犬の病気で私たち人間が伝染したり、共通する病気と予防法また感染する恐れなどがあるのか?
という疑問に病気別にお答えしようと思います。
ワンちゃんを飼っているけど、どちらかが病気になったとき感染するのが心配だったりもし気になっている人は是非見ていってくださいね。
共通点と違いを知って予防と早期発見に役立ててくださいね。
犬の病気で人間と共通、うつる可能性がありそうな病気。
風邪
かぜはウイルスや菌がのどや鼻などに付着して発症する病気をまとめた呼び名になります。
犬の風邪といわれているケンネルコフという病状があります。
症状としてセキ・くしゃみ・鼻水・発熱・目ヤニなどの症状がでる病気です。
人と犬の風邪を起こすウイルスは別なので、互いに感染することはありません。
予防法
ケンネルコフは、混合ワクチンを摂取することが有効です。
さらに体の免疫力を弱らせないために、毎日の運動と食事の栄養をしっかりとらせる事を心がけてください。
歯痛
犬は歯の構成部分や唾液の成分が人とは違い虫歯にはなりにくいのですが、歯周病にかかりやすく、歯茎に炎症が起こってしまい歯に痛みを感じます。
歯周病が悪化すると歯肉がはれて痛くなり、顔周りを触られるのを嫌がります。
予防法として
歯痛の原因である歯周病を予防するため3日に一回は歯ブラシで歯磨きしましょう。
腰痛
犬の場合は椎間板ヘルニアや股関節形成不全や背骨・股関節がおかしくなり腰痛を引き起こす場合があります。
予防法
高いところからジャンプさせたり、骨や間接に負担をかけるようなことは避けましょう。
関節痛
犬も人間と同じで関節痛はあります。
病気として
肘関節・膝関節の病気、股関節形成不全・関節の炎症などで足を引きずったり・頭を上下に振りながらあるいたり
片足を上げたまま立つなど、痛みが原因で歩き方がおかしくなることも
予防法
肥満にさせない生活をおくらせる、滑りやすい床やフローリングはカーペットを敷いて関節の負担を減らしてあげましょう。
水虫
人間の水虫は白癬菌というカビが原因で起こります。
犬とは菌の種類が違うので感染はしません。
犬には別にカビが原因でおこる病気があり、犬糸状菌が皮膚に付着する病気で皮膚糸状菌症と病名が付けられています。
抵抗力の弱い老犬や子犬に感染することがおおく、指の間・爪のまわり・の皮膚が赤くなったり全身の体毛が抜けていく、などが症状としてあげられます。
ブラッシングやシャンプーで皮膚を清潔に保って定期健診で体の免疫力をチェックしてもらい病気にかかりにくい体を維持しましょう。
花粉症
犬の花粉症の大半の原因は7月から10月に咲くブタクサという植物です。
また、スギ花粉や樹木の花粉が大量にでる春先ごろに症状が出る犬もいます。
顔・足の付け根の内側・おなかなどにかゆみがでて、皮膚をよく舐めるようになります。
症状は人とは違って、皮膚のかゆみがほとんどの場合がおおく、春先や秋など毎年同じ時期に症状がでます。
予防法
散歩の後は、体に花粉が付いていることがあるのでブラシッシングを十分にして落としてあげましょう。
また出来ることなら、2週間に一回のぺースでシャンプーをしてあげて皮膚を清潔に保ってあげてください。
アトピー性皮膚炎
人間のアトピー性皮膚炎は遺伝などで慢性の強い皮膚のかゆみが出るのが特徴ですが
犬の場合でも同じで、シー・ズーや柴犬・ゴールデンレトリバーがなりやすいといわれています。
正常な皮膚を持っている犬に比べると、色々な刺激に対して敏感な肌をもっていたりすることが原因です。
イエダニや細菌・花粉・食べ物や気温・湿度やつよい紫外線、ストレスなどが刺激となって皮膚に強いかゆみが発生します。
予防法
ワンちゃんが清潔に生活できる室内を心がけると共に
犬にも適度な頻度でシャンプーをしてあげて皮膚を清潔にしてあげる事が大切です。
アレルギー性鼻炎
普通のくしゃみは鼻の中に入った・ごみや草・歯周病が原因で起こしますが
アレルギー性鼻炎は室内のアレルゲンに反応してくしゃみや鼻水が出る症状です。
継続的にくしゃみや鼻水が出る場合は動物病院にいきましょう。
予防法
室内の掃除をして清潔な状態を保つように、
特にカビが発生しやすい水周り(浴室・台所・エアコン)などは気をつけましょう。
食物アレルギー
犬の食物アレルギーは比較的少ないといわれていますが、特定の食べ物を食べることで顔やおなかに強いかゆみがでたり、下痢や嘔吐をすることがあります。
予防法
最初はわからないので無理ですが、発症したときの食べ物を覚えておくことで、次回からその食べ物を与えないことで防ぐことができます。
頭痛
人間と同じで体調の悪いときや、脳の病気で犬も頭痛を感じていることはあります。
ただ、犬は軽い頭痛ぐらいだったら耐えてしまうことが多いため分かりにくいようです。
強い頭痛を感じたときの反応として耳を後ろに倒して、目をぎゅーとつぶったり・背中を丸くして、ぐっと縮こまったり下を向いて「ギャンギャン」と激しく鳴くといったしぐさをします。
腹痛
胃や腸・膀胱などに異常が起こると人間同様に犬も腹痛を感じます。
背中を丸めるてこらえるしぐさをしますが私たち人間もそうですよね。
軽い腹痛程度なら逆にのびを頻繁にすることも。
便秘
人間とは違い、犬の便秘は病気が原因で引き起こされることがほとんどです。
病状として
前立腺肥大や腸の主要・会陰(えいん)ヘルニアなど
老犬になると腸の動きが鈍くなって便秘になることがあります。
また、便秘になるとウンチの姿勢になってもなかなかでません。
ウンチをするとき痛がっているのでしたら病気の可能性があるので病院へ行きましょう。
認知症
加齢して年をとっていくことで、人間でいうアルツハイマーになることは、犬でもおなじです。
症状として
飼い主のことがわからなったり・昼間は寝ていて夜活動するようになる
異常な食欲があるなど、13歳以上の日本犬に多く見られます。
予防法
頭をつかうおもちゃなどを使って脳の老化を遅らせることができます。
痔
人間と同じ、切れ痔と痔ろうがあります。
硬いウンチなどで肛門が切れると切れ痔になり、痔ろうは犬では直腸ろうといわれていて肛門周りに穴が開いてその穴からウンチが出ます。
予防法として
肛門まわりを清潔にして、肛門腺も絞るようにしましょう。
例外として犬にはない病気
生理痛・筋肉痛・メタボリックシンドローム・自律神経失調症・ぜんそく・肩こりなど
過去に犬と人間が接触した感染症
キスや濃厚な接触をしてサイトファーガやカニモルサス菌が人間に感染して亡くなったケースがあります。
最後に・・・
同じ病気でも症状が人と犬で違ったりすることがあるのですね。
感染についてですが、狂犬病以外では人間と犬の場合、病原菌が違うため感染の危険はありません。
ということで、基本的には犬=人間の間で感染する病気はほぼないということになります。
病気がうつるから、愛犬から離れようなどということはありえないのです。
仮にどうでしょう?もしあなたが病気になっても愛犬はいつでも側にいてくれるでしょう。
ですから、もし愛犬が病気になったらあなたはしっかりそばにいてあげてくださいね。