犬を叱った後の気持ちを行動をみて理解することでしつけがとても効率よくできる様になります。
何で「同じことを前に注意したのにまたやってしまうの?!」って思ったり。
自分がイライラしているときに愛犬が何かやらかしたら、感情的に怒ってしまう時ってありませんか?
私は正直あります。だってむしゃくしゃしますもん。
犬が理解していないと分かってても、どうしても感情的になって怒ってしまうんですよね。
でも犬に理解させる為には感情的になって怒ることではなく、叱ることが大切なのです。
そして一旦冷静になって叱った後の行動をよく見て気持ちを理解してあげることで、愛犬の問題行動やしつけが上手くできるようになります。
犬の気持ちを理解してあげないと間違った思いや、すれ違いが発生して愛犬との信頼関係が崩れる可能性があります。
是非、わたしと同じような人に読んでもらえたらと思います。
目次
犬を叱った後の気持ちと問題行動の対処方法。
基本的に、犬は何かやらかした後にあなたが怒っても、なぜ怒っているのか?理解できていません。
むしろあなたが大きなリアクションをしている場合は喜んでしまいます。
これでは逆効果なので、犬の気持ちを理解した上でしつけや対処をしていくことが必要になります。
それでは犬の気持ちを照らし合わせて場面別で見てきましょう。
犬の盗み食い
犬は昔、いつ食べ物が食べられるか分からないため、食べ物があれば生存のためにすぐに食べるといった生きて行くいための本能と習慣があります。
目の前に食べ物があれば、食べようとすることで頭がいっぱいになってしまい、叱っても盗み食いをしやすいのです。
いくら叱っても目の前に食べ物があれば今がチャンスとばかりに食べてしまうのです。
食べ物を目の前に我慢できる子は相当なしつけが出来ている優秀な犬と凄い飼い主さんだと思います。
叱った後の反応
①「おなかを見せる(こうすればいいんでしょ?)」
犬が叱ったあとにおなかをあなたに見せるのは「落ち着いて」といってあなたのご機嫌取りをしているサイン。
一応、反省はしているようですが、何に対して怒られているのかは理解していません。
②「上目使いで見つめてくる(何事?)」
叱り声や怖い雰囲気にただビックリしてあなたの様子を伺っています。
「食べたのは、いけなかったの?」とは思っていません。
③「尻尾と耳を下げて動かなくなる(何で怖い顔をしているの?)」
一見、犬が怖がっているように見えるので叱っていることは通じていますが、犬は「なぜ突然怖がらせるの?」と叱った理由を分かっていません。
そのほかの反応
吠える→邪魔しないで!
逃げる→あー楽しかった♪
対策として(叱るのをぐっとこらえてこうしよう)
すぐに取り上げたいのなら好きなおやつと物々交換。
特に食べてはいけない危険なのものを食べようとしているときはこの方法を覚えさせる必要があります。
犬が人の食べ物を食べようとしているのならおやつで愛犬の気を引いて回収しましょう。
しかし、物々交換を繰り返すと犬は学習するので、予防を徹底しましょう。
叱らずにすむ方法
犬が届く場所には食べ物を置かないことです。
これを習慣化させましょう。
特にテーブルの上におくと椅子をよじ登って盗み食いします。
愛犬が発見できないところにしまうと更に良好です。
犬種や育ちによっては、食べ物の存在に気付いたら何がなんとしてでも食べようとする犬がいます。
そういう時は、冷蔵庫の中や背の高い戸棚など、犬が発見できない場所に食べ物をしまいましょう。
犬のイタズラ
イタズラは犬にとって楽しい遊びで、下手に叱るとますます癖になる可能性があります。
叱られると犬は「こうすれば遊んでくれる」と覚えてしまい遊んでほしい時にイタズラしてしまう癖がついてしまうことも。
叱った後の反応
①あなたに向かって唸る(邪魔しないで)
「唸る」はストレスを感じている表れで、遊びを邪魔されたことや、飼い主さんが怖い顔をしている意味が分からないで混乱しています。
②一旦止めてジッとしているなら(びっくりしたなあ・・どうしたの?)
人が「わっ」と大声で叫ばれたときとびっくりするのと同じ。
あなたが大声で叱っても犬は「驚かされた」としか思っていません。
つまり驚いているものの、なぜ叱られたかは覚えていません。
③尻尾を振る(わーい遊んでくれるんだね♪)
いくら厳しく叱っても犬にはまったく逆の意味にとらわれることもあります。
叱っているのに「構ってもらえた」と犬は思い込んでいます。
そのほかの反応
飛びつく→楽しいよ、遊ぼう
そっぽを向く→ほうっておいて!
対策として(叱るのをぐっとこらえてこうしよう)
おもちゃで気を引いてイタズラしている物から遠ざけてください。
遊んでいる間にイタズラしている物をしまってください。
その際に、音の出るおもちゃを使うと音を鳴らして気を引くことが出来てお勧めです。
しかし繰り返して行くと、イタズラするとおもちゃで遊んでももらえると覚える犬もいますので予防が大切です。
叱らずに済む予防法
犬にイタズラされやすいものは洗濯物やゴミ箱などです。
洗濯物は直ぐに畳んでしまいゴミ箱は荒されない様にフタ付きのものに変えておくと良いでしょう。
犬にイタズラされそうなものは閉まって置きましょう。
かじりようのおもちゃをあげる
かじってイタズラする犬は、かじっていいおもちゃで遊ばせてあげて犬の欲求を満たしてあげることでイタズラは緩和されます。
かじっても良いゴム製のおもちゃなど、ゴングなどで遊ばせてあげてください。
トイレの失敗
犬が粗相をするのはトイレの場所を覚えていないからです。
つまり犬は、そそうや悪いことをしたと思っていないわけです。
ですからこの場合叱っても何が悪いか分かっていません。
叱った後の反応
①顔をそむけたり、目を閉じている(目をあわせないでおこう)
飼い主さんのただならぬ様子におびえていてそそうをしたことで叱られていることは全く気づいていません。
なぜ怒っているか理解できずにオドオドしている状態です。
②その場で伏せをする(これで飼い主さんも機嫌を直すかも)
なぜか不機嫌な飼い主さんを喜ばそうとしており、その場しのぎをしているだけです。
もちろん粗相で怒られたことを理解していません。
そのほかの反応
吠える→何だろう?遊んでくれるの?
逃げる→飼い主さんうるさいなあ。離れていよう。
対策として(叱るのをぐっとこらえてこうしよう)
愛犬のほうを見ないように無言でさっさと「そそうの後」を片付けましょう。
「そそう」をしたときに声やリアクションをすると構ってほしくてわざと「そそう」をする犬もいます。
叱らずに済む予防法
「そそう」を無くすにはトイレの場所を教えるのが一番です。
コツとしてはトイレでしたら褒めることで、愛犬がトイレで排泄したら3秒以内におやつを与えて褒めましょう。
コツとして
犬が排泄しやすいタイミングでトイレに誘導させてあげると良いでしょう。
食後・寝起き・遊んでいるときにそわそわと床の匂いを嗅ぎ始めたらトイレにつれて行きましょう。
犬が他の人に吠える
犬は他の人を怖がったり混乱して吠えることがあります。
その場合、吠えなくても大丈夫と思うまで吠え続ける場合がほとんどで、いくら叱り続けても興奮しているので飼い主さんの思いは届かないことが多いです。
叱った後の反応
①同じ調子で吠えている(早く追い払わないと)
目の前の犬や人を追い払うことで頭がいっぱいで飼い主さんが何か言っても横で「何かいってるなー」ぐらいにしか思っていません。
②もっと大きな声で吠える(もっとがんばって吠えなくちゃ)
飼い主さんが叱っていても犬は「もっと追い払ってって飼い主が言っている」と思って更にエスカレートして吠えるようになります。
③いったん飼い主さんに吠えてその後相手に吠える(大丈夫!私が吠えるから)
あなたが自分と一緒に追い払ってくれたと思い。
「吠えるのは任せて」と飼い主さんに伝えるために吠えているのかも。
そのほかの反応
逃げようとする→飼い主さんが怖い、逃げよう。
飼い主さんをじっと見る→なんで助けてくれないの?
対策として(叱るのをぐっとこらえてこうしよう)
吠えているときは興奮しているため叱ってもほとんど吠え止むことはありません。
他の人(犬)を苦手にさせないように直ぐその場を立ち去りましょう。
叱らずに済む予防法
愛犬が他の人や犬を見たら吠える前に毎回おやつを与えることで、次第に愛犬は他の人(犬)を見ても吠えないで、あなたに注目するようになります。
コツとして
おやつを与えながら、さりげなく標的の人や犬が見えない方向に誘導しましょう。
いたずらや悪いことをする前に予防する
犬が問題行動を起こす前に「待て」や「おすわり」などを覚えさせて予防する方法もあります。
犬が何かしそうになった時に、自制させることを覚させるために「待て」「おすわり」を普段から覚えさせてあげましょう。
言うことを聞いたら早めに褒めてあげてください。
もし、まだ「待て」と「おすわり」を覚えていないのでしたら教える方法を下に張って置きますのでご覧になられてはいかがでしょうか?
やってはいけない叱り方や注意点。
出来るだけ叱った後に放置しないであげてください。
犬との関係やその場の空気が悪くなる可能性があります。
悪いことをしなくなったら褒めてあげるなどアフターフォローも大切です。
メリハリをつけてしつけをしましょう。
大きなリアクションをとってしまう。
冒頭でも話しましたが、大きなリアクションを取ると犬が悪いことやいたずらをしたらあなたが構ってくれると思ってまたやってしまいます。
きちんと厳格に「ダメ」「ノー」と分かりやすい言葉で叱るべきです。
体罰を与える
暴力で理解させようとしても犬は、なぜ叩かれたのかを分かりません。
また、犬は怒られた訳を理解することができませんが、人間の気持ちを察することが出来る動物です。
犬からしたら訳が分からないのに叩かれて恐怖を覚えてしまいます。
エスカレートすると次はいつ叩かれるか怖くなり、犬は物凄くストレスが溜まってしまい精神がおかしくなってしまうので絶対止めてください。
まとめ
犬のイタズラ
イタズラされやすいものをしまう。
他のおもちゃをあげる。
頭にきても犬がリアクションを取らない。
犬の盗み食い
犬の届くところに食べ物を置かない。
食べ物を完全に冷蔵庫などにしまう。
トイレの失敗
失敗したら、黙ったさっさと片付ける。
トイレに成功したら3秒以内に大げさに褒める。
排泄するタイミングでトイレに誘導する。
他の人に吠える
吠えそうになったらおやつを与えて、こっちを向くように誘導すれば次第にこっちを注目するようになる。
既に吠えている場合は、すぐにその場を立ち去る。
失敗時の注意点
基本的に犬は理解していないことが多いので怒らない。
犬が構ってもらえると思うので、リアクションを取らない。
犬が恐怖を覚えるので体罰は絶対に禁止。
最後に私の感想と意見
基本的に犬を叱ったとしてもチンプンカンプンなことが多いです。
むしろ犬がこちらが大きなアクションをしてしまい、犬は喜んでいるんですね。
今、気付きましたこれはそう。
昔、私が好きな女の子にわざといたずらや、ちょっかいを出して楽しんでいた小学生時代を思い出しました。
これとまったく一緒ではないでしょうか?
私も好きな子にイタズラをしていたので、イタズラをする犬はあなたのことが大好きなんですね。
そういうことですね。
きっと。
イタズラをしてまで、あなたに構ってほしいという欲求なんですね。
そのときの私の気持ちはとても楽しかったし、好きな女の子の見せる反応は私にとってドキドキして甘酸っぱい思い出があります。
これは「分かっちゃいるけど、やめられない」という状態ですね。
犬の気持ちが分かった気がします。
という訳で愛犬の気持ちを理解してあげてしつけをきちんとしてあげることが大切ですね。