受けて出荷されている種類です。
価格が抑えてあるフードにもとうもろこしが使われている場合があります。
原料は「とうもろこし粉」「コーンミール」「コーングルテン」などと記載しています。
こういったドッグフードに使われているものは、フリントコーンやデントコーンなどといった飼料用の物がほとんどです。
人間が食べるとうもろこしとは別物といって良いほど違います。
トウモロコシをドッグフードの代わりなどと判断して常食の頻度であげることはしないでください。
注意する点(犬がトウモロコシを食べるにあたって)
冒頭で伝えたとうり、とうもろこしの芯を食べさせない・誤食させないということをしっかり守ってください。
芯の部分は食物繊維の塊といわれており、犬の体では消化できません。
喉を詰まらせたり、胃の中で消化されずに腸閉塞(ちょうへいそく)になって手術が必要になる場合があります。
犬がとうもろこしの芯を誤食した時の症状として下記の症状があります。
下痢や腹痛・便秘
元気が無い
お腹が膨れる
呼吸困難
意識がもうろうとしている
気になる人は誤飲誤食について詳しく書いた記事を下記に張っておきますのでよろしければ見ていただければと思います。
トウモロコシのアレルギーについて
どんな食べ物でも、アレルギーまではいかなくても犬の個体差により身体に合わない食べ物があるのは事実です。
とうもろこしはアレルギーが発症する可能性は低いですが、発症する可能性が無いとは言い切れません。
はじめのうちは、半分の許容量から与えて様子を見ることをお勧めします。
とうもろこしに限らず食べ物について身体に合わなかったりアレルギーの場合は下記のような症状が現れます。
身体をかゆがる
下痢や嘔吐
引っかいて毛が抜ける
目が充血する
元気が無くなる
トウモロコシを無理に食べさせない。
愛犬が食べたがらないのでしたら、無理にあげる必要はありません。
犬は基本的に肉食よりの動物ですので、食物繊維を消化するのが得意ではありません。
臭いを嗅いで本能的に避けているのかも知れません。
食べたがらない場合は無理して食べさせないといった判断をした方が良いでしょう。
まとめ
トウモロコシを食べさせることについてまとめてみました。
メリット
タンパク質が取れる。(植物性)
栄養素が豊富。
エネルギーが補給できる。
(100g辺り93Cal)
便秘予防。
注意点
芯の誤食に気をつける。
食べさせすぎない。
始めは、少量から食べさせる。
茹でたり、加熱させて食べさせる。
実を芯から取って食べさせる。
知識として
葉酸が多い。
ドッグフードに使われているトウモロコシとは種類が違う。
最後に・・・
犬に様々な食べ物を食べさせることは、あなたと愛犬の生活が豊かになるのでとても良い事だと思います。
たまには愛犬にドッグフード以外の美味しいものを食べさせてあげたい。
といった考えは愛犬家として素晴らしいともいえるでしょう。
しかし「盗みぐいする癖がある犬」やトウモロコシの「芯を丸呑みできるぐらい口が大きい犬」を飼っている場合はあげないといった選択肢もあります。
理由として万が一、芯を誤食したときのリスクが高いからです。
美味しいものを食べさせたいのでしたらトウモロコシではなく他にもたくさん野菜があります。
それでもトウモロコシを食べさせたい場合は誤食対策をきちんとしたうえで与えてあげてくださいね。