犬の食欲・水の飲み方の異常で分かる病気や症状を伝えていこうと思います。
食事や水をいつも食べいているときとなんかいつもと様子が違う。
また変な行動をした時などに思い当たることなどがあれば、次にあげるしぐさや症状から原因と対処方法が分かると思います。
目次
犬の食欲・水の飲み方で分かる病気や異常・原因
まず最初にどうしたら食欲の異常や水分を補給の異常を防げるか書いておきます。
早期発見の方法
歯周病や腫瘍が口の中にあったりすると、ドッグフードの食べ方や水の飲み方に変化があります。
犬が1日に飲む水は1kgあたり50~70mlぐらいですが、いつもより多く飲んだりするときは注意してよく見ておきましょう。
ご飯の量はドッグフードのパッケージの裏側に書いてあるので正確に測って食べさる必要があります。
また、食欲が有るか無いかを把握したり肥満にさせないことは基本です。
いつもと様子が違う場合は特によく観察するようにしましょう。
ドッグフードやご飯を食べなくなる
犬は食べられる時に食いだめするという狼時代の本能があるため、基本的には喜んで食べます。
いつも喜んで食べている愛犬が急に食べなくなった場合は病気の可能性が高いです。
重度の歯肉炎や口内炎・歯周病や口の中の腫瘍などといった、口の中の病気か胃腸炎や心臓病、腎臓病、膵炎・内臓系の病気が原因として考えられます。
そのほか夏バテや誤飲・誤食などをしたときや、ストレスがたまった時や精神的な病が問題で食欲が無くなることもあります。
食べる量が増える
逆に愛犬の食欲が増えた場合も病気の可能性が予想できます。
食事を食べたばかりなのに、あなたの所にドッグフードの催促を始めたり・・・
いつもの量でも満足が出来ずにウロウロと食べ物を探すような行動をしたり・・・
こういった行動はホルモンの異常で起こるクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)や糖尿病が考えられます。
食べてもやせている症状は糖尿病で逆に太るのはクッシング症候群が原因の場合予想できます。
また高齢犬などは認知症で食べる量が増えることもあります。
栄養不足
過剰な食欲は、栄養が不足しているために身体が補おうとして引き起こしている場合があります。
犬に必要な栄養を摂取できているかきちんと確認する必要があります。
粗悪なドッグフードなどを使っている場合は栄養が偏っている場合があるため見直したほうが良いかもしれません。
特に安価なフードはタンパク質不足になる傾向が強いといったケースが多いです。
食べたものを吐き出す
犬は特に吐きやすい動物です。
一回吐いて、その後にケロッとしているなら問題が無い事が殆どです。
しかし、食べた後に飲み込んだ物を毎回すぐに吐き出すような状態だったら病気の可能性が極めて高いです。
のどの痛みや違和感の原因は、食べた魚の骨がのどにささっていたことが原因だったり、病気のケースでは腫瘍ができたり咽頭麻痺を引き起こしている可能性も。
遺伝でなりやすい心臓病が原因で食道の一部が太くなってしまう食道憩室(しょくどうけいしつ)を発症していることもあります。
また、のどの辺りに腫れがあったら血液性のガンやリンパ種の病気も考えられます。
水をたくさん飲む
犬が水を飲む量は、気候の暑さや寒さ、尿を体の中で作る肝臓の働きによって変化します。
しかし、腎臓やホルモンに異常が見られると水を飲む量が急激に増えます。
正常な犬は体重1kあたり50~70mlあたりの水を飲みます。
参考として8㎏の犬で500mlのペットボトルを1日1個分です。
水をたくさん飲むわけですから、当然尿の量もふえます。
給水皿の水を一日に何回替えても、飲む場合は尿崩症(ホルモン異常で引き起こす病気)などの可能性があります。
水を飲まなくなる
たとえば季節が冬の場合は体の代謝機能が落ちてしまうので夏に比べれば水を飲む量が減るのは普通です。
しかし、水は動物にとってとても大切な命の源です。
野生時代に生きていた犬は獲物が取れない時は空腹を紛らわすためにも、水分を取っていました。
それぐらい重要な水を飲まなくなるということは、深刻な状態になっている可能性があります。
胃潰瘍・腎臓病・肝臓病など内蔵に関わる病気や口内に悪性腫瘍ができる、扁平上皮ガン(へんぺいじょうひがん)やメラノーマ・咽頭麻痺(いんとうまひ)を引き起こしていることも
そのほかに、原因として歯肉炎・歯周病・舌炎・口内炎などがあります。
シニア犬では、顔面神経麻痺を起こしていて上手く水を飲めないといった事があります。
食べたそうにしているのに迷っている場合
食欲があるのに、ご飯の前で食べないでウロウロしているのは口の中やのどに異常がありご飯を食べると痛みや苦しさがあるかもしれません。
またご飯をこぼしたり、食べ方がいつもより雑だったした場合・・・
視力低下や顔面神経痛を患っていることも、ふだんから歯磨きをしてあげるなど、愛犬の口内は健康なのか確認する習慣をつけましょう。
最後に・・・
本来、犬という動物は食べることが大好きで毎日のご飯はとても楽しみにしているものだと思います。
当然、私が飼っている愛犬も食いしん坊で食べることやおやつが大好きです。
また水が必要になったら自分から、飲みにいくことがほとんどです。
動物が生き残るために必要不可欠なご飯や水を飲まないということは、飢えて死んでいくことになります。
明らかに異常なので病気の可能性が高いので早めに受診させたほうが、あなたも安心できるでしょう。